西宮食肉センターに搬入された豚507頭をまったくランダムに抽出し, 夏期と冬期にわけむれ肉の発生頻度および筋肉のpHを調べ, つぎのような成績を得た.
1.背割時と筋カット時の肉温の差とむれ肉発生率との間には, 夏期と冬期の間に大きな相違がみとめられなかった.
2. と室温度とむれ肉発生率との間では, 夏期と室温度が33℃になるとむれ肉発生率が大きくなるが, と室温度34℃以上の例が得られなかったので, この値は再現性のあるものかどうかわからない. 冬期と室温度が低くてもむれ肉発生率はかなり高い値が得られた.
3. と室湿度とむれ肉発生率との間には夏期・冬期ともに因果関係がみられなかった.
4. 筋肉のpHは正常なものにくらべてむれ肉では常に低い値が得られた.
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