日本獣医師会雑誌
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32 巻, 9 号
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  • 鎌田 正信
    1979 年 32 巻 9 号 p. 487-494
    発行日: 1979/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 永田 健二, 松村 光博, 笠井 出美, 長嶋 和範, 原 久雄, 三阪 力, 堅木 敬夫, 深沢 弘毅
    1979 年 32 巻 9 号 p. 494-499
    発行日: 1979/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Trimelarsen was injected intravenously into 246 dogs positive for microfilariae. No side effects were observed in any dog immediately after injection. The most remarkable filaricidal effect was noticed when 5mg/kg of the drug was injected four times at intervals of 4-8 hours. This effect was hardly reduced even when the drug was diluted, stored at low temperature, and used within 36 hours.
    The blood level of trimelarsen reached a peak immediately after injection and decreased to about 70% 6 hours later. No residual arsenic was detected from any organ at autopsy conducted 25 days after injection.
  • 僧帽弁閉鎖不全の一症例
    岡本 康孝, 広瀬 昶, 長谷川 篤彦
    1979 年 32 巻 9 号 p. 499-504
    発行日: 1979/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    僧帽弁閉鎖不全が疑われた, 7才6ヵ月の雄のグレートデンについて, 心電図, 心音図, 胸部X線などの諸検査に加えてUCG検査を行なった.
    その結果, 以下のよう'な所見が得られた.
    1) 拡張期では, 僧帽弁弁尖の増厚した, 急峻, 尖鋭で振幅の増大した開放動態エコー像.
    2) 収縮期では, 厚みを増して層状を呈する僧帽弁前・後尖像と, その両弁尖間の隙間像.
    3) 正常な開閉動態を示す, 大動脈弁, 三尖弁, および肺動脈弁エコー像.
    4) 左右両心室の肥大と拡張, および心室中隔の肥大の二次的病態エコー像.
    なお, 剖検によりこれらUCG所見をうらづける肉眼的所見が認められた.
  • VI.予防について
    前田 勉
    1979 年 32 巻 9 号 p. 504-508
    発行日: 1979/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    腫瘍性血尿症の予防法を確立するため, 発病地区内で本症の新たな発生が数年間にわたり止っている事例や過去に本症の発生がまったくみられない地区を対象に, とくにワラビとの関係を調査し検討を加えたところ, 本症の予防について次のように要約された.
    基本的な方針としては, 粗飼料の供給基盤を充実させ豊富な草資源を確保することと, それと並行してワラビの給与や採食の機会を可能な限り遮断することであった.その具体的対策としては次の五つに大別された
    1) 荒廃化した牧野や採草地を土地改良しワラビの根絶をはかり, かつ草生の改善により調和のとれた草地を作り上げる.その維持管理にも積極的に取り組む.
    2) ワラビなどの有害野草を除去するため開発された除草剤「アシュラム製剤」を適用しワラビの根絶をはかる.
    3) 草を刈り取る時や給与する際にその中に含まれているワラビを選別, 排除する.
    4) ワラビを早急に除去することが困難な牧野ではとりあえず次の点に注意する.(1) ワラビが繁茂している区画は放牧を避ける.
    (2) 草やワラビの採食状況に注意しながら過放牧にならないようにする. そのために草量と頭数の調和をはかったり, 早めに輪換をおこなう. また必要により適宜, 増し飼いを施す.
    (3) ワラビ採食の危険性が強くなった場合には早めに下牧などの処置をとる.
    5) 上記の方法によっても効果が期待できない場合などには, 飼養管理形態を再検討し種々な工夫をおこなう.
    以上述べた基本的な考え方とそれに基づいた種々の具体的な対策が, それぞれの実情に応じて適用されるならば本症の予防は可能であると考える.
  • 戸井 建三
    1979 年 32 巻 9 号 p. 508-513
    発行日: 1979/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛血清膠質反応 (ZTT, TTT, グロス反応, ルゴール反応) の臨床的意義を10項目の化学検査と蛋白分画値, 肝剖検所見と比較検討してつぎの結果を得た.
    1) ZTTはAIG比との相関 (.75) が高く, 胆管炎等の肝障害とよく一致する.また年齢による影響も少ない.
    2) TTTはA1G比との相関 (27) が小さく, 肝剖検所見との一致も少なく, 肝機能検査としての意義はほとんど認められない.
    3) グロス反応は, 総蛋白, AIG, γ2分画に危険率1%で有意差が認められるが同時に年齢との相関 (r=-0.53) も高い.肝の萎縮肥大, 胆管炎などに有意差が認められる.
    4) ルゴール反応は, 年齢との相関 (r=0.46) がやや認められること以外ZTTと同様にAIG比, 胆管炎等の肝障害とよく一致する.
  • 萩尾 光美, 椎 宏樹, 谷 峰人, 村上 隆之, 熊谷 丑二, 斎藤 勇夫, 幡谷 正明
    1979 年 32 巻 9 号 p. 513-518
    発行日: 1979/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Persistent left cranial vena cava was found in a three-year-old male Doberman Pinscher dog affected with the vena caval syndrome of canine heartworm disease. Surgical removal of heartworms from this dog through the jugular vein was unsuccessful due to the unusual course of the cranial vena cave opening into the right atrium. Electrocardiogram, roentgenogram, and cardioangiogram were described of this dog. Autopsy showed no remnants of the right cranial vena cava or any other detectable cardiovascular anomaly.
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