千葉県下の某養豚場に発生した豚の異常産について調査した.
1. 1977年10月に分娩予定日より2日遅れで分娩した1腹14頭の新生子豚に発生がみられ, 死産10頭, 生後まもなく死亡したもの4頭などの異常産であった.
2. 新生子豚8頭の剖検を行なったところ, ミイラ変性, 黒子, 脳水腫などは認められなかった.
3. 新生子豚6頭の各臓器から,
P.ureaeが純粋に多数分離された.
4. 分離菌は, ラクトースを分解し, ソルビットを分離しなかった.
5. 分離菌は, ペニシリン, カナマイシン, クロラムフェニコール, アンピシリン, チオフェニコールなどに高い感受性を示し, コリスチンには耐性であった.
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