HA抗原は, アカバネウイルスJaGAr-39株, 感染哺乳マウス脳を庶糖, アセトン抽出したものを使用した.
新鮮ガチョウ血球を用いてのHAおよびHI反応は, 後藤の方法で実施した.
固定血球の調製はLajos Sizmasの方法によった.
高いHA価は固定血球が0.2~0.3%の浮遊液において得られた.しかしながら判定は0.5%が容易であった.
固定血球のHA価は, 血球浮遊用液 (Virus adjustingdiluent) 中のNaClのモル濃度が高くなるにつれて上昇したが, 0.3モルNaCl以上では変動がなかった.
U型とV型プレートを使用して, 固定血球のHA, HI試験の判定の難易性を比較したところU型よりV型が容易であった.
反応温度を37℃, 室温, 4℃で検討したところ, 差はなかった.
牛血清中の非特異凝集素の除去試験を行なった. すなわち, 抗原希釈液 (pH 9.0 BBS) に固定血球を0.5~10%に浮遊させ, これをアセトン処理後の血清に加え, 4℃1夜放置後, その遠心上清を採取した. 非特異凝集は7%固定血球浮遊液で除去された.
新鮮血球を用いてのHI価, 固定血球を用いてのHI価は同じであった.
中和抗体価とそれぞれのHI価の分布も同様の傾向が認められた.
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