皮膚真菌症の発生厩舎に飼育されている馬の体表の真菌について, 皮膚真菌症発症馬の病巣部と非病巣部および非発症馬の体表の菌検索をおこなった.
1) 発症馬病巣部から本症の原因菌として
Trichophyton equinumまたは
Microsporum canisが高率に検出された.
2) 発症馬非病巣部および非発症馬から, 馬病巣部同様に皮膚糸状菌をそれぞれ19.4%, 12.8%検出した. このことから感染の早期予防対策が必要であると思われた.
3) 馬体表における真菌叢をみると, 発症馬, 非発症馬の双方からAspergillusが高率に認められ, なかでも
A. glaucusが最も多かった.
4) マイコセル寒天 (MSA), ポテト・デキストロース寒天 (PDA) 両培地における真菌の検出頻度は, MSAから比較的好ケラチン性真菌, PDAから腐生真菌がそれぞれ高かった.
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