日本獣医師会雑誌
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34 巻, 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 清水 高正
    1981 年 34 巻 11 号 p. 513-520
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 高橋 芳幸, 鈴木 達行, 中野 省三, 下平 乙夫, 中村 正斗, 斉藤 則夫
    1981 年 34 巻 11 号 p. 523-526
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    優良乳用牛の増殖を目的として, 受精卵移植を試験的に実施した. 卵子の回収は, 過剰排卵処理を施した13頭のホルスタイン種経産牛から, 発情後6~9日目に非手術的に行なった. 回収された卵子のうち, 形態が正常と思われた44個を短距離輸送ののち, 移植に供した. 受卵牛は, 供卵牛との発情日差が前後1日以内のホルスタイン種未経産牛44頭である.移植は, 6人の技術者が術者となって, 脈部手術法および頸管経由法を用いて, 1頭の受卵牛に1卵子ずつ, 黄体の存在する側の子宮角に行なった. その結果, 44頭中18頭 (40.9%) に受胎を確認した. とくに, 頸管経由法では, 6人の術者のうち5人は初めて移植を経験した者であったにもかかわらず, 41頭中16頭 (39.0%) が受胎し, 簡易的な移植方法として実用化に期待が持たれる.
  • 佐藤 佳久, 杉山 明, 佐々木 理, 岡本 至, 岩本 仁司, 谷口 佐富, 楠 正孚, 長野 弘一郎
    1981 年 34 巻 11 号 p. 527-530
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1978年6月から1年間に三重県中勢地方の一養鰻場で4群のウナギにヒレ赤病が連続発生した. 発症池の水温は, 27~29℃ で比較的高く, ウナギは動きが不活発となり, 水面遊泳し, 食欲不振となった. 主な剖検所見は, ヒレ, 腹部, 肛門の充出血, エラのうっ血, 肝, 脾, 腎, 腸の出血, 変色等であった. 病理組織学的検査により, 腎の尿細管上皮および腸の粘膜上皮の変性が認められた. 細菌検査により, 主要器官からAeromonas hydrohilaが分離され, 薬剤感受性試験で, オキソリン酸, オキシテトラサイクリンに極めて感受性であった. 本池の水質検査では, DO1.4ppm, 透視度15cmで最悪であり, プランクトンは, 珪藻類の増加がみられた. これらの所見から本病は, A.hydrohilaの感染によって起こり, 池の水質, 水温, 密飼い等の悪環境下で病勢が強くなったと考えられた. そこで池の環境を改善するとともにオキソリン酸を投与することにより, その後本病の発生を防止できた.
  • 山田 進二, 松尾 和夫, 福田 輝俊, 高瀬 公三, 野中 富士男
    1981 年 34 巻 11 号 p. 533-537
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ニューカッスル病 (ND) ウイルス赤血球凝集抑制 (HI) 抗体の認められたアヒル群からウイルスを分離し, その性状を検討したところ, 次のような成績が得られた.
    1) A群105例中49例 (46.6%) およびB群40例中10例 (25.0%) がHI価4倍以上を示した. HI価は32倍以内であった. 両群ともに臨床上異常を示すものはなかった.
    2) A群37例中9例 (24.3%) から11株のウイルスが分離され, NDウイルスと同定された. 鶏胎児平均死亡時間, 初生ひな脳内接種による病原性, 6週齢ひな静脈内接種による病原性, ブラックの形成能などから分離株はLentogenicウイルスと考えられた. 分離株は鶏アヒル, モルモット, 羊および牛の赤血球を凝集したが, 馬血球は凝集しなかった. 分離株の感染性は56℃60分間, またHA性は30分間の加熱で, それぞれ完全に失活した.
    3) 分離ウイルスを感染させた3および80日齢SPFアヒルはいずれも臨床上異常を示さなかったが. 7日目にウイルスが回収され, また抗体を産生した. 最高期の抗体価はHI価で8~32倍, 中和価で2.0~2.3であった. 日齢別にみると若いものでは日齢の進んだものよりも抗体産生はわるかった. またアヒルの抗体産生は鶏に比較し低いものであった.
  • ウサギ免疫血清を用いてのCOMULテスト
    石崎 良太郎
    1981 年 34 巻 11 号 p. 538-542
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    実験用マウスの白血病調査のため, RNA型マウス白血病ウイルスの代表株であるFriendウイルスを, 組織培養で大量培養後, 精製濃縮し, エーテル抽出抗原を調製した. これでウサギを免疫して, 免疫血清を作成し, 補体結合反応による抗体価256倍のものを得た. この血清は, 寒天ゲル内沈降反応による抗原検出にも応用できた. 実際にこの血清を用い, 実験用マウスの肝臓と脾臓の抗原調査を行ない, 肝材料13.5%, 脾材料80.0%の陽性率を得た. 寒天ゲル内免疫沈降反応による抗原分析の結果, これらの反応はウイルス内部の主要たん白P30抗原との反応であることが示唆され, 脾材料からも同様な抗原が検出された. マウス白血病ウイルスの代表株ウイルス材料を組織培養に接種し, 感染性ウイルス証明を, 接種培養細胞の抗原性検出による方法に, この血清を応用することができた. これらの結果から, 今回作成した血清を用いて, RNA型マウス白血病ウイルスの抗原検出のための補体結合反応=COMULテストの応用が, マウス白血病調査の所期目的に有用と考えられた.
  • 深田 恒夫, 馬場 栄一郎, 大西 堂文, 河村 泰雄, 荒川 皓
    1981 年 34 巻 11 号 p. 545-548
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2症例の猫は, 日本在来種で4年5ヵ月齢の雌と6年齢の去勢雄である. 両後肢の冷感と大腿 (股) 動脈拍動の欠除がみられた. 大動脈造影を試みたところ, 外腸骨動脈分岐部付近で血行障害が認められ, 両症例とも大動脈血栓塞栓症と診断された. 症例1では死亡後剖検によって分岐部付近から血栓を確認し, 症例2では外科手術によって血栓を除去したが, 翌日死亡した.
  • 25. マレック病ワクチン
    池田 澄雄
    1981 年 34 巻 11 号 p. 548-552
    発行日: 1981/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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