Jamshidi生検針を応用し, ウシの骨髄穿刺ならびに骨髄生検を実施した. ウシは横臥を行ない, 第2ないし第3胸骨体を穿刺部位とし局麻により実施した。本生検針による骨髄穿刺ならびに生検の術式は比較的簡単であり, 実施牛は疹痛が殆んど認められず, 術部からの出血も圧迫のみで十分止血可能であった. 骨髄液では有核細胞および巨核球の実数, ミエロクリット値ならびにミエ爲グラムを作出した. 生検で得られた組織は3-25×2mm大で, 挫滅ならびに損傷はなく顕微鏡検査に十分利用できるものであった.
本法をワラビ中毒野外発症例に応用した. 血小板数の著減した例では巨核球の減少が明らかであった. しかし, ミエロクリット値は健康牛のものと大差がなかった. ミエログラムの成績は生検より得られた組織所見をよく反映することが認められた. 骨髄液と生検による組織の両者の検査を併用することは, 病性の的確な診断ならびに予後の判定に有力な手段であり, ウシにおいてJamshidi生検針の応用の有用性が示された.
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