ポリエチレングリコール法を用いたヒト用ラジオイムノアッセイ (radioimmunoassay, 以下RIA) 系により各種動物の血清中のα-フェトプロテイン (α-fetoprotein, 以下AFP) 値を測定した結果, 次のような成績を得た.
1. イヌ, ネコ, ウシ, ヤギ, ウマ. マウス, ラット, モルモット, ウサギ, ニワトリおよびヒトの正常成体の血清中AFP値は, いずれも15ng/m
l以下であった.
2. イヌ, ネコ, ウシ. ラットおよびニワトリの出生直後からの新生児の血清中AFP値の消長は, イヌ, ネコ, ウシでは出生直後は高値を示すが, 24時間以内に急激に減少し, その後は緩やかに減少した. いっぽう, ラット, ニワトリでは出生直後から値は低く, その後は急激な変化をみせずに徐々に減少した.
3. イヌおよびウシの正常妊娠母体の血清中AFP値は, 各妊娠段階において有意な変化を示さなかった.
4. 本研究に使用したRIAは, 抗ヒトAFPと交叉反応性の高い動物のAFPの動態を調べる研究に利用できると思われた.
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