日本獣医師会雑誌
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34 巻, 9 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 実験動物としてのサル類利用の立場から
    寺尾 恵治, 本庄 重男
    1981 年 34 巻 9 号 p. 409-415
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 萩尾 光美, 鳥取 潤一, 松本 輝久, 小川 博之, 熊谷 丑二, 村上 隆之, 立山 晋
    1981 年 34 巻 9 号 p. 416-420,423
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    最近遭遇した犬の縦隔気腫の3症例について報告した.
    来院時の共通症状は, 食欲不振ないし廃絶, 呼吸困難 (用力性呼吸), チアノーゼなどで, 1例では著しい皮下気腫が認められた.血液所見では, 動脈血中の酸素分圧 (PO2) の著明な低下が共通して認められた.胸部X線は本疾患の診断に最も有効で, その側面像において, 心臓に出入する血管や食道および気管などが, 縦隔内の空気貯留のために鮮明に認められた.
    3例中2例は, 来院翌日に死亡し, 病理解剖の結果, 2例とも食道, 気管 (支) の破裂は認めなかったが, 1例において肺の辺縁部に肉眼的には認められないような小さな気腫空胞 (bleb) が散在しており, 本例の縦隔気腫の原因と考えられた.他の1例は, 開胸手術を実施し縦隔を切開して減圧を行なった結果, 術後の経過は良好であった.
  • 梶川 治, 小山 弘之, 吉川 博康, 宝達 勉, 椿 志郎, 桜井 康博, 吉川 尭, 斉藤 博
    1981 年 34 巻 9 号 p. 423-427
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛白血病ウイルスの感染を抗体の検出によって確認する場合, 抗体陽性牛は常に陽性を示し, 陰転することはないか, あるいは抗体価の変動があるかどうか, また抗体陰性牛は常に陰性を示すかどうか, ということが問題となる.これらの点に検討を加えると同時に, 抗体陽性牛から生れた子牛の抗体の消長と, 垂直感染の有無について検討を加えた.
    牛白血病ウイルスに感染した8頭の抗体陽性牛 (うち2頭はリソパ球増多症を示す) を, 1~3年飼育した成績と, 牛白血病ウイルス感染牛の7頭から生れた子牛を, 約3カ月飼育した成績, さらには, 感染群と同居する, 非感染牛39頭の抗体陽転を観察した成績から, 下記の結果を得た.
    (1) エーテル感受性のエソベロープ糖蛋白抗原に対する抗体陽性牛は, 全期間を通じて陰転することなく, 抗体価の変動も少なかった.(2) エーテル抵抗性のコアー蛋白抗原に対する抗体は, 終始陽性, または陰性を示す例と, 観察途中から陽転する例がみられた.(3) 末梢リンパ球からのウイルス分離と, 電子顕微鏡による培養リソパ球からのC-型粒子の産生は, 牛白血病ウイルス感染牛の全例に, 全期間を通じてみられた.(4) 妊娠前および妊娠期間中に, 牛白血病ウイルス感染をうけた母親から生れた子牛は, 全てエンベロープ糖蛋白抗原に対する抗体陽性を示すが, 出産2ヵ月以後より陰性となることから, この抗体は移行抗体と考えられる.(5) 母親は, ウイルス分離陽性を示すが, 子牛は, 7頭全例が陰性を示し, 牛白血病ウイルスの垂直感染が起こりにくいことを示している.したがって, 子牛の感染を知るには, ウイルス分離を平行して行なう必要がある.(6) 牛白血病ウイルス感染群と同居する, 非感染牛の同一個体について, 3~8カ月ごとに抗体調査を行なった結果, 抗体の陽転は, 各々14, 20, 23カ月後にみられ, 抗体陽転時には, 検査牛の全例から牛白血病ウイルスが分離された.
  • とくに肉牛の被害の発生機構について
    山科 秀也
    1981 年 34 巻 9 号 p. 428-430,433
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    襟裳肉牛牧場において1970年~1979年までの10年間に, カラスのつつき (Peck) による被害が主として3~5月のカラスの繁殖期に多発した.一次 (直接) 被害としては, Heat-MountDetector (KAMARUSA) のカートリッジ引き抜きが44%も発生, 発情判定不能となった.分娩中の産子は, 舌などに77頭が食害を受け9頭が死亡した.膣脱牛は13頭が被害を受け10頭が廃用となった.二次 (間接) 被害としては, 膣に食害を受けた傷が膿瘍化し, 分娩時の圧追で腹腔内破裂して死亡した.このようにカラスの被害が多発する牧場では, カラスの生態を重視した防除対策が必要である.
  • 田代 哲之, 坂本 紘, 高井 誠, 渡辺 茂, 上村 叶
    1981 年 34 巻 9 号 p. 433-436
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    粘膜の摘出手術を実施し, の味ある成績を得た.
    1. 喉頭側室粘膜の摘出は, 従来多く使用されてきた粘膜搦子を用いず, 指頭による鈍性剥離法を採用し粘膜の十分な除去を図った.
    2. 従来は異常側のみの粘膜を除去する場合が多いようであるが, 今回は両側粘膜の摘出を行なった。
    3. 全例 (16頭) 手術後の経過は概して良好で, すでに9頭は平均約5カ月で競馬に出走し, 内1頭 (症例3号) のみが軽い笛声音を残した.残り7頭は手術後日が浅いため現在静養中である.
  • 23. ニューカッスル病ワクチン
    加藤 和好
    1981 年 34 巻 9 号 p. 436-440
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 中村 良一
    1981 年 34 巻 9 号 p. 440-445
    発行日: 1981/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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