日本獣医師会雑誌
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35 巻, 1 号
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  • 丸山 務
    1982 年 35 巻 1 号 p. 2-8
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 原 武司, 其田 三夫, 高橋 清志, 黒沢 隆, 鈴木 隆秀
    1982 年 35 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    臨床的に異常のないホルスタイン種の雌成牛を用い, 投与量を段階的に変更して塩化カリウム (KCI) の経口投与と静脈内注射およびL-アスパラギン酸カリウムの静脈内注射を行い, 牛に対するカリウム (K) 剤の安全な投与量について検討した.
    1) 8例の成牛に0.4-1.Og/kgのKClを水に溶かして経口投与したところ, 1.0g/kgのKCI投与の1例のみに発作的な全身筋肉の痙攣, 頻回の激しい下痢便の排泄および著明な流灘が認められた.心電図学的には, 0.9と1.0g/kg投与の2例でP波の消失とT波の増高が, また異常な臨床所見を示した1.09/kg投与の他の1例では, さらにQRS群とT波の持続時間の延長および心室粗動が認められた.
    2) 10例の成牛にKとして0.3-1.2mEq/kgのKCI液を輸液剤に混合し, 20分で静脈内に注射したところ, 1.2mEq/kgのK注射の1例のみに一過性の前肢の痙攣が認められた.心電図学的には, Kとして1.1-1.2mEq/kgのKc1注射の2例でP波の消失, T波とQRS群の増高およびQRS群とT波の持続時間の延長が認められた.
    3) 10例の成牛に, Kとして0.3-1.2mEq/kgのL-アスパラギン酸カリウム液を輸液剤に混合し, 20分で静脈内に注射したところ, 臨床症状を示すものは全くなかった.しかし心電図学的には, 1.2mEq/kgのK注射の1例でP波の消失, T波とQRS群の増高およびT波とQRS群の持続時間の延長が認められた.
  • I. 臨床所見
    一条 茂, 金 徳煥, 小西 辰雄, 小沼 操
    1982 年 35 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    北海道十勝地方で発生した62例の白血病牛を子牛型 (10例), 胸腺型 (18例), 皮膚型 (3例), 成牛型 (31例) の4病型に分類し, 各病型の臨床所見について検討した.血清のBLV抗体は成牛型では1例を除き他はすべて陽性であり, 他の病型では胸腺型の1例が陽性を示したのみであった.全検索牛に共通した特徴的臨床所見は体表リンパ節と内腸骨下リンパ節の腫大であった.その他に, 胸腺型では頸部胸腺の高度の腫脹, 皮膚型では全身皮膚の結節性または薄麻疹様の病変, また成牛型の一部の例では骨盤腔や後腹部における巨大な腫瘍塊の触知も診断のための参考となることを知った.体表リン櫛の腫大の確認に当たっては特にリソパ節の短径の増大を参考とすることが望ましいことを, 正常牛のリンパ節の計測値との比較によって明らかにした.また, 白血病牛におけるその他の臨床所見には腫瘍性病変の存在部位との密搬関連がみられたが, 必ずしも本病診断上の特徴所見とは認められなかった
  • 宮里 俊光, 後藤 義之, 黒木 洋
    1982 年 35 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    某牧場育成子牛でのウイルス動態を調べるとともに, 野外におけるウイルス感染と疾病との関係を検討するため, 1979年の11月から1980年の6月の間に, 糞便からのウイルス分離抗体検査, および臨床症状について, 長期間観察したところ, 次のような成績が得られた.
    1) 1979年12月から1980年1月の間に, 試験牛10頭中5頭から牛パルボウイルスが分離された.また, 試験牛全頭に分離ウィルスに対するHI抗体価の有意上昇が認められ, 牛パルボウィルスの感染があったものと思われた.
    2) 牛パルボウイルスの感染があった時期に, 牛ロタウイルス, 牛コロナウイルス, レオウイルス1型および11型の感染はいずれも認められなかった.
    3) これらの試験牛はいずれも臨床的に異常はみられなかったが, 牛パルボウイルスの感染の様相が明らかにされた.
    近年, 全国的に乳・肉用牛の集団飼育による畜産経営の大型化が進むにつれて, 哺育期から育成期における下痢および肺炎による死亡, 廃用および発育不良などによる損耗が著しく増大し, 畜産農家に大きな経済的損失を与えている.
    いっぽう, 鹿児島県内の育成牧場でも, 下痢症による死亡事故が多発するため, 以前から下痢症に対する原因究明および防疫対策の確立が強く望まれてきた.
    そこで, 著者らは, 原因究明の1つの手段として, ウィルス学的立場から, 野外におけるウイルスの動態, およびウイルス感染と疾病との関係を検討するため, 某牧場育成子牛について, 経時的に糞便からのウィルス分離と抗体検査を試みると同時に, 臨床観察を行なったところ, 牛パルボウイルスの感染例に遭遇したので, その概要について報告する.
  • 高山 公一, 古谷 徳次郎, 内田 幸治, 荒木 正, 原田 良昭
    1982 年 35 巻 1 号 p. 28-31
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    鶏伝染性気管支炎 (IBと略) ワクチンを使用していない新設の種鶏場で, 1978年12月25日に初めて育成鶏にニューカッスル病 (NDと略)・IB混合生ワクチンを使用したところ・ワクチン投与後12日目から同一農場内の成鶏3群に産卵低下を伴う呼吸器症状が認められた.
    これらの群では回復期にIB中和抗体価の上昇が認められ, 病鶏の気管からウイルスが分離された.分離ウイルスは交叉中和試験で使用されたワクチンウイルスと強い関連性を示した.
    これらの成績から今回の成鶏群の産卵低下を伴う呼吸器症状は育成群に投与したIBワクチンウイルスが波及した結果と考えられる.
  • 馬渕 貞三, 園部 修, 北 進, 川瀬 則雄, 木村 広, 井上 市郎, 東 量三
    1982 年 35 巻 1 号 p. 32-34
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Asco Sphaera apis感染巣脾のEOガスによる殺菌効果試験の結果, 20℃ ではEOガス濃度が3%で6時間, 2%で24時間で完全に殺菌された.30℃ では1%で6時間, 0.5%で24時間のガス処理で完全に殺菌された.なお5%では2時間, 7%では1時間で完全に殺菌された.
  • 内田 節也, 宮本 譲, 佐伯 百合夫
    1982 年 35 巻 1 号 p. 39-41
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ヂャイアントシュナウザー, 雄, 7才, およびチャウチャウ, 雌, 13才の2頭の犬に, 心臓原発の血管肉腫を認めた.腫瘍は右心房に発生して広汎な転移を伴っていた.2例とも右心房の腫瘍病変が破裂して心臓タンポン症を起こし急死したものである.
  • 27. 鶏脳脊髄炎ワクチン
    池田 澄雄
    1982 年 35 巻 1 号 p. 42-45
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 中村 菊保, 成田 實, 紺野 悟, 久保 正法, 勝屋 茂實, 中島 靖之, 山本 春弥, 吉野 知男, 松田 泉, 本間 惣太
    1982 年 35 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 良男
    1982 年 35 巻 1 号 p. 50-54
    発行日: 1982/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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