日本獣医師会雑誌
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35 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • とくに臨床像と宿主感受性をめぐって
    徐慶 一郎
    1982 年 35 巻 2 号 p. 65-71
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 菅野 紘行
    1982 年 35 巻 2 号 p. 72-76
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    消化管寄生原虫の検査法のうち, 比較的手技が簡単な検査法について, Giardia属鞭毛虫の検査を目的として検討した.その結果, ヨード染色法は手技が簡単で栄養型と嚢子の検出率も高く, しかも生鮮標本を検査できるために, 原虫の形態を種々の角度から観察でき, 最も優れた方法であった.とくに栄養型の検査では, まず生食液で糞便を希釈塗抹し, 蠕虫卵の検査および原虫の運動を観察したのち, ヨード染色を行う方法が種々の検査ができ, しかも手技が簡単で, 結果が確実であり, 最も優れていた.
  • I. 自然感染例と実験的接種例の臨床ならびに血液学的所見
    一条 茂, 細川 暁, 金 徳煥, 東条 雅彦, 小西 辰雄
    1982 年 35 巻 2 号 p. 76-85
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    緬羊のエペリスロゾーン症の自然感染例に遭遇し, さらに人工感染試験を試み臨床学的ならびに血液学的検索を行った.自然感染例と人工感染例はともに主な臨床症状として発熱, 貧血, 呼吸速迫, 心機亢進および血色素尿の排泄が認められた.自然感染例の血液塗抹標本では, Eperythrozoon ovisは点状, 桿状, 球菌状, リング状, およびそれらが鎖状に配列するなど多様な形態を示し, 電顕的にもE.ovisであることが確認された.人工感染例では接種後15日にE.ovisが血中に出現し, 寄生率の増加にともない赤血球数, ヘマトクリット値, ヘモグロビン濃度が減少し, 貧血の極期には虫体はほとんど血中から消失した.人工感染例の骨髄液所見により, E.ovisは末梢血で増加するのにさきだち骨髄で激増することが確認され, この点から骨髄がE.ovisの増殖の主要部位と考えられた.今回遭遇した自然感染例はE.ovisの保有羊であり, 輸送などのストレスによって発病が誘発されたものと推察された.
  • 長野 整一, 北川 清二, 作間 明, 山木 和枝, 布村 稔, 内田 和夫, 井上 市郎, 竹内 四郎, 浜野 雅則
    1982 年 35 巻 2 号 p. 85-90
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    担体を游紙, ポリエステル (65%)・綿 (35%) 混織布および綿 (100%) 織布と異にするBacillussubtilisvar.nigerのEOG殺菌ロッカーにおける殺菌効果について, D値を求めて検討した結果, 次の点を明らかにした.
    1) 各担体のB.subtilis var.nigerは, 温度30・40℃ の2条件, EOG濃度1・2・3%の3条件でのガス処理に対し, 対数的に死滅する傾向を示した.
    2) 各担体のEOG抵抗性は, 綿 (100%) 織布>ポリエステル (65%)・綿 (35%) 混織布>炉紙の関係になった.
    3) 各担体のEOG抵抗性は, 30℃ から40℃ に温度を上げることにより1/2に減少した.
    4) 不活性係数106における処理時間16時間以内のガス処理条件は, ポリエステル (65%)・綿 (35%) の混織布では, 30℃ で3%, 40℃ で1%.綿 (100%) 織布では, 40℃ で2%となった.
  • I. Haemophilus eguigenitalisに対する各種消毒薬の効果について
    鎌田 正信, 秋山 綽, 伊佐山 康郎
    1982 年 35 巻 2 号 p. 90-96
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    馬伝染性子宮炎の防疫に有効な消毒薬をみつけだすため, Humophilus eguigenitalis (以下, H.eguigenitalis) に対する一般消毒薬の殺菌効果を調べたところ次の成績を得た
    供試した15種類の消毒薬はいずれもH.eguigenitalisの消毒に有効であった.また, 通常一般消毒薬として市販されている9種類の薬剤の殺菌効果はクロルヘキシジンと同程度もしくはそれ以上であった.
    膣浸出液中のH.eguigenitalisに対する殺菌効果を調べたところ, ほとんどの消毒薬では菌単独の場合と比較して約1/10程度殺菌効果が減弱した.しかしながら, ネオクレハゾールの殺菌効果はあまり減弱しなかった.今回供試した消毒薬のなかで最も優れた殺菌効果を示したものは塩素系消毒薬のハイライトであった.本剤はほかの消毒薬よりも10倍程度高い希釈濃度まで有効であった.
    今回の成績から各種消毒薬の消毒対象と使用濃度を検討してみたところ・馬体の消毒にはクロルヘキシジン, ヨード剤, 両性石鹸などが, 厩舎や運動場の消毒にはパコマ, 塩素系消毒剤などが, 踏込槽の消毒にはオルソ剤などが適当と思われた.
  • 佐野 弘, 佐々木 栄英, 望月 敬司, 神尾 泰宏, 鈴木 滋, 水谷 猛, 鈴木 善実
    1982 年 35 巻 2 号 p. 96-99
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    みつばちふそ病の防疫対策として, 昭和30年以来25年間にわたり家畜伝染病予防法に基づく検査や発病群の焼却などが行われてきた.しかし, その発生は減少することなく, いまだに全国各地に毎年発生している.そこで, 現行のふそ病対策の再検討と今後の対策の確立の一助とするため, ふそ病の原因菌であるBacillus larvaeの野外浸潤状況を調査した
    調査は11蜂場の346群について実施した.このうち, 8蜂場では10~30%の群について肉眼検査および細菌検査を実施し, 3蜂場では肉眼検査は全群, 細菌検査は20~40%の群について実施した.その結果, 肉眼検査では全群検査を行った3蜂場からはいずれも異常蛆が発見された.このうち, 蜂場では60群中に1匹の異常蛆が発見されたのみで, このような蜂場においては抽出検査では摘発が困難と考えられた.細菌検査では程度の差はあったが, 11蜂場中10蜂場からBacillusiaruaeが検出された.なかでも, 肉眼的に異常蛆の発見された蜂場においては検出率は高かった.部位別では健康蛆, 巣箱内側, 巣蓋, 巣脾枠, 成蜂から高率に検出された
    以上の結果から, 本病防疫の効果的な推進には現行の検査方法, 発病群の焼却のほか, 今後はEOガスによる消毒などの対策を検討する必要があると考えられた.
  • 28. 鶏伝染性喉頭気管炎ワクチン
    加藤 和好
    1982 年 35 巻 2 号 p. 99-102
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 中村 菊保, 成田 實, 紺野 悟, 久保 正法, 勝屋 茂實, 中島 靖之, 山本 春弥, 吉野 知男, 松田 泉, 本間 惣太
    1982 年 35 巻 2 号 p. 109-113
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
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  • 田中 良男
    1982 年 35 巻 2 号 p. 114-119
    発行日: 1982/02/20
    公開日: 2011/06/17
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