日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
35 巻, 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 安元 健
    1982 年35 巻5 号 p. 265-270
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 矢野 安正, 長谷川 信男, 黒木 啓光, 東山 祐啓, 日高 昭雄, 浜名 克己
    1982 年35 巻5 号 p. 273-277
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    宮崎県児湯郡一帯では数年前より牛のアクチノバチルス症様疾病の発生が徐々に増加していたが, 1979年にはとくに多数の発生が見られた.
    発生は黒毛和種に集中し, 181頭 (罹患率2.37%) に達したが, ホルスタイン種は10頭 (同0.29%) にとどまった. 児湯郡内5町のうちD町ではとくに発生率が高く3.82%を示した. 月別には10~28頭の発生があったが, 季節的な傾向はなかった.
    臨床的には頭頸部の皮下に発生するものが大半であった. その中では耳下腺部から下顎骨後縁部にかけて発生するものがもっとも多かったが, 上顎骨部や鼻鏡鼻孔内, 口唇にも認められた. 膿瘍の大きさは種々で, 結合組織でかこまれ, 内部に帯黄色クリーム状の膿を含んでいた.
    病理組織学的にはロゼットの形成があり, エオジン好性の棍棒体が放射状に配列していた.また壊死巣はグラム陰性で菌は見られなかった. 25例の細菌学的検査ではActinobacillus lignieresiiは分離されなかった.
    本症はペニシリンやストレプトマイシンの筋肉注射により, 全例治癒に至った.
  • IV. 東北海道O町における飼育牛のBLV抗体の調査
    一条 茂, 松本 知之, 金 徳煥, 小西 辰雄, 三城 恭彦, 高橋 俊彦, 橋本 昭一, 野田 寿, 小沼 操
    1982 年35 巻5 号 p. 277-280
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    東北海道の0町では1975~1979年の5力年間に成牛型4例, 胸腺型1例, 子牛型1例の白血病牛が発生し, うち成牛型の3例は1牛舎 (T牛舎) で発生した. そこで, 同町内飼育牛のBLV抗体の保有状態を27牛舎の395頭について調査した. その結果, 成牛型が発生した2牛舎ではそれそれ62.5%(T牛舎) と33.3%(Su牛舎) で高率であった. とくにT牛舎の3頭の成牛型は一輸入牛の子孫であるため, BLVの垂直伝播による発病が疑われ, 発病牛を介してほかの同居牛に8LVの水平伝播が行われたものと考えられた. その他の牛舎の調査では, 輸入牛を導入した7牛舎中4牛舎でBLV抗体腸性牛をみ, 4牛舎での陽性率は18.3%であった. これに対して, 輸入牛を導入していない13牛舎では0%, また, T牛舎周辺の5牛舎では3.6%と低い陽性率であった.
    以上の成績から, 0町のような酪農地帯では牛舎によりBLV抗体保有率に差がある点からBLVの牛舎内感染が重視された. そのため, 流行型牛白血病の防遍対策には導入牛, とくに輸入牛に対するBLV抗体のチェックと, 飼育牛の定期的な抗体検査を行って, 陽性牛の隔離や淘汰を実行することが重要と考えられた.
  • 扇 勉, 前田 善夫, 伊東 季春
    1982 年35 巻5 号 p. 283-287
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    早春に放牧した羊の血清Mg濃度低下の要因を検討するために3回の試験を行った. 試験1, 2は放牧開始1ヵ月前の飼養管理が異なる去勢羊を用いた. 試験1ではめん羊に適正な飼料を与え, 試験2では乾草のみを約0.6kg/頭/日与えた. 試験3は放牧開始2~3ヵ月前に分娩した子付き泌乳羊を用いた. 放牧地は窒素: カリ施用量 (kg/10a) により, I区 (2: 2), II 区 (2: 12), III区 (8: 2), IV区 (8: 12) に区分したオーチャード単播草地を用いた.
    牧草成分では窒素, カリ質肥料多用によりT-N, K含有率およびK/Ca+Mg (m. e. 比) は高くなり, Mg含有率は各区とも低かった. 羊の血清Mg濃度は放牧2~3日後に各区とも低下がみられ, 放牧前に比べ, 試験1で3~17%, 試験2で39~48%, 試験3で12~32%低下し, とくに試験2では1mg/dl以下の数値をしたものが半数以上に認められた. しかし, 発症するものは全く認められなかった. また, 各試験とも, N, K2Oの施用量の異なる試験区間で, 血清Mg濃度の動きに差異は認められなかった.
    これらのことより羊の血清Mg濃度が早春放牧後に低下する要因としては, 放牧地への施肥量の差異よりも, 放牧開始前の羊の飼養条件や泌乳の影響がより大きく関与しているのではないかと考えられた
  • 鈴木 達行, 高橋 芳幸, 下平 乙夫
    1982 年35 巻5 号 p. 288-292
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    前報で, 牛の膣から比較的高頻度に検出されたCorynebacterium hofmanniiが, 黄体期に行う受精卵の移植の際, 膣から子宮に持ち込まれた場合の子宮の反応を確認するため, リピートブリーダー牛7頭について, 性周期別に子宮内接種試験を行ったところ, 概要次のような結果を得た.
    1) 発情期の子宮では, 感染に対して明らかな抵抗がみられ, 試験に供した5頭中全例の回収液に異状がみられず, 接種菌が検出されなかった. また, 回収液からの検出細胞は上皮様細胞が主体を占あた.
    2) 黄体期に感染試験に供した7頭では, 4例から接種菌, 5例から膿塊が検出され, 明らかに接種菌の感染が認められた. 回収液からの検出細胞は, 多形核白血球様細胞, 核の濃染した円形細胞が主体で, 上皮様細胞の変性が著明であった. また, 反復して試験に供した例では, プラズマ様細胞, 円形細胞の集族がみられた.
    3) 発情期に感染試験に供した5頭中1例で, 菌接種の8日後に卵巣嚢腫がみられたが, ほかの4例では, いずれも正常な状態に回復した. 次に, 黄体期の試験に供した7頭中2例では, 前回の発情から20および21日目に正常な発情が再来したが, ほかの4頭では, 30~40日経過後も発情が再来せず, 子宮内膜炎, あるいは, 卵巣嚢腫を併発した.
  • I. 愛知県下における15群の発生例について
    合田 光昭, 吉村 昌吾, 小田切 美晴
    1982 年35 巻5 号 p. 295-300
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1974年1月から1977年11月に至る間, 愛知県下において15群の封入体肝炎を観察した. 同一養鶏場において連続導入鶏群に引き続き発生することはまれであったが, 間隔をおいて発生する症例があった.
    発症鶏ははっきりした前駆症状を示さないで急死するものが多かった. 前駆症状のみられるものでは羽毛を逆立て, 沈うつを示し, 下痢便を排泄し, 中には肉冠や肉髭の貧血を示すものもあった. これらはいずれも2, 3日以内に死の転帰をとった.
    発生は30日齢から39日齢の間にはじまり, 短い場合では3日, 長い場合では20日間つづき, その間の死亡率は0.3%から28%までさまざまであった. また同一導入群が異なった鶏舎に分飼されていても同様に発病することが多かった.
    発生時の死亡および発病鶏122羽の検査例中, 肝に核内封入体を認めたものは78例であった. また検査例の肝からトリアデノウイルスが分離されたが, 封入体が認められた例からの分離率が, しからざるものに比し高かった.
    肉眼的にファブリキウス嚢の萎縮は高率に, 胸腺の萎縮および骨髄の槌色は約半叡に観察された. また主要臓器より大腸菌が分離され, 敗血症を起こしていると思われるものは高率であった. しかし肝の核内封入体検出例と非検出例との間にこれらの発現率に差はなかった.
  • 斉藤 文護, 河田 啓一郎, 中尾 敏彦, 角田 修男, 阿部 皓一, 影山 吉壮
    1982 年35 巻5 号 p. 301-304
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    過酸化水素溶血試験法によって, 豚の血清中Vitamin E (VE) 濃度の推定を行った.
    VE濃度の異なる飼料で一定期間飼育された未経産雌豚9頭から得られた25例の血液を用いて, 溶血率を求め, 同一材料につき高速液体クロマトグラフィー法による血清中VE (α-tocopherol) 濃度の測定値と比較した. その結果, 溶血率 (X) は範囲が3~93%, 平均が58%であり, VE測定値 (Y) は範囲が0.03~0.52mg/dl, 平均が0.18mg/dlであった.両者の間には高い負の相関が認められた (Y=-0.005X+0.464, r=-0.93, P<0.01).
    つぎに, VE含量の異なる飼料で飼育された8頭の未経産豚から全血をヘパリンナトリウム入り真空採血管に採取し, 0.3mlの血液をとり過酸化水素溶血試験を行った. この簡易法による溶血率 (Y) と従来の溶血試験法による溶血率 (X) を比較したところ, 両者の間には高い相関が認められた (Y= 0.0995X+0.98, r=0.995, P<0.01).
    以上の成績から, 豚においてもヒトの場合と同様に過酸化水素溶血試験法によって容易に血清中VE濃度を推定できることが示唆され, 著者らの簡易法は従来法よりもいっそう簡便かつ正確に実施でき, 実用的価値が高いと思われた.
  • 中間 實徳, 河村 泰雄, 稲葉 俊夫, 深田 恒夫, 野村 紘一, 清水 亮佑, 藺守 龍雄, 福田 好博, 白水 完治, 阿武 雅夫, ...
    1982 年35 巻5 号 p. 307-310
    発行日: 1982/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    胸腰部の椎間板突出が原因とみられる後胴麻痺を呈した外来患犬 (ダックスフント4頭, ビーグル1頭) 5頭に対して, LEONARDの腹側椎間造窓術を行った. その結果, 術後13~88日目で全例とも歩行可能となり, 3ヵ月ないし16ヵ月経過した現在, いずれも再発はなく, 順調に経過している。
feedback
Top