日本獣医師会雑誌
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35 巻, 6 号
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  • 基礎的概念と臨床における意義
    山内 一也
    1982 年 35 巻 6 号 p. 325-329
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • III. リムルステストによるエンドトキシソの検出
    函城 悦司, 島田 保昭, 岡田 啓延, 久米 常夫, 田淵 清
    1982 年 35 巻 6 号 p. 330-334
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    いわゆる壊疽性乳房炎の病因を探る一手段として, リムルステストによリエンドトキシソの検出を試みたところ, 次の成績を得た.
    1) 壊疽性乳房炎牛29例のうち, 罹患乳汁中からグラム陰性桿菌が分離された本症牛21例の血漿中からエンドトキシソが0.09-2.88ng/ml濃度で検出された.
    2) グラム陽性菌が分離された本症牛8頭, 臨床型急性乳房炎牛12頭および菌陰性の健康対照牛26頭についてはエンドトキシンは検出されなかった.
    3) エンドトキシン陽性牛では, 脈拍および呼吸数の増加, 水様性下痢, 乳房の腫大, などの重度の臨床症状を示すものが多くみられた.
    4) 血液凝固系の検査では, エンドトキシン陽性牛はその陰性牛に比較して血小板数の減少, プロトロンビンおよび活性部分トロンボプラスチン時間の延長, 血漿フィブリノーゲンの著減がみられた.
  • 鈴木 達行, 高橋 芳幸, 下平 乙夫, 桶谷 良至
    1982 年 35 巻 6 号 p. 337-340
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    12頭のホルスタイン種, 未経産雌牛 (12-16ヵ月齢) から回収された75卵の受精卵子のうち, 64卵を11-38日間, -196℃の液体窒素中に凍結保存した. 凍結は, 1molのグリセロールを用い, -35℃ までを0.3℃/分, -35℃から-36℃までを0.1℃/分で冷却し, 液体窒素中に保存した. 融解は, 受精卵子の入ったプラスチックストローを液体窒素容器から取り出し, 直接20℃の水に投入して行った.
    融解後64卵中, 9卵が回収できず, 回収された55卵中20卵を移植に供したところ6例が妊娠した. また, 残りの受精卵子では, 8卵が培養により発育した. したがって, 融解後の受精卵子の生存性は, 回収された55卵中28卵 (50.9%) となった.
  • 真壁 朝光, 松倉 文明, 緒方 有, 鎌田 毅, 臼井 良一, 岸 善明, 長谷川 生夫, 中根 淑夫, 井上 徹, 村松 梅太郎
    1982 年 35 巻 6 号 p. 340-343
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    栃木県下の酪農家2戸で, 1979年12月から1980年4月の間に生産された新生子牛に黄白色水様性下痢を主徴とする疾病が発生し, 発症子牛のほとんどは1-3日の経過で相ついでへい死し, その数は17頭中15頭 (88.2%) に及んだ. それらのへい死した子牛中5頭について検索したところ, 剖検所見ではほとんど著変がみられず, 組織学的には小腸にカタール性の腸炎がみられた. 細菌検索では脳をはじめ各臓器から大腸菌を純粋に分離した.
    分離大腸菌の血清型はすべて0101: H-と同定され, エンテロトキシンについては, 全株が耐熱性エンテロトキシンを産生することが確められた.
    また定着因子K99線毛抗原についても, 全株が保有していた. 分離菌株の薬剤感受性試験の成績は, オレアンドマイシン, コリスチン, クロラムフェニコールに感受性がみられた.
    いっぽう, ウイルス学的検査では牛腎, 牛胎児腎細胞でCPEを示すウイルスは分離されず, 電子顕微鏡法による観察でもウイルス粒子は検出されなかった.
  • 木村 容子, 野呂 明弘, 若松 脩継
    1982 年 35 巻 6 号 p. 344-348
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1980年, ホルスタイン種育成牛16頭と成牛79頭, 延べ209検体の血清を用いて, 寒天ゲル内沈降反応およびカウンター電気泳動法による肝蛭病の診断を試みた.
    1) 屠場材料から採取した肝蛭成虫の生の虫体からの生理的食塩水抽出抗原は, 肝蛭病の血清学的診断のための抗原として使用できると思われた.
    2) カウンター電気泳動法は, pH8.6, μ=0.05のベロナール塩酸緩衝液に0.8%の割合に精製寒天を溶解させたゲルを用いた場合, 良好な成績が得られた.
    3) 肝蛭の継続感染が認められなかった放牧牛の場合, 沈降抗体は虫卵検出時期より2ヵ月以前から検出されたが, 虫卵の検出開始とともに沈降抗体の消失が認められた.
    4) 継続感染の考えられる成牛において, 新ワラ給与後70日目の沈降抗体と虫卵検出状況を, 4農家を用いて比較したところ, その成績は農家間のバラツキが大きかったが, いずれの農家においてもカウソター電気泳動の陽性率は, 寒天ゲル内沈降反応および虫卵検査での陽性率よりも高かった.
  • 芝崎 繁樹, 唐牛 靖吾
    1982 年 35 巻 6 号 p. 351-354
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬の取り扱いについては, 従来より針金による方法が用いられているが, 腕1本を頼りとした非常に危険をともなう作業である. 今回著者らは, 野犬の捕獲および大型犬の取り扱いに対して, 吹き矢麻酔の応用を行ったところ, 有効な結果が得られたので報告する.
  • 附田 彰二, 佐々木 英知, 古谷 真, 繁佐家 民次郎, 花田 岩雄, 斉藤 健二, 仙北 富志男, 浦田 圭一郎
    1982 年 35 巻 6 号 p. 355-359
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    青森県下の1放牧場で, 1981年7月, 黒毛和種の放牧牛1頭が急死した. 病理学的な主要病変として線維素性化膿性脳脊髄膜炎が認められ, 大脳から純粋にHaemophilus somnusが分離された. したがって, 本症をH. somnus感染症と診断した. しかしながら, 本例においては髄膜炎が主体で, H. somnus感染症に特徴的な病理学的所見のうち, 脳質における微小膿瘍, 血栓および血管変化などが軽微であり, 従来の報告と若干異なっていた. したがって, 本症例は, H. somnus感染症の診断および類症鑑別の点で重要と思われた.
  • ジステンパーワクチン
    倉田 一明
    1982 年 35 巻 6 号 p. 359-362
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 根本 久
    1982 年 35 巻 6 号 p. 362-363
    発行日: 1982/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1982 年 35 巻 6 号 p. 376
    発行日: 1982年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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