子豚下痢症における腸内菌叢や気候との関係を検討し, 次の成績を得た.
1) 子豚の腸内菌叢は, Bacteroidaceae, Lactobacillus, Curvedrods, Bifidobacterium, Peptococcaceae, および
Escherichia coliなどが主要菌を構成した. 8~10日齢においても,
Clostridium perfringensは優勢菌ではなかった.
2) 子豚下痢便の菌叢検索において, 早期回復子豚は,
E.coliが減少し, Lactobacillus, Bifidobacteriumが増加傾向を示したが, 他の菌種の変化はあまり見られなかった.
3) 子豚下痢では, 小腸および腸管組織の菌検索から, 小腸上部における
E.coliの異常増殖と乳酸菌群の減少が見られた. さらに1例では, 腸管の病理組織所見などから大腸菌症に
C.perfringensが関与したものと考えられた.
4) 下痢発生に対する気候条件については, 気温の低下と高湿度が非常に影響していると思われた.
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