日本獣医師会雑誌
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36 巻, 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 品川 森一
    1983 年 36 巻 5 号 p. 249-255
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 木下 尚洋, 平井 順, 片江 宏巳
    1983 年 36 巻 5 号 p. 256-262
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    子豚の大腸菌性下痢に対するピロミド酸 (PA) の応用に関する研究の一環として, 病豚より分離された. Escherichia coliの薬剤感受性ならびにPA投薬による治療試験を行い, 次の結果を得た.
    1) 1974年12月から1980年12月までに病豚より分離されたE. coli 29株は, すべてPAおよびその代謝物 (3-hydroxy PA) に感受性を示し, それらの最小発育阻止濃度 (MIC) はPA6.25~25μg/ml, 3-hydroxy PA 3.13~12.5μg/mlであり, 標準株 (E. coli NIHIJC-2) とほぼ同様であった.
    2) 1980年5月から10月までに98頭の子豚を用いて行った治療試験により, PAは25~50mg/kg/日, 3~7日間の経口投薬で優れた治療効果を示した.
    3) 良好な治療成績を示す試験区の体重増加率は治療成績の劣る試験区に較べ, 高くなる傾向が認められた.
    4) PA投薬により糞便中のE. coli数は減少したが, Total anaerobesおよびLactobacilli数は変動しなかった.
  • 岩崎 正幸, 阿部 民也, 吉田 欣哉, 吉川 恵郷
    1983 年 36 巻 5 号 p. 267-270
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    約600羽のカナリヤを飼育する繁殖場で, 群飼されていた約400羽のうち約30%に, さえずり障害, その他慢性の呼吸器障害を示す疾病が発生した. 病理学的検査をした9羽のうち6羽の肺の血液加寒天ローソク培養では細菌の発育はなく, 血清ニューカッスル抗体価は10倍以下, マイ灘プラズマ (MgおよびMs) 抗体は陰性であった.
    共通した組織病変は上部気道, 気管, 肺気管支粘膜に上皮の腫大増生, 分泌活性, 粘膜の皺襲形成, 固有層の線維性増生, 円形細胞浸潤および気管支腔内への肉芽組織の侵入突出など, 慢性炎症が認められた. 粘膜病変は気道内に寄生するダニの認められる部位でより強調された.
    病巣から採取したダニは中気門類, ハナダニ科, Sternostoma tracheacolumと同定され, わが国での分布が初めて確認され, 和名をコトリハナダニと新称された.
  • 福元 守衛, 東 正利, 橋村 兼次, 上宮田 正己, 奥薗 義美, 赤崎 正武, 米丸 清, 大園 正道
    1983 年 36 巻 5 号 p. 270-274
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    日本脳炎のHI抗体上昇時に発熱と陰嚢腫大を示した若雄豚5頭について, 精液性状および生殖器の観察を行った.
    陰嚢腫大後の精液性状は著しく悪化し, 精子数の減少あるいは無精子症がみられた.
    精子数の減少と併行して, 精子生存率の低下, 奇形精子の増加が認められた. この異常精液は経過とともに回復したが, 無精子症の長く続いた豚は精子数の回復に長期間を要した.
    精巣は萎縮し, 割面に狭い車軸状の病巣が認められた.車軸状病巣部の精細管は管腔が萎縮し, 精子形成は認められなかったが, 非病巣部位には正常な精細管が存在した.
    以上のことから, 日本脳炎ウイルスによって発生した陰嚢腫大豚は造精機能障害を伴うことが示唆された.
  • 矢田谷 健, 寺門 誠致, 橋本 和典
    1983 年 36 巻 5 号 p. 274-277
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年9月, 栃木県下の1乳用雄子牛肥育牧場の10ヵ月齢の幼児にSalmonella typhimuriumによる下痢が発生し, 感染源として同牧場内の肥育子牛が疑われた. 幼児と子牛からの分離菌はいずれもDuguidの生物型1に属し, テトラサイクリン (Tc), クロラムフェニコール (Cm), ストレプトマイシン (Sm), サルファ剤 (Su) に多剤耐性を示した. プラスミドDNA迅速同定法を応用したところ, いずれの分離菌からも大小2種類のプラスミドが検出され, このうち分子量98メガダルトンのプラスミドは4剤 (Tc・Cm・Sm・Su) 耐性Rプラスミドであることがわかった. また, DNA制限酵素による切断実験から, 幼児および子牛由来Rプラスミドはともに同一な切断像を有することが明らかにされた.
    以上の成績から, 今回の幼児と子牛のS. typhimurium感染症は, 同一オリジンに由来する4剤耐性菌で発生したものと結論されるとともに, 感染源追及の一手段としてプラスミドDNA迅速同定法の有用性が確認された.
  • 第3胸椎以降の脊柱の欠損
    平賀 武夫, 阿部 光雄
    1983 年 36 巻 5 号 p. 277-281
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    これまで3回の正常な出産歴をもった7才のホルスタイン系乳牛が, 脊柱の後方を欠損する奇形体を分娩した. この奇形体の脊柱は第2胸椎までしか存在せず, 第3胸椎以降は完全に欠損し, 脊髄は第1胸椎の椎孔内で終っていた. 胸髄以降の脊髄が分布する筋肉はすべて萎縮していた. 頭頸部および前肢には異常は認められなかった. その他, 鎖肛, 泌尿生殖器の奇形, 胸骨の形の異常および骨化異常がみられた. 本奇形体はPerosomus elumbisとみなされた.
  • 2. 投与計画のたて方 (その3)
    小久江 栄一
    1983 年 36 巻 5 号 p. 281-286
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 36 巻 5 号 p. 286
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/06/17
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