日本獣医師会雑誌
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36 巻, 6 号
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  • 発癌性被疑物質を中心として
    吐山 豊秋
    1983 年36 巻6 号 p. 305-309
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 野村 紘一, 是枝 哲世, 鶴野 整傅
    1983 年36 巻6 号 p. 310-315
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬子宮蓄膿症の自然病例 (207頭) について発症傾向を調査した結果, 次のような成績が得られた,
    1) 子宮蓄膿症の発症犬は24品種におよび, スピッツが198例中60例 (30.3%) で最も多かった.
    2) 年齢は1~16才 (平均7.5才) の広範囲にわたり, 10才以上11才未満のもの182例中24例 (13.2%) で最も多かったが, 1年未満の発症例はなかった.
    3) 発情周期は規則的なものが130例中101例 (77.7%) で多かった.
    4) 最終発情から発症までの期間は1ヵ月以内のものから4年のものまであったが, 1ヵ月以内に発症している例が118例中41例 (34.7%) で最も多く, 2ヵ月まででは80例 (67.8%), 3ヵ月まででは97例 (82.8%) が発症していた.
    5) 産歴では未経産の発症例が180例中101例 (56.1%) で最も多く, 経産犬では1産が65例中29例 (44.6%), 2産が17例 (26.2%), 3産が11例 (16.9%), 4産が5例 (7.7%) および5産が2例 (3.1%) の順で, おおむね産次数の増加につれて発症率の低下する傾向が見られた.
    6) 最終分娩から発症までの期間は20日から9年 (平均4年) に及んでいたが, 5年以上のものが53例中26例 (49.1%) で約半数をしめていた.
    7) 発症直前の特筆事項の中では, 最終発情時の交尾歴を有するものが207例中41例 (198%) で最も多かった.
    以上の結果から, 犬子宮蓄膿症の第1の発症要因は卵巣機能異常にあるのではなく, むしろ正常卵巣支配下における子宮の異常に基づくものであろうと考えられる.
  • IV.血液性化学的所見
    凾城 悦司, 島田 保昭, 石田 史郎
    1983 年36 巻6 号 p. 315-319
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    いわゆる壊疽性乳房炎牛36頭 (エンドトキシン陽性牛24頭, 陰性牛11頭) と健康対照牛12頭について, 血液生化学的検査を実施した.
    壊疽性乳房炎牛は, 赤血球数・ヘマトクリット値の増加, 好酸球・分葉核好中球および単球の減少と桿状核好中球の増加, 血清総蛋白量・アルブミン・グロブリンおよび血清カルシウムの減少と血清尿素窒素・血清無機リンの増加が認められた. とくに壊疽性乳房炎のエンドトキシン陽性牛はその陰性牛に比し, 分葉核好中球と単球の減少, 血清GOT・GPT・LDHの著しい上昇がみられた.
    臓器内の酵素活性値では, 壊疽性乳房炎牛は乳房組織内の各酵素活性値が著しく低く, またエンドトキシン陽性牛は心・肝・腎においてやや低い傾向がみられた.
    これらの所見は, ヒトのエンドトキシン血症とよく一致していた.
  • 関沢 文夫, 佐藤 満雄, 榎本 静夫, 松倉 文明, 島田 健次郎
    1983 年36 巻6 号 p. 320-325
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    豚疥癬症を起こすSarcoptes scabiei var. suis (ブタヒゼンダニ) の検出方法を検討し, それに基づき治療試験を行った.
    ブタヒゼンダニの検出方法は痂皮の部分を血がにじむくらい薬匙で掻爬し, シャーレに採取する. 採取材料を直接および37℃ で30分~1時間加温後鏡検した. 8月にはいずれの方法でも検出率に差はなかったが, 11月には1時間加温の場合にのみ検出された.
    繁殖母豚46頭に有機リン系殺虫剤KWA-905 (ナレド36%含有) 500倍液を3日間隔3回自動噴霧機により体表に散布し, 38日後に43頭は治癒したが, 3頭は耳の内側に痂皮がわずかに残った. これは薬剤が十分に到達しなかったためと考えられる.よって耳の内側にはスポンジ等で本剤を塗布することが望ましい.
    子豚の治療試験では本剤500倍液を1回散布しただけであったが, 良好な成績が得られた. これは症状が母豚に比較して軽度であったためと思われる.
    薬剤の安全性の試験において, 臨床および血液検査はすべて正常範囲内であり, 血中Cortisol値も一時的な増加が認められただけであった.
    したがって, 供試薬剤KWA-905は豚体への影響もなく, 豚疥癬症の治療薬として有効であった.
  • 正木 宏幸, 宇佐美 博幸, 徳丸 雅一, 岩崎 久夫
    1983 年36 巻6 号 p. 325-329
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    発熱性物質による水質汚染を調査する目的で, 水道水, 井戸水, 河川水, 海水, 雨水および雪水について発熱性物質試験, リムルステストおよび一般細菌数の測定を行い, 各種水質の汚染度を比較検討した.
    1) 飲料水 (水道水, 井戸水) は, いずれも発熱性物質試験が原液10ml/kgウサギ投与で発熱性を示し, リムルステスト原液で陽性を示した. 一般細菌数は, 水道水0~103/ml, 井戸水0~103/mlであった.
    2) 河川水および海水は, いずれも発熱性物質試験が原液10ml/kgおよび1ml/kgウサギ投与で発熱性を示し, リムルステストでも原液および10倍希釈まで陽性を示した. 一般細菌数は河川水が103~106/ml, 海水が10~103/mlであった.
    3) 雨水および雪水は, 発熱性物質試験およびリムルステストはともに原液でも反応を示さなかった. 一般細菌数は雨水が102/ml以下, 雪水が10/ml以下であった.
    4) 一般細菌数と発熱性物質試験およびリムルステストの成績との関係は, 被検水の一般細菌数の増加に伴い, 両試験いずれも陽性希釈倍数が高くなる傾向を示した.
    5) 水道水の加熱および濾過処理による発熱性物質試験への影響は, 発熱性物質試験陽性水の加熱処理100℃10分以上, 1 21℃5分以上で陰性化した. また被検水のメンブランフィルター (孔径0.45μm) およびアスベスト濾過板 (孔径0.08μm) 濾過後では, いずれも発熱性物質試験は陰性化した.
  • 丸山 成和, 丸山 典彦, 伊藤 宏, 田中 良和, 植松 典昭
    1983 年36 巻6 号 p. 330-333
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛以外の動物, とくに人と豚のアカバネウィルスに対する抗体の保有状況を知る目的で, 両者の血清について, 赤血球凝集抑制 (HI) 反応, 中和 (NT) 試験による調査を実施した. なおHI価10以上, NT価4以上を反応陽性とした.調査期間は人では1977年6月~1979年4月, 豚では1978年9月~1979年2月であった. 調査地域は人では県内8市5町, 豚では9市4町であった. その結果以下の成績を得た.
    1) 人血清1, 348例のうち1.3%(17/1, 348) がHI陽性であった. これらの陽性例は県東部の隣接田園地区に集中してみられた. 陽性例のHI価は10~40, NT価は4~32であった. なお豚のHI陽性率の高い地域の養豚従事者19人では1例が陽性 (陽性率5.3%) で, そのHI価およびNT価はそれぞれ10および8であった.
    2) 豚血清1, 134例 (4~5ヵ月齢の肥育豚654頭, 繁殖豚480頭) についてHI価を測定したところ, 1.4%(16/1, 134) の陽性率であった. このうち肥育豚は0.8%(5/654), 繁殖豚は2.3%(11/480) の陽性率であった.陽性例のHI価は10~20, NT価は4~64であった.
    豚および人は, Vectorの動物嗜好性によることも考えられるが, 牛にくらべて本ウイルスの感染をうけにくいものと推測される.
  • 奥田 稔, 井田 孝司, 沖田 堅司, 宮本 守人
    1983 年36 巻6 号 p. 334-337
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    広島県内の養豚場で, 新生豚の急死する疾病が集団発生した. 6日間で娩出子豚411頭中68頭 (17%) が哺乳後, 発熱, 粘血下痢, 脱水症状などののち, 20時間ないし5日間の経過で死亡した. 剖検では空腸部の充出血浮腫が全例で認められた. 胃内にはいずれも乳成分を容れていた. 病理組織学的には小腸とくに空腸部において, 粘膜固有層から筋層に及ぶ広範な出血, 壊死が特徴的であり, 回腸の一部にも同様病変を認めた. 細菌検査は抗生剤により治療された生存例について実施したが, 有意細菌は検出されなかった. しかし, 臨床および病理学的所見から, この疾病はク群ストリジウム感染によると考えられる壊死性出血性腸炎であった.
  • 佐野 弘, 溝口 徹, 大村 康治, 梶尾 規一, 水口 博之
    1983 年36 巻6 号 p. 338-341
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛白血病ウイルス (BLV) 抗体保有率の高い農家で1子牛に白血病の発生があった.
    発病牛は7ヵ月齢の雌で, 臨床的には削痩, 全身の体表リンパ節の腫大, 眼球突出, 白血球数の増加 (13,000/mm3) が見られた. 寒天ゲル内沈降反応により微弱な (BLV) 抗体が証明されたが, 剖検時に採取した末梢リンパ球からはBLVは分離されなかった.
    剖検により, 全身のリンパ節の腫大, 左右眼窩内の腫瘍形成および心筋における白色病巣が見られた. 組織学的検索により, 心臓第四胃, 小腸, 子宮, 脳, 各所のリンパ節および眼窩内腫瘍にリンバ様細胞の高度な増殖が見られたが, 肝のグリソン鞘, 骨髄および胸腺には腫瘍性変化は認められなかった.これらの病理所見は, 成牛型白血病に類似していた.
    今回の症例は病理学的には成牛型に類似していたが, 7カ月齢の子牛でしかもBLV抗体が微弱であったことから成牛型白血病と断定できない興味ある症例であった.
  • 3. 抗菌性薬物の薬理 (その1)
    吐山 豊秋
    1983 年36 巻6 号 p. 341-345
    発行日: 1983/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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