日本獣医師会雑誌
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37 巻, 11 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 牛白血病ウイルス感染の疫学と対策
    甲野 雄次
    1984 年37 巻11 号 p. 705-712
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 中間 實徳, 田中 幹郎, 春日 敏郎, 小松 孝義
    1984 年37 巻11 号 p. 715-719
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬の自然発症のDICに近い病態をつくることを目的として, 実験犬にエソドトキシンの長時間点滴静注を行った. そして次のような血液凝固学的ならびに病理学的検査結果を得た.
    1) 血小板数はエンドトキシソ注射開始後に急激な減少を示し, その後も低値を維持した.
    2) フィブリノーゲン量はエンドトキシン注射で減少し, 点滴開始後6~7時間で投与前値の約半分に減少した.
    3) プロトロンビン時間および活性部分トロンポプラスチン時間はいずれも延長した.
    4) フィブリン分解産物は犬の15頭すべてが注射開始2時間後に上昇し, そのうち13頭は40μg/ml以上を示した.
    5) 病理学的検査では, 腸管全体に著明な出血がみられ, 肝臓, 脾臓, 腎臓のうっ血が認められた.組織学的には, 肝細胞の変性, 出血, および類洞内のフィブリン様物質が認められた.
    以上の結果から, 犬のこれらの所見はヒトのDICの診断基準によく合致し, また犬の自然発症に近いDICモデルであろうと考える.
  • 一条 茂, 稲田 一郎, 更科 孝夫, 小野 威, 谷山 弘行
    1984 年37 巻11 号 p. 720-725
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年12月から1982年5月の期間に, 北海道の1牧場で飼育中の羊9頭 (サフォーク種, 雌, 3~4才) が高度の削痩, 全身性掻痒, 脱毛および共同運動不能を主徴とした特異な臨床症状を呈して, 6~92日間の発病経過をもって死亡した.
    死亡した2頭の病理組織学的所見は中枢神経系, とくに延髄, 橋および中脳の神経細胞の著しい空胞変性と間質の海綿状態が主要変化であった.
    以上の臨床所見と病理組織所見から, 発病羊は日本においてこれまで未報告のスクレピーと診断された.
    なお, 今回発病した羊は, いずれもが1974年カナダより輸入された雌羊の2代目の子孫であった点から, 輸入羊により病原体が持ち込まれて感染したものと推定された.
  • 于 大海, 伊沢 久夫, 小川 恭喜, 服部 雅一, 児玉 洋, 小沼 操, 見上 彪, 永口 良雄
    1984 年37 巻11 号 p. 725-729
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    伝染性ファブリキウス嚢病ウィルス (IBDV) の増殖が, 本ウイルスのin vitroの培養に使用する牛血清のロットにより抑制されることから, 牛血清に存在するIBDV増殖抑制物質の究明を試み, 以下の成績をえた.
    1) 66例の野外牛血清, および17例の市販血清 (牛胎子血清および子牛血清) を供試して, IBDVプラーク形成に及ぼすこれら血清の影響を調べた結果, 野外牛血清および市販子牛血清のIBDVプラーク形成阻止率の平均は90%以上であった. これに対して, 市販牛胎子血清のプラーク形成阻止率は低かった.
    2) 強い阻止活性を示す牛血清は, ゲル内沈降反応によってIBDV抗原とは反応しなかったことより, 阻止活性は抗IBDV抗体によるものではないと推測した.
    3) この阻止活性はIgG画分に強く認められ, またIgG画分以外にも検出された. また, この活性はトリプシンおよびエチルエーテル処理により顕著に低下したが, それ以外の処理 (カオリン, アセトン, RDEなど) では低下しなかった.
    4) 阻止活性を示す血清は, 鶏胚線維芽細胞に非特異的に結合することが蛍光抗体法によって確認された.
  • 小西 辰雄, 一条 茂
    1984 年37 巻11 号 p. 730-734
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    馬のワラビ中毒発病原因の一つとして, ワラビに含まれる耐熱性ビタミンB1分解因子 (SF因子) の意義を知るため, 乾燥ワラビの水浸出液を100℃ 30分間加熱して, アノイリナーゼを不活化した後に馬に給与した.
    健康馬2頭を用い, 日量8.19mkg (No.1) および1.139/kg (No.2) あての乾燥ワラビよりの水浸出・加熱液を給与したところ, No.1は29日間で腰屡症状, 起立不能をともなう馬ワラビ中毒特有の症状を発生したが, No.2は83日間の給与中に一過性の強拘歩様を示したにとどまった. しかし, 両例ともにワラビの水浸出・加熱液の給与により血中ビタミンB1と尿排泄ビタミンB1の日量の著明な減少と, 血液の乳酸, 血清のピルビン酸の増加が認められた.
    以上の成績から, 馬のワラビ中毒の発病は単にワラビに含まれるアノイリナーゼによるビタミンB1分解作用のみではな, SF因子による分解作用も重要な原因であることが判明した.
  • 片桐 誠二, 富内 侃, 世古 佳文
    1984 年37 巻11 号 p. 741-744
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1981年12月12日, 四日市市内のM旅館で冷凍熊肉を生食した5名のうち4名が, 1981年12月27日から1982年1月10日にかけて痒み, 発疹, 筋肉痛, 顔面浮腫等の症状を呈し, 津市内の病院で診察の結果, 旋毛虫症の疑いがもたれた. そこで, M旅館に残存した熊肉を検査したところ, 旋毛虫 (Trichinella spiralis) を確認した. また, この熊肉の流通状況, 摂食状況を調査し, 旋毛虫症の疑いのある者413名全員に個別にアンケートし, 全員の採血をし, 血清検査をした結果, 津市内の病院の患者を含め60名が陽性と判定された. 熊肉は, 兵庫県, 京都府山中で狩猟されたツキノワグマ (Selenarctos thibetanus) で, 凍結状態 (-15℃~-30℃) で流通し, M旅館でサシミとして提供されたものであった.
  • 小山 弘之, 小笠原 俊実, 梶川 治, 出口 隆久, 吉川 博康, 吉川 堯, 斉藤 博
    1984 年37 巻11 号 p. 745-748
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1980年から1983年までに, 青森県県南地域の保健所3ヵ所から収集した繋留犬血清1, 005頭について, イヌ・パルボウイルス (CPV) 抗体の有無を蛍光抗体間接法によって調査した.1980年10月に初めて陽性例を認め, 1981年はじめには急激に陽性例が増加した. 1981年から1983年では陽性率に大きな変動はみられず, その平均は46.0%であり, つねに抗体価の高い例と低い例が混在していた. いっぽう, 1983年の飼いイヌの抗体陽性率は54.0%で, 抗体価も4~4, 096倍に分布し, 繋留犬と類似していた. 同地域へのCPV侵入は発症例あるいは病理解剖例から, 1980年8月中旬が示唆された. また, 病理解剖例と発病例から4株のCPVが分離された.
  • 安田 準, 三田 久美子, 山我 義則, 岡崎 ひづる, 戸尾 棋明彦
    1984 年37 巻11 号 p. 748-751
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    冬期になると自力排尿困難となり, 膀胱の弛緩麻痺による尿の常時欝滞のため, 水腎症を来たした9才の雄猫を長期間観察した. 病気の経過において細菌性膀胱炎を併発したが治療により完治した. しかしながら, 最終的には尿毒症により死亡した. 剖検では左側腎盂と尿管の中等度の拡張, 右側腎盂の軽度の拡張, および両側腎実質の縮小・硬化を認めた.組織学的には腎実質は慢性間質性腎炎であった.
  • ウナギのウキブクロ線虫症
    桑原 章
    1984 年37 巻11 号 p. 752-753
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 良男
    1984 年37 巻11 号 p. 754-759
    発行日: 1984/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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