日本獣医師会雑誌
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38 巻, 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 鈴木 嘉尚, 小寺 主司, 木村 肇, 小林 茂雄, 早崎 峯夫, 大石 勇, 杉浦 邦紀
    1985 年38 巻4 号 p. 216-218
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    東京地区において, 塩酸レバミゾール (LH) の間欠投与による犬糸状虫の予防効果を野外試験によっで検討した.
    投薬は, 自然感染期 (7月~9月) の開始後約1.5カ月にあたる8月中~下旬に1回と, さらにそれから約2カ月後 (感染終了後約1.5~2カ月) に1回の計2回であり, 1回の投薬はLH 15mg/kg/日を1日3回に分割し, 5日間連続経口投与した.
    今回の試験地区では, 非投薬の対照群61頭において37.7%と, 1感染期間 (1夏) における高い感染率を認めたが, 投薬群59頭には感染例はまったく認められなかった.
    この間欠投与期間に嘔吐・軟便・食欲低下などの消化器症状がみられたが, いずれも一過性の軽度なものであった.
  • 野村 紘一, 是枝 哲世, 鶴野 整傳
    1985 年38 巻4 号 p. 219-224
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬子宮蓄膿症204例について, 卵巣の肉眼的性状を観察したところ, 次の結果を得た.
    卵巣に黄体だけが存在するもの, 卵胞だけが存在するもの, 黄体と卵胞の共存するもの, 黄体と嚢胞, 卵胞と嚢胞, 黄体と卵胞と嚢胞, さらに黄体と腫瘍がそれぞれ共存するものなどがあった. 黄体の存在するものは合計で195例 (95.6%), 卵胞の存在するもの13例 (6.4%), 嚢胞の存在するもの57例 (27.9%) および腫瘍の存在するもの3例 (1.5%) であった.
    子宮蓄膿症の大部分の症例で黄体が見られたことから, 本症の発症には黄体の関与の大きいことが推察されたが, そのほかに, 卵胞や嚢胞あるいは腫瘍が共存している症例もあり, また黄体の存在しない例もあったことから, 黄体ホルモン以外の卵巣ホルモンの分泌異常に基づく本症の発症も考えられる. 今後, 卵巣ホルモンがどのようなかたちで本症発症に関与しているかについて, 子宮側からも検討を加える必要があろう.
  • 佐藤 祐至, 浦富 弘, 牛島 純一
    1985 年38 巻4 号 p. 225-228
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳成雌牛におけるベクトル心電図を大井らの提唱する心中心直交誘導法を用いて, 健康な26頭について記録を行った. 水平面, 矢状面, 横断面における各ループの最大のベクトルの傾斜度, 振幅は次のとおりであった. Pループでは53.54°, 0.207mV: 21.07°, 0.182mV: 24.58°, 0.159mV, QRSループでは-81.63°, 0.830mV:-133.08°, 1.147mV:-83.98°, 0.864mV, Tループでは94.75°, 0.429mV: 48.79°, 0.545mV: 101.37°, 0.447mVであった. Pループは左尾腹方向に向かう小長楕円形のループであり, QRSループはやや左より頭背方向に向かう滑らかな長細楕円形で, 心室における興奮伝導過程についていろいろの情報を与えるように思われた. TループはQRSループと原点を中心に180°反対の方向, すなわち尾腹側やや右寄りの方向を向いた楕円形ループで反時針回転を示していた. これらの結果より, 従来応用されている一次元的A-B誘導に加えて臨床的有用な手段になり得ると思われた.
  • 藤原 三男, 光畑 稔, 池田 逸夫, 平 詔亨
    1985 年38 巻4 号 p. 231-235
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1983年6月, 岡山県下の一肥育養豚場において, 水様性下痢, 粘血便, 飲水欲亢進および腰萎を主徴とする豚鞭虫症が発生し, 4カ月齢の豚363頭中8頭が死亡した.この養豚場は1982年6月, 「醗酵オガクズ豚舎」として開設されたもので, 糞尿を豚舎外にだすことなく, 多量のオガクズと菌類による醗酵によって舎内で処理する管理方式であった. 病変は大腸にのみ認められた. すなわち, 盲腸, 結腸および直腸の粘膜には重度のカタール性炎があり, この部位に多数の線虫が寄生していた. 剖検豚2例における寄生虫体数は4, 400および5, 350匹であり, 虫体長の平均は10.6および18.4mmであった. これらの虫体は生殖器が未発達であったが, 形態学的に豚鞭虫であると同定された. 発症豚の糞便検査でも鞭虫卵は検出されなかった. 全豚房のオガクズを浮遊法で検査したところ, 発育している豚鞭虫卵がA豚舎で20/50房, B豚舎で9/50房から検出された. 本症はParbendazoleまたはFlubendazoleの投与によって回復した.
  • 更科 孝夫, 一条 茂, 納 敏, 瀬能 昇, 細川 一昭, 渡辺 卓俊, 吉田 節男, 赤島 章, 佐々木 滋
    1985 年38 巻4 号 p. 235-238
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1982年7月~12月の期間に, 北海道十勝管内の肥育牛舎で発生した乳用雄子牛の下痢症104例に対し, ゲンタマイシンの経口投与試験を行った. 本剤0.5mg/kgと1.0mg/kgの1日2回, 3日間の投与で, それぞれ66.7%(32/48例) および85.7%(48/56例) に治癒が認められた. 治療前と治療後の供試牛の糞便の大腸菌数と腸球菌数には変化は認められなかった. K-99抗原陽性大腸菌が供試牛の69例の21.7%, 199株の12.6%に認められた. 供試牛の糞便よりSalmonella typhimuriumが102例の14.7%に検出された. 本菌は0.5mg/kg投与群では投与前に陰性で投与後に陽転した例が認められたが, 1.0mg/kg投与群では投与により感染が予防できた.E.coliS.typhimuriumはゲンタマイシンに対し高い感受性を示した.
  • 松本 知之, 一条 茂, 小西 辰雄
    1985 年38 巻4 号 p. 239-242
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    正常馬の各種の生理的条件下での血清トコフェロールの変動について検討した. 血清総トコフェロールは年齢・性別および日内変動における時刻での差異は認められなかった. 2才以上の馬での舎飼期 (11~2月) と放牧期 (6~10月) における血清総トコフェロールは, 舎飼期が166±65.4μg/100ml, 放牧期が216±63.4μg/100mlで, 舎飼期において有意な低値を示した. とくに, 舎飼期の供試馬の9%(8/88例) は100μg/100mlを下回る低値を示した. 成馬での季節変動では, 血清総トコフェロールとα-トコフェロールはともに冬期と春期に低く, 夏期と秋期に高い傾向がみられた.
    分娩前後の血清総トコフェロールの変動では, 分娩1~2週間後に低下する傾向を示した. 新生子馬の血清総トコフェロールは出生直後 (哺乳前) に最低値 (210±45.5μg/100ml) で, 哺乳後増加して3日後に最高値 (907±232.4μg/100ml) となった.
  • 久保 正法
    1985 年38 巻4 号 p. 243-246
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    20才, 雌, 黒毛和牛に発生した卵巣原発の嚢胞腺癌を病理学的に検索した. 肉眼的には, 嚢胞が密在した腫瘤が腹腔の漿膜, 大網にみられ, 肺門リンパ節に転移病巣があった. 組織学的には, 嚢胞を構成する細胞は線毛上皮と非線毛上皮であった. 電顕的には線毛上皮は遊離縁に線毛をもっており, その細胞質は細線維や細線維束に富んでいた. 非線毛上皮には小器官が乏しかった. 上皮間はデスモゾームにより結合され, 上皮の下部には基底膜があり, その周囲を線維芽細胞が取り巻いていた.
  • 盛 信博, 原 一郎, 鹿嶋 傳, 阿部 矩久, 宮崎 勇吉, 遠藤 慶一, 野村 靖夫
    1985 年38 巻4 号 p. 246-248
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ここに記載した豚の胸腺腫は, 右側頸胸部に位置し, 9.5×6.0×5.6cm, 220gの腫瘤で, 明瞭な境界なしに右側胸腺に移行し, 表面・割面ともに乳白色で, 線維性の被膜に包まれていた. 腫瘤を構成する細胞は, 紡錘形および多角形の上皮細胞が主体で, 巨細胞, ハッサル小体, リンパ球などが部位により種々の程度に混在していた. 腫瘍細胞には少数ながら核分裂像も認められ, 上皮細胞優位型の胸腺腫と診断された.
  • 中村 良一
    1985 年38 巻4 号 p. 251-264
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 良男
    1985 年38 巻4 号 p. 267-271
    発行日: 1985/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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