日本獣医師会雑誌
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38 巻, 8 号
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  • 横溝 祐一
    1985 年38 巻8 号 p. 489-495
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 清香, 一条 茂, 内田 英二, 後藤 仁, 納 敏, 更科 孝夫
    1985 年38 巻8 号 p. 495-500
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    正常な子イヌ8例を用いイヌパルボウイルス (CPV) の人口感染を行い, 臨床, 血液および病理学的所見を検討した. CPV接種後の臨床所見から供試例は2群に分けられた. I群では元気消失, 食欲不振, 発熱, 下痢, 嘔吐, 脱水など本症特有の症状を発し, II群では元気消失のみに止まった. 血液所見は, I群では接種5日以内に白血球数が激減し, リンパ球と好中球の有意な減少を示した. 骨髄の有核細胞数も減少して5日目に最低値を示し, とくに幼若な顆粒球と赤芽球の激減または消失が認められた. II群では接種5~7日目に軽度な白血球の減少に止まった.HI抗体価は全例接種5日目から急速に上昇し, 7日目に最高値となった. 組織所見ではI群の3例に共通して胸腺, 脾臓, 腸間膜リンパ節におけるリンパ球の減少と壊死, 小腸の粘膜と陰窩上皮細胞の脱落・壊死を認め, 小腸, 脾臓, 腸間膜リンパ節では3例に一致して核内封入体が検出された.
  • 更科 孝夫, 一条 茂, 納 敏, 大星 健治
    1985 年38 巻8 号 p. 501-505
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1982年7月, 北海道十勝地方の一酪農家において牛毛包虫症の集団発生例を認めた. 牛毛包虫症は1才以下の子牛で5.3%(2/38), 2~14才の成牛で44.6%(25/56) に見られ, 牛舎内では重症牛を中心に数カ所に集中して認められた. 牛体表上のDemodex bovisに起因する結節の発生頻度は体側で最も高く, 次いで頭部, 背部, 臀部, 四肢および下腹の順であった. 結節からの搾出物中にD. bovisの各ステージの虫体が検出されたが, 結節の痂皮内では雄成ダニのみが多く認められた. 重症の病牛2頭に対し, BPMC 20%乳剤 (2-sec-butylphenyl-N-methylcarbamate) の流動パラフィン溶液 (5v/v%) を週1回, 5週間塗布したところ, 牛体表の結節数の減少率は13週後でそれぞれ73.4%および62.3%を示した.
  • 佐藤 繁, 富田 和夫, 高橋 英士, 菅原 通正
    1985 年38 巻8 号 p. 506-509
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    人工授精日, 7日後および20~22日後の3回, 酵素免疫測定法により血清中プロジェステロン濃度の変動を調査し, 牛の発情状態の判定および早期妊娠診断の可能性について検討を行った. 供試した52頭中47頭 (90.4%) は排卵性発情, 1頭 (1.9%) は無排卵性発情, また4頭 (7.7%) は非発情と考えられた. 約60日後の直腸検査により36頭 (69.2%) で妊娠が確認され, これらはいずれも排卵性発情を示した. 妊娠牛群 (n=36) の血清中プロジェステロン濃度は, 授精後7日目には非妊娠牛群 (n=16) とくらべ有意の差が見られなかったが, 20~22日後の次回発情予定日には, 5.3±1.7 (1.2~8.2) ng/mlを示し, 非妊娠牛群の1.3±1.2 (0.4~5.5) ng/mlとくらべ有意な高値を持続した. なお, このときの血清中のプロジェステロン濃度からは40頭が妊娠と判定されたので, 早期妊娠診断の精度は, 妊娠牛で36/40 (90.0%), また非妊娠牛では12/12 (100.0%) であった. このことから, 本法による早期妊娠診断の実用的価値が示唆された.
  • 野中 富士男, 高瀬 公三, 松尾 和夫, 山田 進二
    1985 年38 巻8 号 p. 509-513
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    L. caulleryi耐過鶏の再感染に対する抵抗性について, 作用時期が本原虫の第1および第2代シゾゴニー期とされているスルファモノメトキシン (以下, SMMと略) を用いて検討し, 次のような成績を得た.
    1) 初回感染後SMM投薬による感染の様相について検討したところ, 血清抗原は6日目に, またそれに対する抗体およびガメトサイトに対する抗体は6および7日目投薬開始群 (以下投薬群と略) より陽性となった. パラシテミアおよび死亡は10および11日目投薬群において認められた.
    2) 初回感染後30日目に再感染を行ったところ, 血清抗原は1および2日目投薬群およびパラシテミアは1~4日目投薬群で認められた. また再感染による臨床症状は1および2日目投薬群で認められたが, 死亡する例は認められなかった.
    3) 抗体は1および2日目投薬群の血清抗原に対する抗体を除き, 再感染後14日目で陽転あるいは平均抗体価の再上昇が認められた.
    4) 第1および第2代メロゾイトならびにガメトサイトは, 一部に共通の抗原を有していることが示唆された.
    5) 以上の成績より, 第2代シゾントまで本原虫が発育すれば再感染に対し十分に抵抗し得ることがわかった.
  • 山下 秀之
    1985 年38 巻8 号 p. 514-520
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1975年から1981年の間に呼吸器症状を示す病牛の鼻汁から, 同一の理化学的性状を示す牛ライノウイルス (BRV) を38株分離した. 分離ウイルスのうち32株はBRV-1型と同定された. 残り6株は同一の血清型に属し, BRV-1およびBRV-2のいずれにも属さない新しい血清型であった. 呼吸器病発生牛群の病牛のペア血清の抗体調査の結果は, BRV-1および新しい血清型のBRVが病牛のほとんどに関与していたことを示した.
  • 伊東 季春, 扇 勉, 前田 善夫, 岸 昊司
    1985 年38 巻8 号 p. 520-525
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    北海道の搾乳牛における蠕虫の寄生状況を明らかにする目的で, 道内10地区で農家49戸のホルスタイン種経産牛1, 129頭の糞便について検査した結果は以下のとおりであった.
    消化管内線虫は927頭に認められて虫卵陽性率は82.1%であり, 平均虫卵数 (糞便5g中) は24.2であった. 年齢別には明らかに6~8才牛の寄生が少なかった. 地区, 農家, 牛ごとの虫卵陽性率と平均虫卵数には大きなバラツキがあり, 両者間には一定の傾向は認められなかった.
    牛肺虫を成牛に10頭も認めたことは注目され, 本病は潜在化しているものと思われる.
    肝蛭および双口吸虫はわずかの陽性牛を認めたにすぎず, 検査法の再検討が必要と思われた. 条虫は5%の陽性率であった.
  • 長谷川 光弘, 松本 知之, 一条 茂, 小西 辰雄
    1985 年38 巻8 号 p. 525-530
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    白筋症子馬と正常子馬の血清と臓器の総トコフェロール (以下, 総Toc) 値について比較検討を行った. その結果, 白筋症子馬 (6例) の血清総Toc値は正常範囲 (401.33±207.38μg/100ml) で. あったが, その母馬の1例が100μg/100ml以下の低値を示した.
    正常子馬の臓器の総Toc含量は, 1~7日齢群では副腎>肝臓>肺・心臓>筋肉・腎臓・脾臓の順で高かったが, 1~5カ月齢群では副腎のみが高含量を示した. 白筋症子馬の臓器の総Toc含量は, 1~7日齢群が同日齢の正常子馬に比し, とくに肝臓と副腎において低値であった.
    ビタミンE投与後の血清と赤血球での総Tocの増量傾向には正常子馬と白筋症子馬に大差がみられなかったが, 臓器の総Tocでは正常子馬は投与2.5~3回後に肝臓, 副腎, 骨格筋に明瞭な増量を認めたが, 白筋症子馬では投与6日以内でも肝臓の軽度な増量をみたのみで, 副腎と骨格筋では増量がみられなかった.
    以上の結果から, 白筋症子馬 (1~7日齢) では臓器でのTocの取り込みが不良であるか, もしくは消費が促進されるために臓器内Toc含量が低下しているものと考察された.
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