白筋症子馬と正常子馬の血清と臓器の総トコフェロール (以下, 総Toc) 値について比較検討を行った. その結果, 白筋症子馬 (6例) の血清総Toc値は正常範囲 (401.33±207.38μg/100m
l) で. あったが, その母馬の1例が100μg/100m
l以下の低値を示した.
正常子馬の臓器の総Toc含量は, 1~7日齢群では副腎>肝臓>肺・心臓>筋肉・腎臓・脾臓の順で高かったが, 1~5カ月齢群では副腎のみが高含量を示した. 白筋症子馬の臓器の総Toc含量は, 1~7日齢群が同日齢の正常子馬に比し, とくに肝臓と副腎において低値であった.
ビタミンE投与後の血清と赤血球での総Tocの増量傾向には正常子馬と白筋症子馬に大差がみられなかったが, 臓器の総Tocでは正常子馬は投与2.5~3回後に肝臓, 副腎, 骨格筋に明瞭な増量を認めたが, 白筋症子馬では投与6日以内でも肝臓の軽度な増量をみたのみで, 副腎と骨格筋では増量がみられなかった.
以上の結果から, 白筋症子馬 (1~7日齢) では臓器でのTocの取り込みが不良であるか, もしくは消費が促進されるために臓器内Toc含量が低下しているものと考察された.
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