1979年から1985年の間に全国各地のブロイラーコマーシャル (ブロイラー) 53羽および採卵鶏コマーシャル (採卵鶏) 82羽から分離した
Mycoplasma gallisepticum (Mg) 112株 (ブロイラー: 20農場, 採卵鶏: 36農場由来) および
Mycoplasma synoviae (Ms) 23株 (ブロイラー: 6農場, 採卵鶏: 12農1場由来) の16薬剤に対する感受性を試験した.
その結果, Mg株は両鶏種ともテトラサイクリン (TC) 系薬剤 (ドキシサイクリン, テトラサイクリン, オキシテトラサイクリン) およびジフラゾンに高い感受性を, クロルテトラサイクリン, クロラムフェニコール, スペクチノマイシンには中程度の感受性を示した. いっぽう, マクロライド (Mac) 系薬剤 (エリスロマイシン, オレアンドマイシン, スピラマイシン, タイロシン) およびリンコマイシンに対しては2-3峰性の感受性パターンを示した. 他剤に対してはいずれも感受性は低かった. Mac系薬剤のエリスロマイシンに対し, 供試112株中46株 (41.1%) が耐性で, これらの株は他のMac系薬剤およびリンコマイシンに対し交差反応を示した. また, 鶏種間で差が認められ, ブロイラーで46株中7株 (15.2%), 採卵鶏で66株中39株 (59.1%) が耐性であった.さらに採卵鶏由来株では, 分離日齢が進むにつれ耐性率が上昇した.
Ms株は両鶏種ともTC系i薬剤 (ドキシサイクリン, テトラサイクリン, オキシテトラサイクリン), タイロシンおよびジフラゾンに高い感受性を, クロルテトラサイクリン, リンコマイシン, スピラマイシン, スペクチノマイシン, クロラムフェニコールには中程度の感受性を認めた. 他剤に対してはいずれも感受性が低かった.
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