日本獣医師会雑誌
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39 巻, 10 号
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  • 中島 英男
    1986 年39 巻10 号 p. 613-622
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 宮澤 良道
    1986 年39 巻10 号 p. 623-627
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬のdigoxin代謝・排泄に対する肝臓の関与を明らかにするため, 急性胆汁うっ滞時の血漿digoxin動態を検討した. 健常犬18頭を対照群 (8頭), 総胆管結紮群 (7頭), phenobarbital前処置後総胆管結紮群 (3頭) の3群に分け, digoxin 0.025mg/kgを1回静注し, 経時的に血漿digoxin濃度を測定した. 各群の血漿濃度推移は2つの指数関数の和として表現され, 実測値との相関係数は平均0.997でよく一致した. 対照群の血漿digoxin排泄半減期は約20時間, 見かけの分布容量は外挿法で6.61/kg, 濃度曲線下面積法で9.4l/kgであった. 血漿digoxin濃度は3群間で有意差を認めなかった. しかし, 血漿digoxin排泄速度は総胆管結紮群において遅延傾向を示した. また, 肝ミクロゾーム薬物代謝酵素系を活性化するphenobarbitalで前処置すると, 総胆管を結紮しても, 血漿排泄半減期は短縮分布容量が減少し, 対照群との間に有意差は認められなかった.
    以上の成績からジ犬におけるdigoxinの体内動態に対して肝臓が明らかな影響を及ぼしていることが示唆された. その程度は, 主要排泄経路である腎臓の影響よりも小さいものと推論されるが, 胆汁うっ滞や他の肝障害合併時のdigoxin維持療法において, 血漿および組織内濃度の上昇が危惧される.
  • 吉成 博雄, 臼井 良一, 長 茂, 沼館 光永
    1986 年39 巻10 号 p. 628-630
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳牛において, 搾乳期に乳房炎の治療を施すか否かの診断は重要である.
    そこで, 臼井らの考案した乳清総蛋白量の簡易測定法であるBPB濾紙法を用いて, 治療の必要性の有無の診断に野外で応用した.
    California mastitis test北陸支場法 (CMT変法) の結果, +++の反応を示した牛29頭についてBPB濾紙法を実施したところ, 10頭を急性乳房炎, 19頭を慢性および潜在性乳房炎と診断した. 急性と診断した牛には細菌検査の結果をもとに治療を指導し, 慢性および潜在性乳房炎と診断した牛には搾乳方法の改善で対処するよう指導した. 2ヵ月後のCMT変法を用いた効果判定において, 前者7頭中3頭, 後者11頭中6頭に反応の軽減がみられたことより, BPB濾績法は搾乳期における乳房炎治療の必要性の有無を診断するのに有効と推察された.
  • 恒光 裕, 工藤 卓二, 八田 忠雄, 森 清一, 尾上 貞雄, 平井 網雄, 清水 実嗣
    1986 年39 巻10 号 p. 631-635
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    北海道内の季節生産が行われている一肉牛繁殖牧場において, 1-4月にわたる子牛の生産時期を連続2シーズンの間, 下痢発生子牛から牛ロタウイルスおよびK99保有大腸菌の検索を行った. 牛ロタウイルスは1983年は25例の下痢便のうち18例 (72.0%) から検出され, 1984年には51例のうち15例 (29.4%) から検出された. 検出時期は1983年は3月中旬から4月上旬の間, 1984年は3月下旬から4月上旬に限られ, これらの子牛の日齢はそれぞれ4-59日齢, 7-53日齢であった. K99保有大腸菌は1983年の25例の下痢便からは全く分離されなかったが, 翌年は51例のうち24例 (47.1%) から検出された. 検出時期は2月上旬から4月中旬で, 分離例は1-2日齢に限られていた. このK99保有大腸菌のSTおよびLT産生能はともに陰性で, O群血清型は20Aであった. 同一検体から牛ロタウイルスとK99保有大腸菌とが検出された例はなかった. この場における牛ロタウイルス感染による子牛下痢の発生は早春の一時期に, またK99保有大腸菌感染による下痢は子牛の日齢に密接に関与することが示唆された.
  • 矢後 啓司, 中村 実, 清水 敬一
    1986 年39 巻10 号 p. 636-639
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    豚オーエスキー病のELISAによる抗体検出時に認められる非特異の吸光度を解消するため, 中和試験で陰性と陽性が確認された血清を用いて, プレートの前処理および血清のカオリン, アセトン処理を組み合わせて実施した後に, ELISAを行い比較した.
    その結果・プレートの処理と血清のカオリン処理を組み合わせると, 中和抗体陰性血清のOD値はゼロを中心に分散し, 中和抗体陰性血清のうち, 常法のELISAでは陽性 (≧0.2) または疑陽性 (≧0.1) と判定された血清は, いずれも陰性 (<0.1) となった.
    この組み合わせ法では, 中和抗体陽性血清は全例ELISA抗体陽性と判定されたが, 常法よりは低い値を示した.
    このようなプレートの処理と血清のカオリン処理を組み合わせた方法は, 非特異吸光度が認められた血清について再検査を行うための2次的な検査法として, 利用できるものと思われた.
  • 深瀬 徹, 志塚 恵子, 茅根 士郎, 板垣 博
    1986 年39 巻10 号 p. 640-643
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1984年11月から1985年3月までの期間に, 神奈川県において2-4ヵ月齢の子犬76頭について寄生蠕虫の検索を行った.供試犬は, 3日間にわたって糞便検査を行って寄生線虫類のEPGとEPDを算定した後にすべて剖検し虫体を採取した. その結果, 76頭中58頭 (76.3%) に蠕虫の寄生が認められた. 検出された蠕虫は, マンソン裂頭条虫 (1頭, 1.3%), 瓜実条虫 (13頭, 17.1%), 豆状条虫 (1頭, 1.3%), 犬鞭虫 (8頭, 10.5%), 犬回虫'(52頭, 68.4%), 犬鉤虫 (1頭, 1.3%) の6種であった. 犬1頭当たりの寄生虫体数は, 瓜実条虫や犬鞭虫では100隻を超える例もみられたが, 犬回虫では1-28 (平均8.5) 隻であった. しかし, 犬回虫は他の線虫に比べて排出虫卵数 (EPG, EPD, EPDPF) が多いことが示された.
  • 内田 幸治, 高山 公一, 原田 良昭
    1986 年39 巻10 号 p. 644-647
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1979年から1985年の間に全国各地のブロイラーコマーシャル (ブロイラー) 53羽および採卵鶏コマーシャル (採卵鶏) 82羽から分離したMycoplasma gallisepticum (Mg) 112株 (ブロイラー: 20農場, 採卵鶏: 36農場由来) およびMycoplasma synoviae (Ms) 23株 (ブロイラー: 6農場, 採卵鶏: 12農1場由来) の16薬剤に対する感受性を試験した.
    その結果, Mg株は両鶏種ともテトラサイクリン (TC) 系薬剤 (ドキシサイクリン, テトラサイクリン, オキシテトラサイクリン) およびジフラゾンに高い感受性を, クロルテトラサイクリン, クロラムフェニコール, スペクチノマイシンには中程度の感受性を示した. いっぽう, マクロライド (Mac) 系薬剤 (エリスロマイシン, オレアンドマイシン, スピラマイシン, タイロシン) およびリンコマイシンに対しては2-3峰性の感受性パターンを示した. 他剤に対してはいずれも感受性は低かった. Mac系薬剤のエリスロマイシンに対し, 供試112株中46株 (41.1%) が耐性で, これらの株は他のMac系薬剤およびリンコマイシンに対し交差反応を示した. また, 鶏種間で差が認められ, ブロイラーで46株中7株 (15.2%), 採卵鶏で66株中39株 (59.1%) が耐性であった.さらに採卵鶏由来株では, 分離日齢が進むにつれ耐性率が上昇した.
    Ms株は両鶏種ともTC系i薬剤 (ドキシサイクリン, テトラサイクリン, オキシテトラサイクリン), タイロシンおよびジフラゾンに高い感受性を, クロルテトラサイクリン, リンコマイシン, スピラマイシン, スペクチノマイシン, クロラムフェニコールには中程度の感受性を認めた. 他剤に対してはいずれも感受性が低かった.
  • 平澤 博一, 佐藤 良彦, 両角 徹雄, 中川 迪夫, 黒岩 浩一, 田中 けい子, 長田 宣夫, 小泉 弘, 高田 俊也
    1986 年39 巻10 号 p. 648-651
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1985年10月に管内の一養豚場で, 約50日齢の育成豚2頭が発熱, 四肢関節の腫脹, 横臥を呈した. 重症の1頭を剖検したところ, 胸腔および腹腔内諸臓器の漿膜に多量の黄色滲出物がみられ, 四肢関節の関節腔に関節液が増量していた. 組織学的検査で線維素性多漿膜炎がみられた. 細菌学的検査で主要臓器, 滲出物, 関節液から多数のHaemophilus parasuisが純粋に分離された. 分離菌の型別では, ゲル拡散沈降反応で5型, SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法でII型と判定された. 以上の成績から, 本症はグレーサー病と診断された.
  • 岩松 茂, 森尾 篤, 合沢 正哲, 山下 謙, 吉野 久信
    1986 年39 巻10 号 p. 652-655
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1982年7月, 長崎市の一農家で10日齢で導入された30日齢乳用雄子牛1頭が急死した.
    剖検の結果, 小腸から結腸の内容物は暗赤色泥状で粘膜面の出血が著しく, 組織学的には腸粘膜の変性・壊死, 桿菌の増殖と多数のコクシジウムのガメートの寄生がみられた. 細菌学的検査では空腸内容物からα-毒素が証明され, Clostridium perfringensA型菌有毒株が108CFU/gと多数分離された.
    以上の成績から, C.perfringensA型菌によるエンテロトキセミアと診断され, 発症誘因としてコクシジウムの寄生が考えられた.
  • 血液凝固関係の検査機器
    小川 博之
    1986 年39 巻10 号 p. 656-659
    発行日: 1986/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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