日本獣医師会雑誌
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39 巻, 4 号
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  • 源 宣之
    1986 年39 巻4 号 p. 205-213
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 武部 正美
    1986 年39 巻4 号 p. 215-221
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    98例の猫を使用し, 全例アトロピン処置を行ったのち, キシラジン (2.0mg/kg)とケタミン (5.0mg/kg・7.5mg/kg・10.0mg/kg) を投与した.外科的麻酔期に到達した時点で56例に4-Ap (0.3mg/kg) とYO (0.125mg/kg) を静脈内に投与した.また, 42例を対照群として生食1mlを投与した.その後, 覚醒経過時間, 呼吸数, 呼吸深度, そして覚醒時における動作の異常などを観察した.
    その結果, 拮抗剤投与群は対照群にくらべ, 著しい覚醒時間の短縮を認め, 有意差が認められた (P<0.001).拮抗剤投与群の45%に劇的とも思えるような覚醒効果がみられた.また拮抗剤投与後, すみやかに速く深い呼吸状態が認められた.覚醒時に2例に一過性の軽度の筋の硬性を認めた以外, 苦悶, 興奮, 筋の振戦などの副作用は認められなかった.さらに, 一度覚醒したのちに再び麻酔状態に逆戻りする現象は認められなかった.
    以上の成績より, 4-Ap・Yoの混合剤は猫のキシラジン・ケタミン併用麻酔に対して, 安全で速効的に覚醒効果を現わす拮抗剤であると考える.
  • 鳴嶋 嗣人, 河野 富男, 井川 久史
    1986 年39 巻4 号 p. 221-225
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1983年1月から2年間に大阪市立と畜場および大阪市食肉処理場に搬入され, と殺解体された豚のうち, 98例に心内膜炎が認められた.これらのうち77例について細菌学的検査を実施した.心内膜炎病巣部から嫌気性菌が検出されたものは8例で, すべての例からFusobacterium necrophoumが検出された.7例は好気性菌との混合感染であり, 他の1例は嫌気性菌のみの混合感染で, Fusobacterium mcrophorum, Petostretococcus anaerobiusおよびPetococcus indolicusが検出された.これらの嫌気性菌は心内膜炎の原因菌であると考えられた.さらに, Fusobactemum necrophorumは実質臓器からも検出され, 肝臓, 腎臓, 脾臓から検出されたものが4例, 肝臓腎臓から検出されたものが2例, 肝臓, 脾臓から検出されたものが1例であった.このようにFusobacterium necrophorumは単に局所感染にとどまらず, 全身性感染を起こすことが示された.
  • 三好 雅和, 伊藤 智, 岡田 講治, 藤原 宣義, 橋本 英
    1986 年39 巻4 号 p. 227-233
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    山口県下の一放牧地において, 1983年6月から1984年12月の間に夏期および春期に放牧を開始したホルスタイン種雌育成牛50頭の消化管内線虫, 牛肺虫感染の実態調査をウイスコンシン変法および遠心管内遊出法により行った.その結果, Mecistocirrus digitatus, Ostertagia ostertagi, Cooperia punctata, Cooperia oncophora, Nematodirus sp., Strongyloides papillosus Trichuris discolorおよびDictyocaulus viviparusを認めたが, それらの感染は軽度であり, その消長は放牧経過および季節要因に基づくことが推察された.
    また, 一部の調査対象牛に駆虫を実施し, 投薬群と無投薬群の小型ピロプラズマ病の発症頻度および増体量を比較することにより, 寄生虫感染の影響を検討したが, 感染による有意な影響は認めなかった.しかし, 増体量については駆虫による改善の可能性が示唆された.
  • 石川 静馬, 伊藤 豪彦, 上村 梅治, 山本 吉雄, 野村 靖夫
    1986 年39 巻4 号 p. 233-238
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    神経症状が認められた若齢ホルスタイン牛8頭の脳脊髄を病理組織学的に観察した.大脳皮質には広範な層状壊死がみられ, 進行したものでは皮質全層の神経細胞が壊死に陥っていた.神経細胞は好酸性となり, 胞体の萎縮, 核濃縮がみられ, いわゆる虚血性変性の像であった.また, 壊死部およびその周囲には多数の喰細胞の集籏がみられ, 一部では融解除去の結果, 嚢胞状となっているところもあった.神経細胞の壊死は大脳皮質のほか, 終脳核, 視床, 黒質, 中脳蓋, 小脳虫部において認められた.これらの所見に加えて, 発症年齢が5~12カ月齢で, 散発的に発生がみられることなどから, 本症は大脳皮質壊死症あるいは脳灰白質軟化症と考えられた.
  • 岩松 茂, 森尾 篤, 渡辺 方親, 池尾 辰馬, 山下 達夫, 吉野 久信
    1986 年39 巻4 号 p. 238-242
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1984年の5~8月に長崎県下の2戸の一貫経営養豚場で, 種雌豚2頭と種雄豚1頭が神経症状を呈し死亡あるいは廃用とされた.剖検により2頭には延髄腹面髄膜の混濁・肥厚, 1頭には小脳から塙にかけてゴルフボール大の膿瘍形成がみられ, 組織学的には延髄腹面に限局した化膿性髄膜炎, および化膿性脳炎が認められた.細菌培養により3例の脳の病変からActimmyces pyogenesが分離された.
  • 立山 晉, 野坂 大, 芦沢 広三, 大塚 宏光, 和田 正治, 山口 良二
    1986 年39 巻4 号 p. 242-247
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1970年から1979年までの10年間に宮崎大学家畜病理学研究室で検索した腫瘍材料は実験動物を除くと, イヌ142例, ネコ28例, ウシ40例, 鳥類11例およびその他の動物19例の計240例で, この期間の全病理検索材料2, 416例の9.9%を占めた.
    イヌの腫瘍は泌尿生殖器の腫瘍が53例と最も多く, そのうち44例 (83.0%) が可移植性器肉腫であった.ついで多いのが皮膚の腫瘍33例で内訳は, 先人の報告にみられる種類が1~5例ずつ含まれていた.乳腺の腫瘍は31例で3番目に多く, その61.3%(19例) が良性混合腫瘍であった.造血器の腫瘍は12例あり, そのうち9例がリソバ系の腫瘍であった.その他の臓器の腫瘍は13例で, それぞれ1~3例ずつであった.次にネコの腫瘍は乳腺の癌が21例 (75.0%) で圧倒的に多く, 他の臓器の腫瘍はそれぞれ1~2例であった.ウシの腫瘍は皮膚の腫瘍が12例で最も多く, そのうち扁平上皮癌が眼の4例を含めて7例あった.また, 造血器の腫瘍は8例あり, そのうちリンパ系の腫瘍が6例を占めていた.鳥類の腫瘍は鶏のものが6例と最も多かったが, 他の鳥類の腫瘍も5例含まれていた.その他の動物の腫瘍としてはブタが15例で最も多く, イノシシ, タヌキ, ライオンおよび魚が各1例であった.以上のごとくそれぞれの動物にみられた腫瘍の種類は先人の報告にほぼ一致し, リンパ系の腫瘍はいずれの動物にも見出された.
    例数は少ないが南九州の地方都市においても東京近郊あるいは外国とほぼ同様の腫瘍発生傾向を示しており, とくにイヌの可移植性器肉種とネコの乳腺腫瘍が他の報告より多い傾向を認めた.
  • 納 敏, 石川 高明, 一条 茂, 谷山 弘行, 原田 正之
    1986 年39 巻4 号 p. 247-251
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    5才のホルスタイン種の雌牛にみられた肥満細胞種の1例について, 臨床, 臨床病理学的所見および血漿と臓器中のヒスタミン濃度について検討した.約4ヵ月間の臨床観察では, 一般状態に異常はみられなく, 主な病変はほぼ全身の皮膚に多発した結節性病変で, 一部は自潰し, 止血時間の延長が観察された.病理学的検査では, 小結節性病変が第四胃漿膜下にみられたほか, 体表リンパ節と膵臓にも肥満細胞の増殖を認めた.
    結節性病変のヒスタミン濃度は高値を示し, 第四胃と乳房リンパ節でも軽度な増加を示したが, 血漿中のヒスタミン濃度は正常値の範囲内であった.また, 血漿プロトロンビン時間の延長は認められなかった.
  • 伊藤 隆, 伊藤 格郎, 西村 和徳, 川向 久雄
    1986 年39 巻4 号 p. 251-254
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    離乳後下痢を発症し, いったん治癒した30~40日齢の子豚が, 旋回運動・四肢の痙攣・起立不能・斜頸などの神経症状を呈して急死する例に遭遇した.発生率は産子数の約10%にも達した.そのうち6頭の鑑定殺を実施したところ, 剖検時には顕著な病変は認められなかった.しかし, 組織学的に脳脊髄に限局して小血管周囲および壁内の好酸性硝子滴様物・脱髄巣・軟化巣が認められ, 脳脊髄血管症と診断した.細菌検査では, 全例の脳から非溶血性大腸菌が分離された.
  • 尿検査の機器
    吉田 仁夫
    1986 年39 巻4 号 p. 254-259
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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