日本獣医師会雑誌
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39 巻, 7 号
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  • わが国における流行と予防対策の現状
    久米 勝巳
    1986 年39 巻7 号 p. 413-418
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 桜井 健一, 渡辺 文男, 松岡 俊和, 栗原 富男, 飯島 雄二, 沖三 雄, 小倉 喜八郎
    1986 年39 巻7 号 p. 419-422
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳房炎牛の乳汁中における酵母の分布とその意義を明らかにするため, 臨床型乳房炎72頭, 潜在性乳房炎50頭について, 酵母と細菌の分離および分離した酵母の薬剤感受性試験を実施した.
    1) 酵母が分離されたのは, 臨床型158分房中18分房 (11.3%), 潜在型110分房中14分房 (12.7%) であった.
    2) 酵母の分離菌種は, 臨床型ではC. krusei 2株, D. hansenii 6株等4属5種18株, 潜在型ではC. tropicasil1株, C. rugosa2株等4属5種15株であった.
    3) 酵母の分離菌数は, 臨床型で10~1.4×104個/ml, 潜在型で10~7.2×103個/mlであった.
    4) 酵母と細菌の分離状況は, 臨床型では酵母とともにSta. aureus, Streptococcus spp. 等が分離されたが, 潜在型では分離されなかった.
    5) 分離・同定された酵母は, Clotrimazolcに最も高い感受性を示した.
  • 堀江 牧夫, 野田 周作
    1986 年39 巻7 号 p. 422-426
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Milbemycin Dを犬消化管内寄生虫に投薬した結果, 次のような結論を得た.
    1) 犬回虫に0.1mg/kg 1回経口投薬, 犬鉤虫に0.025mg/kg 1回経口投薬, 犬鞭虫に1.0mg/kg 1回経口投薬することによって, 良好な駆虫成績を収めることができた.
    2) 犬条虫には, いずれの量においても無効であった.
    3) 0.025~1.0mg/kg1回経口投薬によって, 認むべき副作用はなかった.
  • 江島 博康, 七戸 多美子, 伊藤 伸子, 堀岡 えり子, 黒川 和雄, 池本 卯典
    1986 年39 巻7 号 p. 429-432
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬は8ヵ月齢, 雄のラブラドールレトリバーで体重は24kg, 歩行を嫌うことと食欲の減退を主訴に来院した. 対症療法を行ったが, 来院8日目にPCV値は20%から14%へ低下したため輸血を行った. 血液検査でBabesia gibsoniが検出されノミベシア症と診断し, ジミナゼン・ジアセチュレート (ガナゼック) を主体とする治療と輸血を行った. 輸血は5例の供血犬から13回行ったが, そのうちの1例からの再輸血時 (8~10回目) に呼吸促迫, 流涎, 嘔吐, 沈うつ, 血色素尿症などの副作用が観察された. これはDEA 1・1型の不適合で, 患犬血清中に産生された抗DEA-1・1, 2抗体によることが判明した. その後, 適合血に切り換えて輸血を継続したところ, 副作用もなく, 良効な治療効果が得られた. 輸血療法では少なくともDEA 1システムの型適合性試験や交差適合性試験の実施が重要であることが再認識された.
  • 山村 穂積, 三枝 早苗, 落合 文憲, 高石 直人, 伊勢 武人, 石崎 俊文
    1986 年39 巻7 号 p. 432-436
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    3才の雌日本猫が, 呼吸困難と歩行異常を主訴として来院した. 脳血管撮影により, 右前大脳動脈支配域に腫瘤を確認し, 前頭部の開頭手術を行い, 乳白色肉芽腫様腫瘤を摘出した. 病巣部は髄膜表層とクモ膜下腔が巣状となっていた. 摘出物中に黄膜をもった球形の分芽菌を直接鏡検で確認したこと, ならびに病理組織学的所見からクリプトコックス症と診断した. 症例は, 初めアムフォテリシンB1mg/kg静注を3日に一度の割合で14回投与されたが, ラテックス凝集試験による抗原価が低下せず, その後, アムフォテリシンB0.5mg/kg隔日投与と, 5-フルオロシトシン94mg/kgbidを連日経口投与した結果, 10ヵ月後に抗原価も低下し, 寛解したものと考えられた.
  • 原 文男, 白石 忠昭, 岡田 雪男, 多久和 正, 大福 静雄
    1986 年39 巻7 号 p. 439-443
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    細菌検査にあたって, 簡易でより精度もあがるよう, 手軽な培養と菌株の保存方法について検討し, よい結果を得た.
    培養はポリ袋を用いてパック培養した. 平板培地をポリ袋に入れ, アスピレーターで空気を抜き取ってから, 10%に炭酸ガスを含んだ空気を充填し, ポリシーラーでシールしてそのまま培養した. 1979年以降, 本法により24種の病原細菌を分離することができた.
    菌株の保存は, STAMPのゼラチン・ディスク法によった.菌の濃厚浮遊液を原法のパラフィン膜にかえ, ポリ膜上に滴下乾燥した結果, ディスクの剥離が原法より容易となり, また, そのままポリ袋に封入することにより, 5℃での長期保存が可能で, これまで31種, 351株の細菌が1~5年の保存に耐えている.
  • 中野 克重, 関 道彦, 笹原 二郎, 井上 徹, 斉藤 光男, 丸川 隆, 能田 忠人
    1986 年39 巻7 号 p. 443-447
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    慢性乳房炎牛20頭を無作為に2区にわけ, 10頭にレバミゾール7.5mg/kgを1回経口投与し, 残りの10頭にプラセボとして乳糖を投与した. また, 無感染対照として健康牛9頭を供試した.
    治療効果の判定は投与後21日目に行い, レバミゾール区では25分房中18分房 (72%) に著効または良好な効果の成績が得られた. プラセボ区では28分房中1分房のみが回復したにすぎなかった. リンパ球幼若化はレバミゾール投与区で投与後5日目に顕著な充進が認められたが, 他の区では明らかな変動は認められなかった.
  • 石井 清衛, 小見 清, 竹石 吉男, 山本 義雄, 鳥屋 雄司, 釖持 計夫, 本間 穂積, 中林 大
    1986 年39 巻7 号 p. 447-450
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    昭和59年2月初旬から4月中旬にかけて, 新潟県北蒲原郡N町の一養豚場の肥育豚に, 後肢の運動障害を主徴とし予後不良となる症例の集団発生があり, 病性鑑定を実施した結果, 次の成績を得た.
    病理学的検査では大腿骨骨端軟骨結合部の軟骨組織の変性壊死と大腿骨頭の骨端分離が特徴的であり, X線像でも当該部のX線吸収の低下が所見された. いっぽう, 血清生化学的検査ではカルシウム, 無機リン, アルカリ性ホスファターゼの変動はみられなかった.
    以上の成績から, 本症例は骨軟骨症に起因するものと診断された.
  • 宮下 司, 永田 葉子, 岩槻 和男, 千田 英一
    1986 年39 巻7 号 p. 453-456
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    昭和56年, 動物検疫所神戸支所において, 台湾輸出用の長野県産山羊89頭についてツベルクリン皮内反応検査を実施した. その結果, 1頭に硬結を伴う腫脹差8mmの反応がみられたので, 結核病患畜として殺処分した.
    病理学的検査の結果, 両肺の横隔膜葉のほぼ中心部に粟粒大の灰白色結節が各々1個つつ認められた. 結節部は結合織によって分画された結節性病巣で, 結合織の壊死部に接する領域には組織球の増殖があり, 病巣部全体がリンバ浸潤を伴った肉芽腫である. 壊死巣内には組織球性細胞からなる小結節が散見され, 抗酸性の桿菌が証明された.
    細菌学的検査の結果, 肺および肺門リンパ節から非定型抗酸菌が分離された.
    分離菌は, 遅発育型で光発色性であり, 亜硝酸ソーダ培地, リファンピシン培地およびエタンブトール培地のいずれにも発育せず, ツウィン水解試験, ウレアーゼ反応およびニコチンアミダーゼ反応陽性, 37℃で発育し, 22℃と45℃では発育しなかった.
    これらの性状から本菌をMycobacterium kansasiiと同定した.
    本菌の感作モルモットに対する皮内反応では, 鳥型ツベルクリンと哺乳型ツベルクリンの間に有意差は認められなかった.
  • 足達 雅之, 渋谷 光矢, 広野 滋
    1986 年39 巻7 号 p. 456-459
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    屠畜検査において豚腎癌 (明調細胞型) の1例に遭遇した. 症例は4才雌ランドレース種で, 右腎は腫瘍によって完全に置換され, 対側腎をはじめとして肺, 心臓, 肝臓, 卵巣, リンパ節, 胸腹膜などに脈管性あるいは播種性の転移巣を認めた. 腫瘍の割面はおおむね帯黄ないし類白色を呈し, 壊死や出血もみられた. 組織学的には円形ないし卵円形の偏在傾向を示す核と, 明調空胞状胞体を有する比較的大型の腫瘍細胞が充実性胞巣状, または管状配列を示して認められた.
  • 山足 清, 水落 晶
    1986 年39 巻7 号 p. 459-462
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    著者らは1984年8月11日, 肢行を主訴として来院した雌猫を診察し患部の切除手術を行い, 病理組織学的検査によって骨軟骨腫と診断した.
    症例: シャム猫, 雌, 2.5才, 体重4.0kg.
    現症: 体温38.7℃, 脈拍数95, 呼吸数25で右後肢は混肢を呈し, 触診により右下腿部に腫瘤が認められる以外, とくに目立った所見はみられなかった.
    X線所見: 右脛骨近位の内側に化骨様の腫瘤が認められ, その陰影は比較的均質で, 骨自体に異常があると思われるような所見はみられなかった.
    血液学的所見: X線像より得られた所見から, 限局性石灰化を起こす疾病に必要と思われる血液検査を実施した結果, PCVの増加, 白血球分類では桿状核とリンパ球の増多, 血清無機成分ではMg値とCa値の上昇がみられた.
    治療: ハロセンによる吸入麻酔下で, 脛骨の内側近位端から皮膚切開を行い, 皮下筋膜を同一線上に切開し, 深部の腿筋膜を開き, 骨膜に沿って切除した. 切除によって摘出した腫瘤は17gであった.
    病理組織学的所見: 腫瘤は線維性被膜に囲まれ, その腫瘍には軟骨組織およびそれに連続的に移行する骨化部よりなる軟骨内化骨の像がみられ, この像は旺盛な腫瘍増殖性変化を示す骨軟骨腫であった.
  • 寄生虫検査の機器
    茅根 士郎
    1986 年39 巻7 号 p. 467-472
    発行日: 1986/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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