骨軟症馬, 骨脆弱症馬及び健康馬に, 無機成分の偏食を行わせ, 攝取無機成分量がNの蓄積に及ぼす影響を検し, 家の成績を得た.
1. 飼料中のP及びCa量が. 馬の所要量をみたし. かつP及びCaの出納関係が平衡を保つている場合におけるNの尿中排泄量は. いわゆる吸牧N量の62%前後である.
2. その原因が, 飼料の高P低C我によるにせよ, 低P低Ca. 又は低P低Ca高Mgによるにせよ. あるいは單なる高Mgによるにせよ. Caの体外損失がある場合には, Nの蓄積は根となり, 尿中N吸收N%は増大し, その價は100以上に達することがある.
3. しかしながら. 飼料中の無機成分の欠陥を矯正すると, Nの蓄積は良好となり, 尿中N/吸収N%は正常値に復帰する.
4. 骨軟症馬あるいは骨脆賜症馬が痩削するのは, 採食飼料中の無機成分に欠陥があり, ためにNの蓄積が不良となるのに起因するものと思われる. 終りに臨み. 指導いただいた恩師田中丑雄先生, 鞭縫を賜わつた故鈴木文助先生. 吉村市郎博士, 援助を仰いだ元陸軍獣医学校衛生科の方々に, 心からの感謝をささげるものである.
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