トコフェロール (Toc) とセレニウム (Se) 投与による子牛白筋症予防の基礎的所見を得る目的で, 妊娠牛に対しE-SE剤 (1m
l中にSe2.5mg, 酢酸α-Toc 50mgを含有) の筋肉内投与およびプレミックス (50g中にSe 0.7mg, 酢酸α-Toc 1,000mgを含有) の経口投与, また子牛に対し酢酸α-TocまたはE-SE剤を筋肉内投与し, 投与後のTocとSeの血中濃度について検討した.
妊娠牛では投与により, 血清Toc値はE-SEの10m
l当て, 1回および2回 (2週間隔) 筋肉内投与例では, 2回投与例のみに短期間の上昇を認め, プレミックス日量50g, 10週間経口投与例では上昇が認められなかった。血清Se値は経口投与例に比べ筋肉内投与例で, 早期に確実な上昇がみられた。なお, 出生子牛の血液グルタチオンパーオキシダーゼ (GSH-Px) 活性値においても筋肉内投与例でより明瞭な上昇が認められた.
子牛への投与では, 酢酸α-Toc100mg投与群で投与後の血清総Toc値の上昇が認められず, かつ投与子牛の血清CPKにも3,000IUを越える著増例が出現した. これに対し, 酢酸α-Toc250mg投与群では, 投与前上昇していた血清CPKは低下し, かつ血清総Toc値の上昇もみられた. また, E-SE 2m
l投与群では血清総Toc, 血清Se値ならびに血液GSH-Px活性値がいずれも明瞭に上昇した.
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