日本獣医師会雑誌
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40 巻, 2 号
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  • 笹本 修司
    1987 年40 巻2 号 p. 71-82
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 宮澤 良道
    1987 年40 巻2 号 p. 83-88
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬における実験的胆汁うっ滞時の血漿digitoxin動態の解析から, digitoxinの代謝・排泄に対する肝臓の関与について検討した.
    健常犬15頭を対照群 (3頭), 総胆管結紮群 (6頭), phenobarbital前処置後総胆管結紮群 (6頭) の3群に分け, digitoxin静注後経時的に血漿濃度を測定した.
    対照群の血漿digitoxin排泄半減期は平均7.5時間, 分布容量は外挿法で0.8l/kg, 濃度曲線下面積法で0.9l/kgであった. 総胆管結紮群の血漿digitoxin濃度は他の盆群に比して高値を持続し, 排泄半減期も延長した. Phenobarbitalを前処置すると, 総胆管結紮を施行しても, 血漿濃度は減少し, 排泄半減期は短縮した. 3H標識digitoxinを用いた検討から, 投与量の20%が尿中へ, 7%が胆汁中へ24時間以内に排泄され, その85%以上がdichloromethane不溶性の水溶性代謝産物であった. Phenobarbital前処置により, 水溶性代謝産物の尿中排泄は増大した.
    以上の成績より, 犬におけるdigitoxinの薬物動態に対して, 肝臓は明らかな影響を及ぼすことが示唆され, digitoxin投与時には肝機能状態に十分留意すべきである. Digoxinに比べて, digitoxinでは実験的胆汁うっ滞による影響がより大である. 臨床上, 胆汁うっ滞あるいは他の肝障害合併時にはdigitoxinよりもdigoxin投与が好ましいことが結論される.
  • 木下 茂人, 東條 博之, 長田 宣夫, 太田 俊明, 佐藤 良彦, 平沢 博一, 田中 けい子, 小泉 弘, 高田 俊也, 青木 守郎
    1987 年40 巻2 号 p. 89-92
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    白血病発症牛4頭と白血病非発症牛11頭 (白血病ウイルス抗体陽性牛6頭. および陰性牛5頭) の血清中シアル酸, 糖蛋白分画濃度を測定した.シアル酸濃度の平均値±標準偏差は, 非発症抗体陰性牛55.6±5.0mg/dl, 非発症抗体陽性牛50.0±7.2mg/dlに対し, 発症牛では71.4±14.2mg/dlであった.糖蛋白分画濃度の平均値は, 発症牛でα-グロブリン分画の増加と, β・γ-グロブリン分画の減少が認められたが, ヘキソースとして測定した総糖蛋白濃度には差がなかった. また, 発症牛1頭の発症前後約2年間の変動ではシアル酸は増加し, 糖蛋白分画はα-グロブリン分画では増加し, β・γ-グロブリン分画では減少した. 以上のことから, 血清中シアル酸や糖蛋白分画は牛白血病発症の指標の1つになる可能性があると思われた.
  • 竹内 公志, 中尾 敏彦, 森好 政晴, 河田 啓一郎
    1987 年40 巻2 号 p. 95-99
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳汁中プロジェステロン (P) の簡易測定用キット [Ovucheck progesterone EIA kit (Ovucheck)] の基礎的検討を行うとともに, 臨床応用として早期妊娠診断を行った. また, 本キットよりさらに簡便で, 発情・妊娠診断キットであるOvucheck cowsidemilk progesterone kit (Cowside) の実用性についても検討した. Ovucheckによる乳汁中Pの測定感度は2.0 n.g/mlと高く, 測定値の再現性は測定内変動係数で7.31~8.20%, 測定間変動係数で4.87~10.9%と良好であった. また, Ovucheckと従来の二抗体法EIAによる測定値との間には高い相関が認められた. 本法は操作が簡便で特別な器械・器具を必要とせず, 測定に要する時間も約3時間であった. また, 本法では5ng/ml未満と. 10ng/ml以上のP値を色調の比較によって肉眼的に判定することが可能であった. 人工授精後22~24日目におけるOvucheckによる妊娠診断の適中率は, 妊娠例で84%(37/44), 非妊娠例では100%(15/15) で, 全体では88%(52/59) であった. また, cowsideによる妊娠診断結果はovucheckと完全に一致した. 以上の成績から, Ovucheckは乳汁中Pの実用的な簡易測定法として信頼性の高いものであり, 妊娠診断における応用価値も優れていることが確認された. なお, Cowsideも簡便なP測定法として利用できることが示唆された.
  • 木原 滋陽
    1987 年40 巻2 号 p. 100-107
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬糸状虫が多数寄生している老齢犬の肺穿刺血中に, 多数のミクロフィラリアとともに未受精卵とは異なる胚の変性した虫卵が検出される. この変性卵はすべての虫体において常時産出されているが, その出現比率は虫体の成熟度と関係があるように思われた. この推定を解明するため, 感染時期の明らかな虫体が寄生している実験犬, および7才以下の飼育犬と捕獲犬から採取した虫体を用いて感染後の経過年数, すなわち, 寄生期間の推定を試みた. さらに, 寄生期間の差による虫体の色調差を, 濃度の異なる塩酸ヘマチン液を利用した比色計により数値化することを試みた. その結果, 感染後1~3年を経過した虫体では経過年数によって明瞭な差が認められ, 明確に年数の判定ができたが, 4年以上経過した虫体では困難であった. また, 虫体の消化管の乳剤のヘモグロビン値と, 食道および子宮下端部の色素沈着の程度を比較する方法によっても, 1~3年を経過した虫体は明瞭に区別された. 犬糸状虫虫体の感染後の経過期間を推定する方法が確立されたことによって, 虫体の寄生期間別に子宮内の変性卵の比率, および変性卵形成過程を多数の虫体を用いて調査することが可能となった.
  • 黒崎 嘉子, 天野 光彦, 栗田 吾郎, 桧山 充, 岡田 重宣, 渡辺 昭宣
    1987 年40 巻2 号 p. 108-112
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    埼玉県内のK血液処理施設で処理された食用と畜血液 (豚) の衛生状態を調査し, 以下の成績を得た.
    1) K血液処理施設に搬入された原料血液からは, 平均で一般生菌数2.8×104/ml, 低温細菌数1.5×104/ml, 大腸菌群数4.2/ml, 黄色ブドウ球菌数4.6/ml, 耐熱性菌数1.9/mlが検出され, ウェルシュ菌およびサルモネラは検出されなかった.
    2) 豚の血液は, 4℃ で48時間保管した場合, 細菌数の増加はみられなかった.
    3) K血液処理施設で生産された製品の「豚プラズマ」からは, 平均で一般生菌数1.9×104/ml, 低温細菌数1.1×103/ml, 大腸菌群数3.2/ml, 黄色ブドウ球菌数2.1/ml, 耐熱性菌数1.11mlが検出され, ウェルシュ菌は検出されなかった. サルモネラは48例中1例から検出された. また, 抗菌性物質は検出されなかった.
    4) 製品「豚プラズマ」の汚染は, 夏季に高く冬季に低かった.
    5) 製品の製造工程における各細菌数は, 経時的に大差はなかった.
    6) 製品「豚プラズマ」は, -20℃ で保存すると, 経時的に細菌数の減少がみられた.
  • 小久保 彌太郎, 丸山 務, 金子 誠二, 神崎 政子, 松本 昌雄, 増井 光子, 平松 廣, 野瀬 修央, 田代 和治
    1987 年40 巻2 号 p. 113-117
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1984年6月から翌年の3月にかけて, 東京都恩賜上野動物園の不忍池において, アヒルや野生カモの集団艶死が認められた. その原因を究明した結果, 次のようなことからC型ボツリヌス菌によることが判明した.
    1) 6月に生息する水禽類のほぼ半数が, さらにカモ類の多数飛来する秋~冬期にかけて60羽以上のカモがボッリヌス中毒特有の運動神経麻痺を主徴として発死した.
    2) 6月に発死したアヒルとカモ計9例中7例の血液からC1型ボツリヌス毒素が証明され, このうち2例の筋胃内容物からC型ボツリヌス菌も分離された. ついで, 11月~翌年の1月に発死したカモ類26例中23例の血液からもC1型毒素が証明され, 筋胃と盲腸内容物中にもそれぞれ7および14例からC型ボツリヌス菌の存在が認められた.
    3) 不忍池のほぼ全域について, 7月と翌年の2月に採取した泥土のそれぞれ15例中13例, および11例中10例からC型ボッリヌス菌が認められた.
  • 平塚 博之, 高橋 清志, 黒沢 隆, 其田 三夫, 安宅 一夫, 楢綺 昇
    1987 年40 巻2 号 p. 118-123
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    泌乳初期の乳牛の血液成分を測定することにより, 飼料摂取状態の適否を把握できるかどうかを検討する目的で, 養分摂取レベルと血液成分との間の相関を求めた. ホルスタイン種雌牛4頭を用いて, 初産から3産まで分娩後1週から10週までの期間観察した.
    この期間内に, Ht値, Hb量, Alb量およびBUN量とCPおよびTDN摂取量との間に正の, FFAとの間に負の相関が認められた. また, Ht値およびHb量とCP充足率の間, TP量, Alb量およびBUN量とTDN充足率の間にも相関が認められた. Ht値, Hb量, TP量, AlbおよびBUN量と乳量との間には正の, またFFAと乳量との問には負の相関があった. これらの相関は分娩後4週前後において最も顕著であった.
    以上の結果から, 分娩10週後までの養分摂取レベルを判断する血液検査の項目と時期は, Ht値, Hb量, Alb量, BUN量およびFFA量を分娩4週前後に測定するのが有効であると考えられた.
  • 天野 弘, 梶尾 規一, 溝口 徹, 大村 康治, 曽根 勝, 土屋 好文
    1987 年40 巻2 号 p. 124-128
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1982年7月, 静岡県下の食肉センターに搬入された繁殖豚2頭に腸炭疽の発生が認められ, この2頭について病理学的検査を実施した.
    症例1では, 空腸上部の粘膜に約15cmにわたり厚い偽膜と出血を伴った著しい肥厚がみられた. この部位に隣接した腸リンパ節は腫大していた. 脾臓は萎縮性で大豆大の暗赤色の結節が散在し, 肝臓では赤橙色斑が密発していた. 症例2では, 空腸下部の粘膜に約5~7cmにわたって偽膜形成を伴った充出血がみられた. 脾臓の割面は赤色を帯びた泥状化し, その他の臓器は症例1とほぼ同じ所見であった.
    組織学的には, 症例1の小腸偽膜形成部の粘膜はジフテリー性炎を呈し, さらに粘膜下織の水腫性拡張によりその幅を増していた. 腸リンパ節および脾臓の結節病巣は出血性線維素性壊死性炎を呈し, グラム陽性の大桿菌が無数に認められた. 肝臓は各小葉内に出血や壊死巣がみられた. 症例2の小腸病変は症例1より軽度であり, かつ限局性であった. 脾臓では出血や脾臓固有の細胞の減少がみられた. その他の臓器は症例1に類似していた.
    症例1の腸管の電子顕微鏡所見では, 黄膜構造あるいは芽胞構造を持つ2種類の大型桿状菌が認められた. 前者は炭疽菌, 後老はクロストリジウムと考えられた. 両菌は単在あるいは短連鎖し, 細胞に貧食されているものは見出されなかった.
  • その歴史と現在
    早崎 峯夫
    1987 年40 巻2 号 p. 131-135
    発行日: 1987/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1987 年40 巻2 号 p. 148
    発行日: 1987年
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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