日本獣医師会雑誌
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40 巻, 8 号
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  • 畠山 英夫
    1987 年40 巻8 号 p. 549-555
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 元井 葭子, 木下 茂人, 薫田 耕平, 宮本 亨, 高橋 秀之
    1987 年40 巻8 号 p. 557-561
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の血中インスリンを非競合法(EIA-1法)と競合法(EIA-2法)の2つの原理にご基づく酵素免疫測定キットで測定し, Radio immunoassay(RIA)法との相関性を検討した. EIA-1法との間にはr=0.962, y=6.5+0.7786x, EIA-2法との間にはr=0.908, y=21.34+1.1219xで, RIA法との間に良好な相関性を認め, 牛においてこれらの方法の使用が可能であることが判明した. そこで, EIA.1法により測定したところ, 健康成牛125頭の血中インスリン濃度の平均値±標準偏差は20.9±18.66μU/mlであった. 各飼養形態では肥育牛が42.04±19.55μU/mlで, 放牧牛と乳用牛はそれぞれ10.10±3.24μU/mlと10.88±5.04μU/mlで, 肥育牛が有意に高い値を示した. 採食による影響では, 採食前に比べて採食中, 採食直後に有意に高い値を示し, とくに採食中では最高値を認めた. 分娩前後における血中インスリンは各牛ともさまざまな変化を示し, 一定の傾向は認められなかった.
  • 一条 茂, 納 敏, 飯島 良朗, 更科 孝夫
    1987 年40 巻8 号 p. 562-566
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    放牧開始2-14日後に突然の歩行困難または起立困難ならびにミオグロビン尿を排泄した哺乳子牛7例 (黒毛和種, 20-87日齢) と雌子牛1例 (ホルスタイン種, 311日齢) のミオパシーについて, 臨床ならびに臨床病理学的観察を行った.
    哺乳子牛は白筋症, 雌子牛は麻痩性ミオグロビン尿と発病年齢を参考として診断された. 血液検査では, いずれも血清酵素 (GOT, GPT, LDH, CPK) 活性の著増と血清セレニウム (平均18.3±10.8PPb), トコフェロール (平均46.3±29.6μg/dl) の著減が特徴所見であった.また, 哺乳子牛の母牛と雌子牛の舎飼期と放牧期の飼料では, セレニウムは極度に低含量であり, α-トコフェロールは青草のみが正常含量で, 他は低値であった. 治療に酢酸d1-α-トコフェロールと亜セレン酸ナトリウムを投与したところ, 白筋症の1例を除く他の7例が回復した.
    以上の成績から, 今回検索した放牧子牛の白筋症と麻痺性ミオグロビン尿症の発病原因は同一で, セレニウムとトコフェロールの欠乏による栄養性ミオパシーと判断された. 子牛のミオグロビン尿症を伴ったミオパシーとして, 麻痩性ミオグロビン尿症と白筋症があげられる.麻痺性ミォグロビン尿症は初放牧の若齢子牛にみるミオパシーで, 原因は急激な運動と異常気象が骨格筋の代謝異常を招くとする説4, 7, 8, 16)と栄養障害(セレニウムとトコフェロール欠乏)説2, 3, 6, 12, 14, 15, 18)などがあって一致せず, わが国では報告16)が少ないうえに詳しい検討はみられない. いっぽう, 子牛の白筋症はわが国でも舎飼期の哺乳子牛で発生し, 原因はセレニウム(以下Seと略す)とトコフェロール(以下Tocと略す)の欠乏であると報告9~11, 24)されたが, 放牧子牛の白筋症の報告はみられない.
    われわれは最近, 放牧子牛に発生したミオグロビン尿症を主徴としたミオパシーに遭遇して, 主として発病原因を含めた臨床病理学的所見について検討したので報告する.
  • 野村 紘一, 吉田 恭治, 島田 保昭
    1987 年40 巻8 号 p. 567-573
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    臨床的に健康とみなされる雑種成犬30頭について, アジピオドンメグルミン液を用いて子宮造影を行ったところ, 次の結果を得た.
    1) 経膣的に子宮造影が可能な時期は, 発情前期ないし発情期, ならびに分娩後であった. ほかの時期では子宮頸管が緊縮しているものが多く, 開腹手術による子宮内直接注入法を行った.
    2) 発情前期ないし発情期では, 子宮幅は均一でやや増大し, 長さは性周期中で最大であった. 子宮は前後左右の屈曲運動を活発に繰り返えした.
    3) 発情休止期の子宮は, コイル状からコルク栓抜器様形状を経てドリル状ないし螺旋状をなす特徴的形状を示した. 子宮運動は次第に緩慢となり, 休止期後期にかけてほとんど停止した.
    4) 無発情期の子宮は幅が均一で細く, 直線的形状を示した.子宮運動もほとんど観察できなかった.
    5) 分娩後の子宮は修復時期によって, 重弁状から鋸歯状まで, 複雑な形状を示した.分娩直後では, 胎盤部分の区別も可能であった.臨床的には従来から, 主として妊娠や子宮蓄膿症の診断のためにレントゲンによる子宮の単純撮影が広く行われているが, 病態所見の正確な把握のためには単純撮影だけでは満足すべき所見が得られない場合も少なくない.
    最近, 犬の繁殖障害の診断のために子宮造影法が応用され, その報告も散見されるようになった1, 2, 5). しかし, これらの病態所見の解析には, 基礎をなす正常子宮の性周期における所見の把握が重要であろうと考えられるが, これらについての系統だった報告は少ない.
    本研究は健康犬の各性周期における子宮形態の特徴を子宮造影法によって把握し, 子宮の病態所見を解析する場合の基礎資料とすることを目的として行った.
  • 深瀬 徹, 大内 義尚, 三枝 正彦, 茅根 士郎, 板垣 博, 樋口 周平, 小方 宗次, 鈴木 立雄
    1987 年40 巻8 号 p. 574-577
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1983年10月から1985年3月の期間に, 神奈川県において日本猫8頭に認められた犬小回虫について検討を行った. 第1例は, 若齢時から室内で飼育されていたもので, 輸入猫などとの接触の経験はないという. この猫由来の虫卵を用いて行った感染実験では, 犬へは容易に感染したが, 猫への感染性が低く, “犬株” の偶発的猫寄生と思われた. また, 第27例は, 集団飼育の猫で, 過去に輸入猫と同居飼育されたこともある. このうちの1頭に由来する虫卵を用いての実験感染では, 犬, 猫ともによく感染が成立し, 輸入猫由来の “猫株” がこの猫の集団に維持されたものと考えられた. 第8例は捕獲野猫で, この猫由来の犬小回虫が犬と猫に良好な感染性を示したことから, “猫株” が野外において蔓延しつつあることが示唆された. 以上の犬小回虫自然感染猫8頭中5頭について, ミルベマイシンDによる駆虫を試みたところ, 0.05mg/kg4) 用量では幼若虫の残存がみられることがあったが, 0.1mg/kgでは幼若虫をも含めて完全な駆虫が可能であった.
  • 小茂田 匡央, 藤原 之寿, 糸井 浩, 小材 幸雄, 木村 容子, 小泉 俊二, 佐藤 仲三, 高鳥 浩介
    1987 年40 巻8 号 p. 578-582
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1985年12月, 群馬県下の一肉用牛飼養農家において, 元気消失, 食欲廃絶, 発熱等の臨床症状を呈した後, 起立不能にいたった黒毛和種1頭を予後不良とみて鑑定殺した. 剖検所見では, 肝臓表面および割面にほぼ小豆大の円形で辺縁が隆起した輪郭明瞭な結節が密発していた. 肺では, 右前葉と中葉に肉様化肺炎巣がみられ, 一部細気管支の白色肥厚などが認められた. 組織所見においては, 肝臓では広範囲にわたる強い壊死巣と血管を中心にした真菌の増殖像がみられ, 肺では浸出性肺炎像と一部の細気管支周囲に真菌の増殖および血管内への侵入像が認められた. 培養検査では, 肝臓からMortierella wolfiiが純粋に分離された.
  • 大浦 一顕, 三上 祐二, 今津 佳夫, 高橋 良平, 白川 醇
    1987 年40 巻8 号 p. 587-591
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    母豚に対して分娩前および分娩後に, 硫酸カナマイシンによる鼻腔内噴霧を行い, 授乳期間中における母豚から哺乳豚へのBordetella bronchiseptica (以下Bbと略) の感染阻止をはかる野外試験を行った.
    北海道胆振地方の一貫経営養豚場で, 分娩日から分娩後15日の間に繁殖雌豚の鼻腔内からBbが分離された.
    そこで繁殖雌豚に対し, 分娩予定日の3日前, 分娩日, 分娩1週間後, 2週間後, 3週間後の5回, KMの鼻腔内噴霧 (960mg力価/頭) を行い, あわせて試験管内で強い殺菌効果の認められた, 塩化イソシアヌール酸カリウムによる畜舎消毒を週2回実施した.
    その結果, 離乳時における試験群母豚 (6頭) の産子 (30頭) の鼻腔内の細菌検査でBbは検 出されなかった. また, 鼻甲介骨の萎縮は試験実施前の対照群に比べ軽減された.
  • 富永 潔, 水原 孝之, 竹谷 源太郎
    1987 年40 巻8 号 p. 592-596
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1985年5月, “Streptococcuss uis” type I/II接種試験のための前処置として, 免疫抑制剤の1つであるシクロボスファミドを投与した36日齢の同腹子豚3頭のうち1頭が死亡し, 検索の結果Actinobacillus suis 感染症と診断された. 分離菌のマウス接種試験から, 今回の症例は, シクロホスファミドによって誘発されたものと推察された.
    本症は非常にまれな疾病で, その発病機構もいまだ解明されていないが, 今回の症例は本症が豚の抗病性の減弱によって発症する, いわゆる日和見感染症であることを裏付ける1つの資料となろう.
  • 永幡 肇, 鑓田 幸洋, 野田 寛
    1987 年40 巻8 号 p. 597-599
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    新生子牛の末梢血からの比重遠心法によるリンパ球分離における比重値の検討, およびマイトージニンに対するリンパ球の幼若化反応を検討した.新生子牛リンパ球の分離に適した比重は, 1.0731.0779/mlであった.新生子牛リンパ球はコンカナパリンA, フィトヘマグルチニンPに対して十分反応することが確認された.
  • 盛 信博, 小池 岡, 鏑木 支平, 宮崎 勇吉, 飯島 芳郎, 野村 靖夫
    1987 年40 巻8 号 p. 600-602
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    5才の緬羊にリンパ肉腫の自然発生例を認めた.前縦隔に巨大腫瘍があり, 頸部リンパ節群の腫瘍化が顕著で, 横隔膜, 小腸肝臓にも乳白色結節を認めた. 腫瘍細胞は大型類円形で, 類円形から核縁不整で切れ込みやクビレが目立つものまで, 多様な形の核を持っていた. 以上の所見より, 本例は病変分布から胸腺型, 細胞の大きさと増殖様式から瀰漫性・大細胞型と診断した.
    家畜のリンパ肉腫は, 牛, 豚, 猫, 犬などで多く報告 されているが1~5, 9, 13~15) , 緬羊のリンパ肉腫の報告は国外でも少なく1~5, 9, 14, 15) , 国内では自然発生例の報告は見当たらない13) .最近著者らは, 稀有な緬羊のリンパ肉腫を認めたのでその概要を報告する.
  • 西野 重雄
    1987 年40 巻8 号 p. 605-609
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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