日本獣医師会雑誌
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41 巻, 3 号
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  • 森口 良三
    1988 年41 巻3 号 p. 145-152
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 醍醐 康雄, 亀山 昭一, 長岡 芙美子, 岩淵 成紘
    1988 年41 巻3 号 p. 153-157
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    破傷風と思われる猫を加療した結果, 好転した症例に遭遇した. この猫は左後肢第1趾骨部と足底球の貫通による化膿創痕を持ち, 発熱と四肢の強直, 瞬膜の軽度の露出, 尾の挙上, 音および接触などの刺激に対して反弓緊張, 木馬状の症状を呈していた.
    プロカインペニシリンGおよびカナマイシソの筋肉内注射と精神安定剤 (クロールプロマジン) の筋肉内注射および内服, 輸液注射等の治療で発症後17日で好転した.
    いっぽう, 抗原の1次刺激と2次刺激後の抗体産生速度を比較する方法で患猫は破傷風と推定, 診断された.
  • 山田 明夫, 宮原 和郎, 井上 典子, 亀谷 勉
    1988 年41 巻3 号 p. 158-163
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳用雌成牛の尿石症は, 従来まれな疾病といわれてきたが, 最近, その発生報告が散見されている. 今回著者らは. 乳用雌成牛の尿石症に関する研究の第一歩として, 十勝管内で飼養され, 病畜として屠場に搬入された乳用経産牛83例 (腎臓166検体) について, 腎杯内の結石 (腎石) の存在状況を調べ, 得られた腎石を主として蛍光X線分析法および赤外線分光分析法によってその組成を検索した.
    乳用経産牛83例中80例 (96.4%; 166検体中144検体の86.7%) に腎石が認められ, 尿石症と診断されて屠場に搬入された1例を除く79例は, 潜在性尿石症であった.
    今回分析し得た126検体の腎石の92.0%は硅酸結石で, その他, リン酸土類結石が3.2%, 硅酸結石と炭酸塩結石の混合結石が2.4%, リン酸土類結石と炭酸塩結石の混合結石が1.6%, 硅酸結石と炭酸塩結石と蓚酸塩結石の混合結石が0.8%であった.
    以上の成績から, 乳用雌成牛においても肥育牛と同様に尿石症および潜在性尿石症の発生が見られ, とくに硅酸結石にもとづく潜在性尿石症が高率に認められたことから, 本症に対する早期診断法の確立の必要性が強く指摘された.
  • 木村 容子, 小泉 俊二, 斉藤 友喜, 須藤 平次郎, 本好 茂一
    1988 年41 巻3 号 p. 164-168
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    搾乳牛の肥満と体内ビタミンAの動態との関連について究明する試験の一環として, 分娩前に肥満の傾向が認められた12頭の牛群を用いて分娩前8週から分娩後13週まで, ビタミンA50,000IUを連日経口投与し, 経時的に血液および牛乳を採取して脂質成分とビタミンA濃度を測定した.
    供試牛の分娩前1週の平均体重は805.2kgで, 体重・体高比の平均は545であり, 肥満の傾向が強く認められた.血漿グルコースは分娩前ではプラトーな推移を示し, 分娩当日に一過性の増加を示した後低下し, 4日後に最低値に達し, 以後漸増した.遊離脂肪酸とケトン体は類似した変動を示し, 分娩前はほとんど変動せず, 分娩当日から増加し, 5日目に各々1, 163.2μEq/l, 1, 500.3μM/lの最高値を示した後, 3週目までに急速に減少した.総コレステロールとリン脂質も類似した変動を示し, 分娩前3週から減少し始め, 分娩翌日に最低値を示し, 3週後まで低値が継続した後漸増した.血漿ビタミンAは試験開始時平均で81.9IU/dlあり, 連日50,000IUを投与したにもかかわらず, 分娩前3週から低下し, 分娩後3日目に平均で40.5IU/dlの最低値に達し, 2週目まで同様な低値が継続した後急激に増加した.これら供試牛の分娩後の乳汁中ビタミンA濃度は, 分娩当日の初乳において平均で424.4IU/dlを示し, 初乳期では100IU/dl以上の値を維持し, 分娩後2週目からは44.7から71.2IU/dlの範囲で推移した.
    以上の結果から, 分娩前に肥満の牛ほど分娩後に体脂肪の動員が顕著に現われることが明らかとなった. そして, 分娩前から大量のビタミンAを投与していたにもかかわらず, 分娩後に認められた血漿ビタミンAの低値は, 摂取エネルギーの不足に随伴した体脂肪の動員に伴う脂肪肝の発生があったため, 肝臓でのレチノール結合蛋白代謝が阻害され, 血中へのビタミンAの転送が障害された結果であると推察される.
  • 桑原 博義, 布谷 鉄夫, 鮫島 都郷, 田島 正典
    1988 年41 巻3 号 p. 169-173
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1982年末から1983年初めにかけて日本の各地で, すべての年齢の豚に水様性下痢を主徴とする疾病が発生した. 2発生農場から採取した2発病子豚の感染材料に対する蛍光抗体法および血清学的試験は伝染性胃腸炎 (TGE) およびロタウイルスの関与を否定した. 感染子豚由来の小腸乳剤にトリプシンを加え, 子豚に経口接種したところ, 野外例と同様の水様性下痢が再現され, 豚での継代が可能であった.また, 実験感染子豚の小腸乳剤を用いた豚での接種試験では, 接種材料へのトリプシン添加, 無添加にかかわらず, 水様性下痢が再現されたが, 水様性下痢が起こるまでの潜伏期は, トリプシンを加えた場合の方が若干短かった. これら実験感染子豚の下痢便および腸内容のネガティブ染色ならびに小腸粘膜の切片法による電子顕微鏡観察により多数のコロナウイルス様粒子が証明された. これらの観察から, 今回流行した豚の急性下痢症は, TGEウイルスとは異なる新しいコロナウイルスを原因とする豚流行性下痢症porcine epidemic diarrhea (PED) と診断すべきであると結論された.
  • 野田 雅博, 山下 秀之, 佐藤 多津雄, 中西 英三, 千田 広文
    1988 年41 巻3 号 p. 174-179
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    逆性石けん系1種, 両性石けん系1種, ヨウ素系1種, クロロフェノール系1種, オルソジクロールベンゼン・クレゾール系1種, 塩素系2種, アルデヒド系4種, アルコール系1種の計12種の消毒薬の殺ウイルス効果を, DNAウイルスの牛ヘルペスウイルス1型, ワクシニアウイルスおよび犬アデノウイルスの3種, RNAウイルスの鶏ニューカッスル病ウイルス, 牛エンテロウイルスおよび牛ロタウイルスの3種を用い, 血清蛋白質の非存在および存在の条件下で試験した.
    塩素系および一部のアルデヒド系消毒薬はすべてのウイルスに対し有効であった. 逆性石けん系, 両姓石けん系, クロロフェノール系, オルソジクロールベンゼン・クレゾール系および一部のアルデヒド系消毒薬はエンベロープを有するDNA, RNAウイルスに対し, さらにクロロフェノール系, オルソジクロールベンゼン・クレゾール系および一部のアルデヒド系消毒薬はエソベロープを欠く一部のDNAウィルスに対し有効であった.
    血清蛋白質の存在は, 逆性石けん系および両性石けん系消毒薬の殺ウイルス効果に強く影響した.
  • 深瀬 徹, 茅根 士郎, 板垣 博, 千葉 文明, 谷津 寿郎, 高橋 一雄, 小堤 知行
    1988 年41 巻3 号 p. 180-182
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1986年7月に, 宮城県において飼育されていたLW種の繁殖用雌豚の肝臓から吸虫が採取され, これについて寄生虫学的ならびに病理学的検索を行った. 本吸虫は, 虫体および虫卵の形態学的特徴から, 肝吸虫 (Clonorchis sinensis) と同定された. また, 寄生豚の肝臓には, 胆管上皮細胞の腺腫様増殖や肥管壁の肥厚, 胆管周囲の間質結合組織の増殖ならびに好酸球を主体とした著しい細胞浸潤等の所見が観察された. 宮城県は従来から肝吸虫症の流行地として知られているが, 近年における浸任状況は明らかではない. しかし, 今回豚に見出されたことから, 現在でもヒトの肝吸虫感染が起こりうることが確認された.
  • 斉藤 守弘, 橋本 夏美, 板垣 博, 中島 董, 渡辺 照宣
    1988 年41 巻3 号 p. 183-187
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2ヵ月齢のランドレース種豚にスポロシスト5,000~10,000個を投与し, 投与後10, 20, 30, 40, 50, 63, 100日目にと殺し豚体内におけるSarcocystis miescherianaの発育を生鮮および組織標本について経時的に観察した.
    シストが筋肉内に初めて出現するのは感染後30日目であった. 感染後30日目のシストは壁が薄く, 内部には多数のメトロサイトを有していた. 40~100日目のシストは壁が厚く, 柵状構造が見られた. シスト内にブラディゾイトが認められるのは感染50日目以降であった.
    シストの長径は40~63日目までは感染経過日数に比例して増大するが, 以後はあまり増大しなかった. いっぽう, 短径は感染日数に比例して少なくとも100日目までは増大する傾向が認められた. シストの成熟期間は約9週で, 感染豚の骨格筋を子犬に投与した実験により確認された.
  • 天野 弘, 梶尾 規一, 辻岡 孝, 溝口 徹, 大村 康治, 片井 信之, 中島 靖之
    1988 年41 巻3 号 p. 188-191
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    静岡県下の1自然動物公園において, 2頭のニホンジカ (Ceruus nippon) が元気消失, 発熱, 盲目および下痢等を示し死亡あるいは鑑定殺された.
    剖検により, 口腔粘膜と第一胃の潰瘍, 第四胃以下の消化管の充血, 肝臓・腎臓の点状出血および体表リンパ節の水腫がみられた. 組織学的には, 消化管, 肺, 肝臓, 腎臓, 脳および体表リンパ節において, 血管壁の変性・壊死と大小の単核細胞浸潤からなる血管炎および単核細胞の囲管性浸潤が認められた. 消化管では粘膜上皮が壊死に陥り, あるいは脱落し, 粘膜下織から漿膜にかけて大小の単核細胞が浸潤していた. リンパ節では大小の単核細胞が増殖していた.
    以上の所見から, 本症例は悪性カタル熱と診断された. わが国でのニホンジカの悪性カタル熱については, 本症例が最初の発生と思われる.
  • 林 繁利, 菅野 紘行, 深瀬 徹, 茅根 士郎, 板垣 博
    1988 年41 巻3 号 p. 192-194
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1986年6月に, 徳島市内で飼育されていたリスザル (雄, 5歳, 体重520g) に認められた鞭毛虫と線虫について寄生虫学的検討を行った. 鞭毛虫は, 塗抹した糞便のギムザ染色標本にみられた栄養型の形態から, Pmtatrichomonas hominisと同定された. また, 線虫は糞便中へ排出された虫卵ならびに糞便の濾紙培養により得た各発育期の虫体の形態学的特徴から, Strongyloides属糞線虫の1種であり, とくにS. cebusである可能性が高いと考えられた. なお, S. cebusS. fuelleborniのシノニムとされることがある. 以上の2種の寄生虫は, ともに人体に寄生する可能性があり, 公衆衛生学的にも重要であると考えられた.
  • 石原 勝也, 佐々木 栄英, 北川 均
    1988 年41 巻3 号 p. 195-200
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 藤本 胖
    1988 年41 巻3 号 p. 207-212
    発行日: 1988/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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