日本獣医師会雑誌
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41 巻, 4 号
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  • 土屋 亮, 中瀬 安博, 山田 隆紹, 小林 好作, 東 次男, 岡元 利廣, 東 昌宏
    1988 年41 巻4 号 p. 235-239
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    日齢と生産地の異なるホルスタイン種雄子牛3群 (各10頭) をそれぞれ異なった地域に導入し, その後11ないし12週間にわたり, 定期的に体重測定, 臨床観察および血清蛋白の検査を実施した. その結果, 血清蛋白電気泳動像と免疫グロブリン (Ig) 濃度は各群の問に大きな差が認められた. ある群の子牛では導入当初Igが著しく不足しており, この群では2頭が下痢のために死亡し, ほかの子牛も体重の増加は少なかった.
    このことから, 乳用種雄子牛の損耗防止には, 初乳給与の適正化が必要であると考えた.
  • 斉藤 康秀, 蒔田 淳, 板垣 博, 田山 四郎
    1988 年41 巻4 号 p. 240-242
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    神奈川県川崎市内で飼育されていた, 2年3ヵ月齢のホルスタイン種乳牛の膣分泌物内よりオーシストが検出され, その形態学的特徴および胞子形成時間はEimeria zuerniiのものと一致した. 胞子形成させた本オーシストをホルスタイン種雄子牛に2回 (21日齢および106日齢時) それぞれ104個および560個を人工乳に混ぜて投与した. オーシスト投与後, 連日, 浮遊法による糞便検査を実施したが, 剖検時までオーシストの糞便内への排出は確認されなかった. オーシスト投与108日後 (128日齢時) に屠殺・剖検したが, コクシジウムの感染によると思われる病変は認められなかった. また, 剖検時に採材した消化管, 眼球およびその周辺部位, 生殖器について組織学的検索を実施したが, 原虫は確認されなかった.
  • 小林 茂雄, 中垣 和英, 鈴木 嘉尚, 木村 肇, 大石 勇
    1988 年41 巻4 号 p. 243-245
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Ivermectinの1ヵ月間隔投与による犬糸状虫の感染予防を野外で試験した. この試験には北多摩地区に野外で飼育されていた家庭犬で, 犬糸状虫に感染していない132頭を用いた. 予防群は88頭であり, 昭和59年7月から12月まで1ヵ月間隔で, 月の上旬にivermectin 6-9μg/kgを1回経口投与した. 対照群は44頭で無投薬とした. 予防効果の判定は, 翌年の昭和60年5月から6月に血液ミクロフィラリアを集虫法で検査して行った.
    Ivermectinを投与し予防を行った88頭はすべてミクロフィラリアが陰性で, 予防効果は100%であった. 対照群は34.1%にミクロフィラリアが陽性で, 感染が高率に認められた.
    Ivermectin投与に関連した異常所見は, 試験期間を通して認められず, 安全性に問題はなかった.
  • 大池 裕治, 吉田 欣哉, 南野 久晃
    1988 年41 巻4 号 p. 246-250
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1985年7月下旬から10月上旬を感染時期として, 県下全域にアカバネ病が大流行した. 異常産発生頭数は1985年8月から1986年6月の間に6, 533頭, 発生率は8%であった. とくに日本短角種に多発し, その発生率は35%に達した. 今回, 流行したアカバネ病の特徴は流産の発生頭数が少なく, その発生にピークが見られず, また大脳欠損症例が関節湾曲および両者を伴うものの症例よりも多いことであった.
  • 熊谷 清孝, 嵯峨 裕, 高橋 幸男, 志村 統, 畠山 直一郎
    1988 年41 巻4 号 p. 251-254
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1986年6月, 繁殖豚7頭を飼養する養豚場で食欲不振を呈していた母豚が4頭の死産子を含む11頭の子豚を分娩した. 正常産子7頭のうち3頭は生後まもなく元気消失, 削痩, 歩様瞼踉等を呈し, 15日齢までに死亡した. 死亡子豚3頭の剖検では, 肺, 肝臓, 腎臓, 各リンパ節に暗赤色斑および白斑が認められ病理組織学的には, 非化膿性脳炎, 漿液性カタル性肺炎, 肝臓および各リンパ節に顕著な壊死が認められた. 肺, 肝臓, 各リンパ節等のギムザ染色塗抹標本でトキソプラズマ原虫 (Toxoplasma gomdii) が認められた. また, 酵素抗体法 (Avidin biotin complex法, ABC法) により, 脳, 肺および肝臓のパラフィン包埋切片でトキソプラズマ原虫とターミナルコロニーの存在が確認された. トキソプラズマ抗体検査で母豚は1, 024倍という高い抗体価が認められた. これらのことから, 先天性感染が推察された.
  • 天野 弘, 梶尾 規一, 辻岡 孝, 溝口 徹, 土屋 好文, 望月 啓司
    1988 年41 巻4 号 p. 255-258
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1984年3月, 敷料に硅藻土を使用し, 3,000羽群を飼育していたブロイラー農家において, 約15日齢より元気消失や嗜眠状態を呈し死亡する雛が増加し, 5日間で6.3%が死亡淘汰された.
    菌学的検査において, 全例の肺からAbsidia corymbiferaが分離された. 肉眼所見では肺に強いうっ血が認められるのみであった. 組織所見では肺はうっ血し, 第二および第三次気管支壁に肉芽腫が散見された. 肉芽腫の中心部には隔壁がなく, 太く (約6~12μm), 大きさの不揃いな菌糸が認められた. 気管支の大食細胞にガラス状物質が沈着していた.
    7, 14, 28日齢の雛の気管内に分離株の胞子を接種したところ, 野外例と類似の肉芽腫病変が高率に再現された.
    以上のことから, これら症例をAbsidia corymbiferaに起因する肺ムコール症と診断した.
  • 白川 正, 下村 圭市, 松井 高峯, 谷山 弘行, 沖田 正憲, 安味 宣光, 納 敏, 白幡 敏一, 大石 秀夫, 一条 茂, 小野 威
    1988 年41 巻4 号 p. 259-262
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    臨床的に著しい削痩と低タンパク血症を示した3才と12才の馬2例を肉眼的, 組織学的ならびに細菌学的に検索した.
    両例ともに肉眼的に小腸壁の著しい肥厚が認められた. また, 組織学的に小腸粘膜固有層を中心とした好酸性の豊富な細胞質を有するマクロファージの著しい浸潤・増殖と, それに伴う絨毛の短縮・扁平化が認められた. しかし, 細菌学的検索において特定の病原体を明らかにするにはいたらなかった.
    以上の肉眼的・組織学的所見により, 本例は諸外国で報告されているEquine Granulomatous Enteritisと同一疾患と思われた.
  • 西田 耕一郎, 若尾 義人, 渡辺 俊文, 武藤 眞, 南 毅生, 石川 義広, 鈴木 立雄, 高橋 貢, 川畑 充
    1988 年41 巻4 号 p. 263-266
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    強度のチアノーゼ, 食欲不振および呼吸困難を主徴とした2才の柴犬を受診した. 初診時の一般臨床検査, 心電図検査および単純胸部X線検査では, ファロー四徴症および両大血管右室起始症が疑われた. 続いて確定診断を目的として超音波検査, 心血管造影および心臓カテーテル法を実施した結果, 著明な右室肥大, 心房中隔欠損および大動脈の騎乗をともなった高位心室中隔欠損が確認され, 肺動脈狭窄は否定された. さらに, 多量の右-左短絡および重度の肺高血症 (約120mmHg) が証明されたことから, 本症例をEisenmenger syndromeと診断した.
  • アンケート調査の結果
    三宅 陽一, 金田 義宏, 原 茂雄, 藤井 義雄
    1988 年41 巻4 号 p. 267-271
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬, 猫の避妊手術に起因する弊害を知る目的で, 当家畜病院で過去9年 (猫の場合は8年) の間に卵巣割去術, もしくは卵巣子宮全摘出術を受けた雌犬95頭, 雌猫162頭の畜主にアンケート調査を行った.
    その結果, 手術後に子宮蓄膿症候群を発症したものは犬, 猫ともに0%, 乳房 (腺) 腫瘍の発症はそれぞれ1.6%, 2.0%と低かった.
    しかし, 手術後に体重が手術前に比べて1.5倍以上になったものは10.9%(犬), 6.7%(猫) にみられた. また, 脱毛や皮膚病, 尿失禁や尿閉の発症が, 犬・猫ともに少なからず認められた. さらに, 不可能であるにもかかわらず, 産子を得たいとする畜主 (犬で19.4%, 猫で9.4%) が少なくないことが注目された.
  • 小池 和明
    1988 年41 巻4 号 p. 272-282
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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