日本獣医師会雑誌
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41 巻, 5 号
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  • 杉浦 健夫
    1988 年41 巻5 号 p. 311-315
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 上村 俊一, 八田 忠雄, 扇 勉
    1988 年41 巻5 号 p. 316-320
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    色素排泄機能検査 (BSP試験) を, 飼養試験に供用している分娩前後の乳牛26頭に実施し, 分娩後の疾病発生や繁殖成績との関連を検討した. BSP試験は, 分娩4週間前, 分娩日, 分娩後は1週あるいは2週の計3回実施した.
    その結果, 血中停滞率および半減時間は, 分娩4週前や分娩日に比べ, 分娩後1週あるいは2週に延長する傾向にあった. いっぽう, 分娩後100日以内になんらかの疾病が発生した15頭では, 正常牛11頭に比べ分娩後のBSP排泄機能が低下し, また, 受胎までの種付回数が3回以上のものでは2回以下のものより低下する傾向にあった.
    分娩後, 栄養充足率の最も低下する1週から2週にBSP試験を実施したところ, TDNやDCP充足率の低い乳牛ではBSP排泄機能が有意に低下した. また, BSP試験と分娩後1週あるいは2週での血液成分では, カルシウム, リン脂質, 総コレステロールと負の, 遊離脂肪酸と正の高い相関関係が得られた. そこで, 分娩後のBSP排泄機能と血中遊離脂肪酸を指標に, 乳牛を異常群と正常群に区分したところ, 異常群では栄養充足率が低く, 疾病の発生や繁殖成績の低下がうかがえた.
    以上の結果から, 分娩後1週あるいは2週のBSP試-験は, その時点での乳牛の栄養状態を反映し, 分娩後の疾病発生や繁殖成績の予後診断に有用と思われた.
  • 大和 康夫, 園田 要, 福沢 慶一, 小園 明憲, 谷岡 毅, 中島 滋
    1988 年41 巻5 号 p. 323-327
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    子馬の姿勢異常症の一つであるAngular Limb Defbrmityと診断された子馬9頭に, スクリュー・ワイヤー法とT字型骨膜剥離法とを用いて矯正手術を行い, それぞれの手術法の有効性や利点を比較した.
    どちらの方法においても術後数ヵ月以内に, ほとんど障害を残すことなく肢軸は矯正され手術法の有効性が認められた. スクリュー・ワイヤー法では矯正が早く確実に行える半面, 除去後軽度ではあるが再度の変形が見られ, 手術を2回行わなければならず, また術後のとう痛等の手術侵襲が大きい手術法であった. T字型骨膜剥離法によるものは, 矯正の速度は緩徐ではあったがその分手術の侵襲は少なく, 手術法も簡便で一次選択の手術法としては優れていると思われた.
  • 岩松 茂, 宮本 修治, 高橋 敏雄, 沢田 拓士
    1988 年41 巻5 号 p. 328-332
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    昭和60年9月から61年11月の間に, 長崎県下の4屠畜場に出荷された肥育豚のうち, 48頭の関節炎およびリンパ節炎などの病変部から分離された豚丹毒菌75株について, 血清型, 病原性および薬剤感受性を検討した.
    血清型は, 1a型が50株 (66.7%) と最も多く, 2型が13株 (17.3%), 6型が8株 (10.7%), 1b, 10, 11, 21型が各1株 (1.3%) であった.
    マウスに対する病原性は, 無毒株が42株 (56.0%) と最も多く, 強毒株が20株 (26.7%), 弱毒株が13株 (17.3%) であった.2型の多くの株および6型と21型の株はすべてがマウスに対し強毒であったが, 1a型の大部分の株はマウスに対し病原性がなかった.無毒株のうち, 78.6%の株がマウスの膝関節から回収された.豚丹毒生菌ワクチンで免疫したマウスは強毒株の攻撃に対してすべてが耐過生存した.薬剤感受性試験の結果, ペニシリン, アンピシリン, エリスロマイシンおよびタイロシンにには高い感受性 (MIC:<0.2μg/ml) を示したが, オキシテトラサイクリンにには感受性が低かった (MIC: 12.5-100μg/ml).
  • 大滝 与三郎, 布谷 鉄夫, 田島 正典, 野村 吉利
    1988 年41 巻5 号 p. 335-338
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    孵化後, きわめて早い時期からの死亡によって特徴づけられる病気が, 2農場の同一種鶏群由来のブロイラー鶏群に発生した. 罹患鶏には, 貧血, 胸腺の萎縮および骨髄の白色化が見られた. 組織学的病変は, 胸腺におけるリンパ球減少および骨髄における未熟顆粒球の増生あるいは造血細胞の減少を特徴とした. 罹患鶏の肝臓乳剤のSPF初生ヒナ接種によって, 病気が再現された. 実験的感染鶏の肝臓から鶏貧血因子 (CAA) が分離, 同定された. これらの成績に基づいて, 本症例はCAA感染症と診断された.
  • 前田 博之, 森 千恵子, 山田 英清, 浦木 増太郎, 湯浅 亮, 森 貫一
    1988 年41 巻5 号 p. 339-344
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    現在, わが国において一般的に用いられている各種と殺方式, とくにと豚をけい留場から電殺室へ移動する手段が, 肉質に及ぼす影響について検討した. その結果, (1) と豚の狂騒による騒音とPSEやDFDなどの “生理的異常肉” の発生を示唆する早期温体硬直と体の発現率は, 誘導路・V字型レストレーナー方式から動床コンベアー方式に変更することにより著しく低下した.(2) 放血の良否を示す筋肉内残留血液量は, レストレーナー方式に比べて, 他のと殺方式で低かった.(3) と殺前の興奮と筋運動を反映すると殺後10分の枝肉の温度は, レストレーナ.方式に比べて動床方式で低かった.これは, 血液中乳酸量でも裏付けられた.(4) 死後解糖の亢進の程度を示す枝肉のpHは, 動床方式に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で急激に低下した. このことは, 筋肉内グリコーゲンの減少率や, 筋肉内乳酸量でも裏付けられた.(5) 死後硬直の発現と関連する筋肉内ATP関連化合物は, 動床方式と打額と殺に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で分解傾向にあった. これは, R値でも同様であった. これらの調査研究により, 現行と殺方式としては動床コンベアー方式が優れていることが示された. なお, と豚に対するストレスを少なくし, 肉質の向上や血液の有効利用の観点から, CO2麻酔と殺方式を導入したと殺システムの検討が必要と思われる.
  • 斉藤 康秀, 板垣 博
    1988 年41 巻5 号 p. 347-350
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ニワトリコクシジウムのオーシストを培養する際の留意点, とくに, 培養液中の溶存酸素の確保について胞子形成率を指標として実験した.十分に遠心洗浄した糞便に10倍量の培養液を加えシャーレで静置培養した場合, E. acervulinaおよびE. necatrixのオーシストの胞子形成率はそれぞれ75.7±7.35%および52.9±8.45%であった.この方法では糞便に粘血液が多量に混入している場合には成績が安定しなかった.また, 培養液量は多いほど胞子形成率が高い傾向にあった.安定した高い胞子形成率を得るには, 材料として洗浄糞便よりも回収したオーシストを用いたほうが有利であった. 回収したオーシストを静置培養した場合, その胞子形成率はオーシスト数に左右され, 105個/mlでは平均87.2±2.08%, 106個/mlでは平均49.2±15.05%であった.回収したオーシストを通気または振盪培養した場合は, 静置培養では胞子形成率が低下する106個/mlというオーシスト数でも, それぞれ平均86.2±3.10%および88.4±3.21%という高い胞子形成率が得られた. ただし, 通気培養では容器の形状にもよるが通気量を多くすると飛沫により実験室内汚染を招きやすいこと, また, 通気量を必要以上に多くすると変形した胞子形成オーシストが増加する傾向にあること, および多数の検体を処理する場合に通気量を均一に保ちにくいことなどの欠点がある. また, シャーレを使用した培養は操作中に培養液をこぼしやすく, ある程度深さのある容器を用いる必要がある.
    これらのことより, 回収したオーシストを用いて振盪培養する方法が発育に必要な培養液中の溶存酸素を確保することからも, また, 実験室内汚染を防ぐことからも適当と判断された.
  • 南 毅生, 若尾 義人, 武藤 眞, 渡辺 俊文, 西田 耕一郎, 鈴木 立雄, 高橋 貢
    1988 年41 巻5 号 p. 351-354
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    心電図検査によって徐脈性不整脈を呈する1症例に遭遇し, 初診時から4ヵ月間にわたって観察した結果. 血液・生化学的検査では著変を認めなかったが, 4ヵ月後の検査で重度な徐脈性不整脈を観察した. また, 超音波検査では左心室に対する容量負荷が経時的に増大する所見がみられた. 本症例は内科的療法に反応しなかったため, 恒久的な治療法として, 外科的にペースメーカの埋め込みを試みた.
    本症例は, ペースメーカ埋め込み手術時の気管チューブ挿管直後に心室細動に陥り, 緊急処置を行って心蘇生したのちに, ペースメーカの埋め込み手術を行ったものである.術後7日目の各種検査では異常は認められず, 心拍数は100回/分に維持され, 左心機能の各パラメータもほぼ正常に回復し, ペーシングの経過はきわめて順調であった.しかしながら, 14日を経過した時点で突然死した. 剖検の結果, 肉眼的ならびに病理組織学的に前乳頭筋に梗塞斑, 両心室筋内側に広範囲の石灰化が認められた.
  • 真原 進, 中島 弘美, 橋本 夏美, 門田 耕一
    1988 年41 巻5 号 p. 355-357
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    6ヵ月齢, 雑種, 去勢雄豚の内臓に見つけられた胚中心由来のリンパ腫を組織学的および免疫組織学的に観察した. 腫瘍細胞は大小さまざまで, まれにラッセル小体や細胞質内免疫グロブリンを持っていた. 電顕的には多数のミトコンドリアを持つoncocyte様の細胞が目立った.
  • 佐藤 繁, 南館 君夫, 大島 寛一, 鈴木 利行
    1988 年41 巻5 号 p. 358-361
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ウシの腎細胞癌の1例を臨床および病理学的に検索した. 症例は黒毛和種, 16ヵ月齢の雌牛で, 長期にわたる食欲不振のため栄養状態は不良であった. 直腸検査において右側腎臓は, 不整分葉状の波動感を有する大型腫瘤として触知され, また, 血液および尿検査の結果, 腎機能障害が認められた. 超音波断層像において腫瘤は, 表層のシストとその深層のややエコーレベルを増した不均一な新生物様構造として抽出された. 剖検時, 右側腎臓に乳黄褐色の新生物が認められた. 組織学的に病変は, 多形性を示す腎上皮細胞に類似した腫瘍細胞からなり, 核は類円形ないし楕円形で, 細胞質は明調・弱好酸性を示した. 腫瘍細胞の配列は, 一般に不規則で, 一部に細管様構造を示す部位や腫瘍性増殖を思わぜる尿細管上皮の多層化増殖巣が認められた.
  • 宇井 昌生
    1988 年41 巻5 号 p. 362-364
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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