日本獣医師会雑誌
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42 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 浜名 克己
    1989 年42 巻1 号 p. 29-38
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 博, 元井 葭子, 田村 啓二, 村田 英雄, 千葉 伝, 武田 哲
    1989 年42 巻1 号 p. 39-43
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    白血病 (BL) 牛の血清α1の酸性糖蛋白 (α1-AGP) の動態を検討し, 各種疾患牛および健康牛のそれと比較した. さらに, 健康牛血清から精製, 分離したα1-AGPおよび肌牛血清を用い, これらがマイトジェンによる健康牛リンパ球幼若化を抑制する作用について検討した. BLおよび肝膿瘍牛において, 平板等電点電気泳動法により等電点 (PI) 3.2~4.2の位置に, 健康牛ではみられない数本の蛋白バンドとして, α1-AGPが検出された. 一元放射免疫拡散法による定量の結果, 健康な雌成牛のα1-AGPの平均値は284.4±95.5μg/mlで, その95%が450μg/ml以下を示した. 育成牛では316.7±101.3μg/ml, 子牛では395.7±295.5μg/mlを示し14日齢まで成牛あるいは育成牛に比し高い値を示した. BL牛では1021.6±747.6μg/ml, 各種疾患牛では1116.7±858.7μg/mlと, いずれも健康牛にくらべ著しく高い値を示した. BL牛においてα1AGP量は白血球数, リンパ球系細胞数, シアル酸およびLDH値との間にそれぞれ正の相関を示した. 精製牛α1-AGPおよびα1-AGP量の異なるBL牛血清を添加し, 健康牛由来のリンパ球に対する各マイトジェンの与える影響を検査した結果, いずれもおおむね濃度に比例した抑制効果を示した.
  • 納 敏, 一条 茂, 大谷 拓郎
    1989 年42 巻1 号 p. 44-48
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1986年3月に北海道十勝地方の1羊舎で発生した子羊4例 (サフォーク種, 8~30日齢) の白筋症について, 臨床ならびに臨床病理学的観察を行った. 臨床症状では起立困難, または歩行困難お よび心悸亢進やチアノーゼが特徴的所見であった. 血清酵素活性値 (GOT, GPT, CPK, LDH) はいずれも著しい上昇を示し, かつLDHアイソザイムではLDH1とLDH5の上昇が明瞭であった. A-B誘導による心電図検査では, 著しい洞性頻脈, STの上昇または下降およびT波の増高が認められたほか, QRSの分裂や心室性期外収縮も見られた. 病理学的検査では, 全身骨格筋の著しい変性および右心室と中隔の心内膜下における巣状の心筋変性が認められた.
    以上の所見から, 子羊白筋症では血清酵素活性値, とくにLDHアイソザイムの測定や心電図検査が有効な診断所見であると判断された.
  • 伊藤 裕和, 岡田 正二, 杉山 弘行, 近藤 郁夫
    1989 年42 巻1 号 p. 53-57
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1987年10月, 愛知県の一農場で, 1~2カ月齢の子豚, 約300頭に下痢が発生し, 30頭が死亡した. 3頭の剖検所見では, 腸管内に黄色水様物が貯留し, 腸間膜リンパ節は腫大していた. 病理組織学的検査で, 肝臓, 脾臓, 腸間膜リンパ節に細網内皮系の活性化が見られた. 細菌学的検査で, 主要臓器や下痢便からSalmonella sp.(1) serovar infantis (6, 7: r: 1, 5) が分離された.
    薬剤感受性試験では, S. infantisはCER, CL, GM, NA, OA, FZに感受性を示し, PC-G, ABPC, DSM, FM, CP, CTC, OTC, SDMに耐性を示した.
  • 西條 加須江, 東原 稔, 山上 正, 藤崎 優次郎
    1989 年42 巻1 号 p. 58-63
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ニワトリ胚線維芽細胞馴化伝染性ファブリキウス嚢病 (IBD) ウイルスRF-1株 (RF-1tc) に由来する2種類の弱毒プラーク変異株 (LpおよびSpクローン) の雛の免疫機能に及ぼす影響を調べるため, 初生時または21日齢時にこれらのクローンを経口投与した雛に, ニューカッスル病生ワクチン (B1およびTCND株ワクチン) あるいは鶏伝染性コリーザA・C型混合不活化ワクチン (IC2価ワクチン) を接種し, 抗体産生能および感染防御能を調べた. 対照として, RF-1tcおよび強毒株 (RF-1WT) についても同様に試験した.
    IBDウイルスによる免疫抑制作用は, ウイルス株の病原性, ウイルス接種時の雛の日齢, および投与したワクチンの種類と依存関係にあった. すなわち, LpおよびSpクローン接種群では, いずれのワクチンに対しても抑制効果が認められなかった. これに対し, RF-1tcおよびRF-1WTの接種群では, ワクチンに対する免疫応答の抑制が認められ, とくにRF-1WT接種群で顕著であったが, IBDウイルスを21日齢時に接種した場合には, 抑制効果が減弱していた. 試験したワクチンのうち, B1ワクチンおよびIC2価ワクチンに対して比較的強い抑制効果が認められた. LpおよびSpクローン接種群ではF嚢重量/体重比の低下が認められなかったのに対し, RF-1tcおよびRF-1WT接種群では有意な低下が認められた.
    以上の成績から, LpおよびSpクローンの幼若雛に対する安全性が確認された.
  • 大久保 英子, 岡田 洋之, 千早 豊, 松川 清
    1989 年42 巻1 号 p. 64-67
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2例の牛において, 胸膜および腹膜漿膜面に栗粒大から鶏卵大の腫瘤が多数認められ, 悪性中皮腫が疑われた. 1例では小腸, 他の例では子宮に見られた腫瘍性小病巣と体腔壁腫瘍とを組織化学的ならびに電子顕微鏡的に検索したところ, それぞれ小腸腺癌および子宮腺癌と診断され, 漿膜面の播種性の腫瘤は転移巣であることが判明した.
  • 菅野 紘行, 深瀬 徹, 茅根 士郎, 板垣 博
    1989 年42 巻1 号 p. 68-71
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1987年7月に, 愛媛県松山市内のあるブリーダーで生産・販売された2~3ヵ月齢の子犬9頭に, 販売後3~6日目に下痢や血便を主徴とするジアルジア症が発生した. ブリーダーの繁殖用親犬25頭には臨床症状は認められなかったが, 糞便検査により18頭 (72%) からジアルジアのシストが検出された. この成績から, 親犬がジアルジアの保虫者であるために子犬への感染が起こり, 販売後の飼育環境の変化が原因となって子犬が発症したように考えられた.
    発症子犬9頭とシストが検出された親犬のうちの6頭に対して, メトロニダゾール60mg/kgを1日1回6日間連続経口投与した結果, すべての子犬と5頭の親犬において栄養型およびシストの完全な陰転がみられた. また, 完全に陰転しなかった親犬1頭の場合にも排出シスト数は著しく減少した.
  • 菊地 正健, 目見田 清, 大澤 哲也, 山崎 勝, 大瀬戸 光明
    1989 年42 巻1 号 p. 72-74
    発行日: 1989/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    Chuzanウイルス感染および非感染BHK-21細胞をNonidet P-40で処理して得た陽性および陰性抗原を用い, 酵素免疫測定法 (ELSIA) によるChuzanウイルス抗体の検出法を検討した. その結果, 100倍に希釈した非働化しない生血清, 200倍に希釈した酵素標識抗体を用い, 両抗原に対するOD値の差を被検血清のELISA値とし, その値が0.200以上を抗体陽性と判定した場合, ELISA抗体と中和抗体との間には高い相関関係 (r=0.83 y=-0.124+0.33x) が認められた.
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