日本獣医師会雑誌
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42 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 百溪 英一, 吉野 知男
    1989 年42 巻4 号 p. 229-237
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 浅野 隆司, 保刈 成男
    1989 年42 巻4 号 p. 239-243
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    市販ドッグフード4種類 (A~D, 各5検体) の過酸化脂質の定量を行った. その結果, ドッグフードAは平均29.2nmol/g, Bは6.1nmol/g, Cは9.8nmol/g, Dは3.1nmol/gであった. これらを冷蔵・暗所・蛍光燈照射・日光照射の4条件下で30口間保存し, 過酸化脂質量の経日変化を調べたところ, 冷蔵および暗所保存では30日経過してもほとんど増加はみられなかったが, 蛍光燈照射下保存では350~630%, 日光照射下保存では700~2, 100%(開封時の過酸化脂質量を100%とする) と, きわめて大きな増加率を示した.
    以上より, ドッグフードの保存は, 過酸化脂質量の増加を最も抑えることができる冷蔵あるいは暗所保存が望ましいと思われる.
  • 村上 由紀, 一条 茂, 納 敏, 更科 孝夫
    1989 年42 巻4 号 p. 245-248
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    汁の分泌量が, 子牛に経口投与した脂溶性ビタミソ (以下, vit) の血中濃度に影響するか否かを知る目的で, vit AD3E単独投与群 (以下, AD3E単独群) と胆汁分泌促進処置群 (以下, 胆汁分泌処置群) について, 投薬後の血清トコフェロール (以下, Toc) 値と血清vitA値について検討を行った.
    vitE1,000IU投与後の血清Toc値の増加は, AD3E単独群では投与8~24時間後, 胆汁分泌処置群では投与8~48時間後まで持続した.
    vitE2,000IU投与後の血清Toc値の増加は, AD3E単独群では投与8~24時間後であったが, 胆汁分泌処置群では投与8~72時間後まで持続し, かつToc増加割合もAD3E単独群よりも明らかに高かった.
    vitA2, 500,000IU投与後の血清vitA値では, AD3E単独群に較べ胆汁分泌処置群で血清レチニルパルミテート値の増加が著明であった.
    以上の所見から, 子牛への胆汁分泌促進処置はvitE, Aの腸管吸収を高めるものと推測された.
  • 山本 敏弘, 大田 霙三
    1989 年42 巻4 号 p. 249-254
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1987年5月29日, 茨城県内で23群を飼育する養蜂家の定期腐蛆病検査を実施したところ, そのうち3群で無蓋巣房内の蛆が多数死亡しているのが発見され, ミルクテストの結果, 8例中5例の蛆が4~8時間で陽性を示した. 11例の蛆について菌分離を試みたところ, ヨーロッペ腐蛆病の原因菌とされるMelissococccus plutonが11例中3例から, 二次感染菌とされるBacillus alveiが7例から,Enterococcus faecalisが8例の蛆からそれぞれ分離された. 分離された.Melissococcus plutonは好気的には発育せず, 嫌気条件でのみ発育がみられた. しかも, 培地中のNa: Kの比が1未満でなければ発育しないといった特徴を持ち, その他の性状でも参照株およびBAILEYの記載とほぼ一致した. 検査成績からこの3群をヨーロッパ腐蛆病と診断し, 感染のおそれがあった8群を含めて計11群について焼却処分を実施した.
  • 村上 廣一, 井川 久史
    1989 年42 巻4 号 p. 257-261
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    抗酸菌の細胞壁に含まれるミコール酸および糖脂質 (Glycopeptidolipid) を薄層クロマトグラフィーによって分画する手法を用い, 屠畜検査でしぼしば発見される豚の全身性非定型抗酸菌症から分離された菌の同定と, 血清型別を行った.
    16頭から分離された92株は生化学的性状ならびにミコール酸のサブクラス組成からすべてM. intracellulareと同定された. このうち, 1頭から分離された7株は血清凝集反応および菌体糖脂質の薄層クロマトグラフィーパターンによって血清型4型に型別され, 他の15頭の85株はすべて8型であった. また, 一養豚場でみられた集団発生豚の9頭からはすべて血清型8型が分離された.
    以上のことから, 化学的分析手法を用いた抗酸菌の同定および型別法は一般の検査室でも実施可能であり, 本症の迅速診断と疫学的調査に有用な一手法と思われる.
  • 渡辺 史郎, 阿川 啓雄, 植松 和史, 本間 惣太, 佐藤 真澄, 井田 孝司, 宮本 栄作
    1989 年42 巻4 号 p. 262-265
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    広島県内の一養豚農家において, 1985年5月生まれの未経産の一繁殖用母豚に, 1986年10月と1987年2月の2回連続して流産が発生した. この母豚および2回にわたる流産胎児, 胎児胎盤について病理学的検査を行った.
    病理解剖学的に2回目の流産胎児の1頭の肝臓に粟粒大から針頭大の灰白色結節が散見され, 胎児胎盤にも米粒大から粟粒大の灰白色結節が散見されたが, 他の1頭では著しい死後融解のため病変を確認できなかった. また, 母豚では膣粘膜に黄色不透明な粘液が少量付着し, 子宮内膜はやや褐色を帯びていた. 1回目の流産胎児では全身に死後融解を認めた以外, 著変は認められなかった, 病理組織学的に母豚の生殖器, 肝臓, 腹腔内リンパ節に肉芽腫性病巣を認め, 流産胎児の肝臓, 脾臓, 肺, リンパ節, 脳, 筋肉, 皮膚, 皮下織および胎児胎盤等に肉芽腫性病巣を認め, これらの臓器のチール・ネルゼン染色では, 肉芽腫性病巣内に抗酸菌を認めた. 以上の所見から, この繁殖用母豚に2回連続して発生した流産は, 抗酸菌による流産と考えられた.
  • 山本 博起, 中山 正成, 川村 清市
    1989 年42 巻4 号 p. 266-269
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    気管虚脱 (TC) を発症した3歳10ヵ月齢のチワワ犬を約2年半観察した. 症例はステロイド剤, 気管支拡張剤および抗生物質等の対症療法に, 病徴の上からは好ましい反応を示し, 途中の約1年間は無処置で経過した. 6歳3ヵ月齢に達した頃より呼吸困難がさらに重度となり, 外科的気管矯正手術を試みたが, その2日目に死亡した.
    病理学的な所見としては, 虚脱気管の著明な扁平化・狭窄, 気管膜性壁の伸長, 気管軟骨の変形・内腔への突出, 軟骨細胞数の減少・繊維化を伴う有機性軟骨基質の変性等が認められた. さらに, 最も重度な病変部では, 気管軟骨が背側へ楔状に変形して内腔が完全に閉塞されていた. よって, 本症例はTangnerによるGrade IVのさらに重症度の高い病型と考えられた.
  • 樽見 千利, 石山 勝弘, 萩原 正男, 高岡 雅哉
    1989 年42 巻4 号 p. 271-274
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    中心静脈ヘカテーテルを長期間留置することは, 完全静脈栄養を施行するうえで必須の技術である. ところが, 幾日間も連続して一定速度で, しかも動物の自発運動を制限することなく輪液投与を行わなければならないため, この技術は非常に難しい.しかしながら, 6点 ((1) カテーテルの材質, (2) カテーテルの挿入部位固定方法, (3) ドッグジャケット, (4) カテーテル保護コイル, (5) シーベル, (6) 注入ポンプ) に注意を払うことによって, 比較的容易に動物の自発運動を制限することなく, カテーテルの長期間留置が可能となったので紹介する.
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