茨城県下の豚における消化管内線虫の寄生状況を明らかにする目的で県内産の豚1, 012頭について糞便検査および虫体の形態学的観察を行った.
その結果, 消化管内線虫卵は132頭に認められ, 虫卵陽性率は13.0%, 平均虫卵数は85.8であった. 寄生率は, 繁殖豚で56.2%(59/105), 肥育豚で8.0%(73/907) であり, 明らかに繁殖豚の方が高かった.
今回の検査では, 豚腸結節虫, 豚回虫および豚鞭虫の3種類の線虫が検出された. 寄生虫の種類別では豚腸結節虫の寄生率が最も高く, 繁殖豚で50.5%を示した. しかし, 肥育豚では2.2%であり, 用途別豚の間で明らかな差が認められた. その他の線虫は6%以下の寄生率であった.
このことから, 繁殖豚の駆虫は消化管内線虫を減らすために重要であることが示唆された.
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