剤型の異なるビタミン (Vit.) AD
3Eプレミックスを牛に経口投与した後の血中濃度の変化を検討するため, 液剤とルーメン・バイパス剤をホルスタイン種の乳牛に経口投与し, 投与後の血清と赤血球のトコフェロール (Toc) 値および血清Vit. A (レチノールとレチニルパルミテート) 値を測定した. Vit. E 1,000IU投与では, 液剤およびルーメン・バイパス剤ともに投与後の血清と赤血球Toc値に変動は認められなかった. Vit. E 6,000IUの液剤投与では投与後の血清および赤血球Toc値の有意な増加が認あられたのに対し, 同量のルーメン・バイパス剤投与では有意な増加は認められなかった. 液剤のVit. A投与ではいずれも投与後に有意な血中濃度の増加を示したが, 5,000,000IU, 7, 500, 00IUおよび10,000,000IU投与では投与量の違いにかかわらず血中濃度の増加の程度に差が認められなかった. これに対し, ルーメン・バイパス剤ではVit. A10,000,000IUを投与しても有意な血中濃度の増加は認められなかった.
以上の所見から, 成牛に対する液剤のVit. A, E投与ではVit. Eは6,000IU以上, Vit. Aは5,000,000IUで十分な血中濃度の増加が期待できるのに対し, ルーメン・バイパス剤ではVit. E 6,000IUおよびVit. A 10,000,000IUを投与してもいずれも血中濃度の増加は認められなかった点から, その有用性が劣ると考えられた.
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