日本獣医師会雑誌
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43 巻, 7 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 野呂 明弘, 山田 勤, 糸井 浩, 宮前 千史, 小見 邦雄, 小茂田 匡央
    1990 年43 巻7 号 p. 489-493
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    搾乳牛, 肥育牛および肝障害牛において血清過酸化脂質と血清α-トコフェロール (α-Toc) 濃度, 血清スーパーオキシドジスムターゼ (SOD) 活性値の変動を観察した. 搾乳牛の分娩に伴う血清過酸化脂質濃度は対照牛群では分娩に伴い大きな変動はみられなかったが, 肥満牛では分娩前後に血清過酸化脂質濃度の増加が顕著に認められ, 分娩12週後には15nmol/ml以上の高値を示した. 肥満牛の血清α-Toc濃度, 血清SOD活性値は対照牛群に比較して分娩に伴い顕著な変動がみられ, 分娩前後に一過性の低下あるいは持続性の低下が認められた. 肥育後期の黒毛和種牛における血清過酸化脂質濃度は農家での飼養方式が異なる2牛群で実施した. その結果2牛群の血清SOD活性値には差はみられなかったが, 血清α-Toc濃度の低下を示していた牛群での血清過酸化脂質濃度の高値が認められた. 肝障害牛の血清SOD活性値は観察期間をつうじて対照牛群に比較して高い活性値がみられ, 肝障害発症時は35%の高値が示された. 血清α-Toc濃度は肝障害発症時以降と血清過酸化脂質濃度が高値を示した発症10カ月前に100μg/dl以下の低値がみられた.
  • 藤井 満貴, 富永 潔, 平田 浩一郎, 松田 普二, 河村 和俊
    1990 年43 巻7 号 p. 494-498
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1988年9月から10月にかけて, 乳用種育成牛276頭を飼養する山口県下の1公共育成牧場で60日齢から150日齢の子牛群77頭に発熱, 発咳, 鼻汁漏出等を主徴とする呼吸器病が発症した. 病牛12頭の鼻汁のうち4例からVero細胞に融合性の細胞変性効果 (CPE) を示すウイルスが分離された. 分離ウイルスはその理化学的性状, 抗人RSウイルス蛍光標識抗体を用いた蛍光抗体法, 抗牛RSウイルス (BRSV) 免疫血清による中和試験等の成績から, BRSVと同定された. 培養細胞におけるCPEの出現は, 早いものでは接種後5日目から確認された. 3週間隔で採取した発症牛の対血清において, BRSVに対する中和抗体価の有意上昇が12例中6例に認められた. 症状や伝播状況から, 本症例ではBRSVが一次的原因と考えられた. 呼吸器症状は約1カ月で終息し, 個体の平均発症期間は約10日間であった.
  • 鈴木 利行, 佐藤 繁, 渥美 孝雄, 大島 寛一
    1990 年43 巻7 号 p. 499-502
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の心内膜線維弾性症の症例を検索した. 症例はホルスタイン種21カ月齢の去勢雄牛で, 聴診により, 第I音と第II音の強盛および左右房室弁口部において著明な収縮期雑音が認められた. 心電心音図検査の結果, T波の著明な増高, P波およびQRS群の軽度の延長がみられ, 漸増漸減型の収縮期雑音が認められた. 超音波断層像では著しい心肥大が認められた.
    肉眼的に心臓は著しく肥大し, 右房室心内膜全般にわたり線維性肥厚が認められた. 左右房室弁および腱索において軽度の線維性肥厚が, また左室流出路の心内膜において膜状ないし紐状線維性構造物の付着が認められた. 組織学的に, 左右の房室の心内膜は膠原線維および弾性線維の多層状増殖により肥厚し, 弾性線維は筋間結合組織におよんでいた. また, 中小動脈壁の肥厚が認められた.
  • 柵木 利昭, 佐橋 勝己
    1990 年43 巻7 号 p. 503-506
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    肥育豚18例および繁殖豚13例の大動脈硬化症を病理組織学的に検索した. 剖検により全症例の腹部大動脈および大動脈からの動脈分岐部の内膜に粗糧面が認められた. これら病巣の病理組織学的特徴は, 平滑筋細胞および線維成分の増殖を主体とする細胞性線維性内膜肥厚であった. 内膜肥厚の程度は年齢が高いほど重度であったが, いずれの症例にもアテローム性硬化は認められなかった. また, 若齢肥育豚にも繁殖豚と同様に, 内膜肥厚部に一致して硝子様物質が沈着した. この硝子様物質は組織化学的には中性粘液多糖類を含む蛋白の存在を示し, 内膜平滑筋細胞の糖蛋白代謝障害を示唆した. これらの血管硬化性病変は, 肥育豚の発育を促進するために高蛋白, 高エネルギーの飼料を過給したことと密接な関係にあるものと考えられた.
  • 小笠原 信幸, 富下 義文, 児玉 古正, 井上 一之, 向井 寿輔, 新関 博夫, 佐々木 英知, 荻野 博明, 宇野 健治, 矢野 雅之 ...
    1990 年43 巻7 号 p. 507-517
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 小川 高, 松野 聡子, 大川 哲司, 小川 俊男
    1990 年43 巻7 号 p. 522-529
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    重度の蛋白尿, 低蛋白血症, 浮腫および血小板減少症を呈した猫の2例について腎生検を行った結果, メサンギウム増殖性糸球体腎炎であることが判明した. 1例は免疫複合体の沈着が, また他の1例は抗糸球体基底膜抗体の沈着が認められた. 2例ともプレドニソロン投与後, 尿蛋白濃度および血清蛋白濃度に著しい改善が認められ浮腫も消失したが, そのうちの1例は著しい血小板減少症による出血のため死亡した.
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