日本獣医師会雑誌
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44 巻, 10 号
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  • 川村 齊
    1991 年44 巻10 号 p. 987-991
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 扇 勉, 上村 俊一
    1991 年44 巻10 号 p. 992-999
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳牛における分娩前後のエネルギー水準が肝臓の脂肪沈着, 血液成分および乳蛋白率に及ぼす影響を観察するため, 2つの試験を実施した. 試験1では乾乳期に乳牛10頭をエネルギー要求量の130%の餌で飼養し, 試験2では乳牛8頭を80%の餌で飼養した.分娩後16週間は試験1, 2とも80%と100%のエネルギー摂取水準により2つのグループに分けた. 試験1では, 分娩後80%で給与した牛は分娩後2週に採取した肝細胞中に平均18%の脂肪浸潤を示し, 高泌乳牛では1カ月にわたり40%を越えた. しかし, 100%給与した牛には脂肪浸潤はほとんどみられなかった. 試験2では, 脂肪浸潤の割合は80%給与した牛で平均12%, 100%給与した牛で10%であった. 脂肪浸潤が20%以上の牛では, BSP試験において30分後に14%以上の色素停滞があり, 肝機能の低下が窺われた. これらは泌乳初期の遊離脂肪酸の過剰動員は脂肪肝の主たる要因で, 乾乳期の過食も分娩後の適正な飼養管理により脂肪肝に至らないことを示している.
  • 岩松 茂, 向原 要一, 高本 一義, 清松 邦章
    1991 年44 巻10 号 p. 1000-1004
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1988年4月から1989年9月までの間に長崎県下の黒毛和種子牛における下痢症の発生状況を調査した結果, 発生頭数および死亡頭数はともに6~8月に最も多く, 12~2月に少なかった. 同期間に下痢で死亡した子牛151例の下痢便は白痢便が88例 (58.3%) と最も多く, 水様便が38例 (25.2%), 血便が25例 (16.6%) であった. 発症日齢は0~10日齢が64例 (42.4%) と約半数近くを占め, 日齢が高くなると例数は減少した. また, 約半数の76例は発症後0~5日で死亡した.
    1987年8月から1989年9月までの間に採取した下痢便59例の病原検索の結果, 毒素原性大腸菌は31日齢 (白痢便), 42日齢 (水様便) および92日齢 (水様便) の3例 (5.1%) から分離された. ロタウイルスは13例 (22.0%) から検出され, その日齢は7~92日齢の範囲であった. コクシジウムのオオシストは32例 (54.2%) から検出されたが, OPGが10,000以上の濃厚感染は5例 (15.6%) のみであった. 寄生虫卵は6例 (10.2%) から乳頭糞線虫卵および牛回虫卵が検出されたが, 濃厚感染は乳頭糞線虫卵 (EPG: 28, 600) の1例であった. サルモネラおよびクリプトスポリジウムは検出されなかった.
  • 柵木 利昭, 河田 正史, 佐橋 勝己, 井上 佳子, 小島 隆
    1991 年44 巻10 号 p. 1005-1009
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    某養鶏場において斃死したブロイラー178例, 発育不良および脚の異常で淘汰された36例, 計214例が病理組織学的に検索された. 病理組織学的には, 多数例 (153例, 71.5%) に主として左心室を取り囲む心筋層内の細・小動脈に細胞性内膜肥厚を伴う細動脈硬化が認められた. このような細動脈硬化は21日齢以上のヒナで観察され, その発生率は日齢とともに増加し, また重度病変も日齢とともに増加する傾向にあった.
    今回の検索例にみられたような心臓の細動脈硬化を伴った鶏の心臓疾患の報告はまだなく, 今回みられた心臓の細動脈硬化症はその病理形態, 病理発生或は原因については未知の独立した疾病である.
  • 内田 佳子, 竹内 浩成, 安藤 由章, 小谷 忠生, 沼田 芳明, 中出 哲也
    1991 年44 巻10 号 p. 1010-1013
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    いわゆる蹄底腐爛と総称される牛の蹄底にみられる諸病変のうち, 限局性蹄真皮炎の発症メカニズムの一端を解明する目的で, ホルスタイン成牛8頭の左側前後肢の内・外側蹄計32蹄 (限局性蹄真皮炎蹄以下病蹄, 3蹄を含む) の蹄底真皮と蹄底表皮の嵌合部を中心に走査電顕を用いて観察した. その結果, 病蹄3蹄のみならず外観上正常とおもわれた29蹄中16蹄 (55.2%) に, 真皮乳頭と角細管の肥大・湾曲・過伸長, 表皮と視皮の嵌合部の肥厚・不整等の異常像が観察された.
  • 山田 明夫, 阿部 紀次, 諏訪 義典, 亀谷 勉
    1991 年44 巻10 号 p. 1014-1019
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳牛乳頭の穿孔性損傷に対する各種縫合法の治癒過程を検索する目的で, 乳頭壁の三層縫合法であるSteere-Moody法 (SM法) ならびに二層縫合法であるUtrecht (U法) および腸管の単層結節縫合法であるGambee法 (G法) を実験的穿孔性乳頭切創に応用し, その経時的変化を肉眼的, X線学的および病理組織学的に観察した.
    縫合部およびその周囲の浮腫を伴う中間層筋束の走行の乱れ, 乳頭壁の肥厚, 乳頭洞の狭窄がSM法で最も強く, 次いでU法の順にみられ, 術後10日目においてもU法で粘膜の完全離開, SM法で一部離開が認められた.いっぽう, G法では乳頭壁の器質的変化はほとんど認められず, 術後5~7日目で創縁粘膜の癒合・再生像が認められた.
    横切開では縦切開に比べて各縫合法とも中間層での血腫・浮腫が重度に認められたが, G法の治癒経過は縦切開のそれとほぼ同様であった.
    以上今回の成績から, 穿孔性乳頭切創に対しては, 粘膜に縫合処置を加えた単層結節縫合 (G法) が最も優れた縫合法であることが明らかとなった.
  • 1991 年44 巻10 号 p. 1020-1023
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 古林 与志安, 島田 章則, 梅村 孝司, 上田 幸孝
    1991 年44 巻10 号 p. 1026-1029
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2カ月齢, 雌の日本猫が体温低下, 抑欝状態, および嗜眠傾向を示し, 5日間の急性経過で死亡した. 剖検では両側腎臓の軽度腫大以外に著変は認められなかった. 病性鑑定のため両側腎臓組織片が本学へ送られてきた. 組織学的に, 糸球体では半月形成, 局所壊死, 嚢胞形成, 線維素析出, 尿細管では尿円柱, 間質では炎症性細胞浸潤, 弓状動脈のフィブリノイド壊死が認められた. 両側の腎臓の65~80%の糸球体に2層以上の上皮性半月が見られた. 超微形態学的に, 半月は主として上皮細胞から成り, 基底膜の肥厚は認められなかつた. 臨床および病理所見より, 本例の死因として蛇毒による中毒死が疑われた.
  • 町田 登, 山我 義則, 籠田 勝基, 島田 章則, 梅村 孝司
    1991 年44 巻10 号 p. 1030-1033
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬糸状虫寄生を伴った多中心性リンパ肉腫の猫, 雄, 10歳に発作性心房性頻拍がみられた.頻拍発作は1分間に1~3回の頻度で発生し, その持続時間は2~3秒の比較的短いものであった.頻拍時の心房波は洞調律時とは異なったP'波の形を呈しており, またR-R間隔は一定していた.心臓の病理学的検索では右心房に腫瘍の転移病巣と心筋の線維化病変が認められた.
  • 伊藤 直之, 伊藤 さや子
    1991 年44 巻10 号 p. 1034-1036
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    組織化学的方法による犬の好中球Nitroblue Tetrazolium (NBT) 還元試験を実施する際の測定条件に関して, 健康な犬18頭を用いて基礎的検討を行った.
    その結果, 反応時間は15分, エンドトキシンの濃度は100μg/mlが犬好中球のrestingおよびStimulated NBT 還元試験に適当であると考えられた.
  • 1991 年44 巻10 号 p. 1037-1048
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 須永 静二, 中内 潔, 中島 弘美, 片岡 康, 両角 徹雄
    1991 年44 巻10 号 p. 1051-1056
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    と畜場に搬入された豚の生体表面, 腸内容, 洗浄後の枝肉表面および冷蔵庫内保存の枝肉表面の合計514検体についてリステリア属菌の分離を試みた.
    Listoria monocytogenesは洗浄後の枝肉で7/124検体 (5.6%), 冷蔵庫内の枝肉で1/115検体 (0.9%), 生体表面で1/100検体 (1.0%) から分離された. また, L. innocuaが洗浄後の枝肉で2/124検体 (1.6%), 直腸内容で1/100検体 (1.0%) および生体表面で7/100検体 (7.0%) から分離された. 腸内容あるいは生体表面からリステリア属菌が分離されたことから, これらが豚枝肉の汚染源となり得ることが示唆された.
    分離した L. monocytogenesの血清型は9株中8株が1/2cであり, 残り1株は型別不能であった. CAMP試験についてはStaphylococcus aureusに対しすべて陽性を示したが, Rhovococcus equiに対しては3株中2株に対し陽性を示した. また, マウスに対する病原性は9株中8株で認められたが, 1株では認められなかった. なお, 分離菌株のほとんどは従来の報告のとおり多くの薬剤に感受性を示した.
  • 1991 年44 巻10 号 p. 1057-1060
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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