多層フィルム式のドライケミストリーシステムKonica Drylabo 80Mの犬血液化学検査における有用性を検討した. 対照機器としてウエットケミストリーシステム (RaBA-Σ および日立自動分析装置736型) を使用した. ヘパリンあるいはEDTA-2Na処理した犬血漿を用いて, T-Cho, BUN, TG, T-Bil, AST (GOT), ALT (GPT), ALP, LDHおよびCPKを測定した.両方法間における相関係数はT-Bil (RaBA), TG (RaBA, 日立) およびLDH (日立) を除き比較的良好で, r=0.907~0.992であった. CPKを除き, 同時および日差再現性の変動係数はそれぞれ1.5~11.3%および2.2~15.1%であった. 血清測定値と比較して抗凝固剤の使用による影響が認められた. 溶血による影響も認められ, 各項目の低値検体ほど, また溶血程度の強いものほど干渉現象は著しかった. Konica Drylaboシステムは操作がきわめて簡単, 測定時間も短く, 使用検体量も少量で獣医臨床上の有用は高いと思われる. しかし, 本システムは共存物質の干渉を受けるたあ, 測定値を解釈する場合, 十分に注意すべきである.
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