日本獣医師会雑誌
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44 巻, 2 号
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  • 深瀬 徹, 屋代 眞彦, 折坂 金弘, 板垣 博, 大滝 浩靖
    1991 年44 巻2 号 p. 93-98
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1988年9月~10月に千葉県成田市の豚舎においてピペロニルブトキシド配合シフルトリンによるイエバェ成虫の防除試験を実施した. まず, 豚舎内で採集したイエバエを13個の網カゴに100個体ずつ収容し, 1個を無処置対照とし, 2個には水道水を50ml/m2と100ml/m2噴霧した. また, 4個にはシフルトリン5%(w/w) 乳剤とピペロニルブトキシドの1: 5 (有効成分量換算) の混合液の100倍, 200倍, 400倍, 800倍稀釈液を50ml/m2噴霧し, 別の4個には混合液の200倍, 400倍, 800倍, 1600倍稀釈液を100ml/m2噴霧した. さらに, 残りの2個には共力剤を含有するペルメトリン4%(w/w) 乳剤の200倍および400倍稀釈液をそれぞれ50ml/m2と100ml/m2噴霧した. その結果, シフルトリンの殺虫効果は用量依存的に認められ, 有効成分量が同一であれば噴霧液量に関係なく同様の効果が観察された. また, シフルトリンは同一有効成分量のペルメトリンよりも高い効果を示すことが確認された. 次に, この室内成績成績にもとついて, 豚舎内にシフルトリン5%乳剤とピペロニルブトキシドの混合液の200倍稀釈液を50ml/m2噴霧し, さらにその20日後に400倍稀釈液を同量噴霧したところ, いずれの場合もイエバエ数を大幅に減少させることができ, とくに200倍稀釈液噴霧時に著しい効果が認あられた。
  • 村上 覚史, 末吉 益雄, 風間 達也, 伊藤 尚志, 白井 幸夫
    1991 年44 巻2 号 p. 99-103
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    残飯飼養を行っていた一養豚場において死産, 早産が頻発し, その新生子豚は虚弱で筋力の低下が観察された. 病理組織学的にそれらの子豚の骨格筋の筋原線維間に大小不同の多数の空胞が認められ, この空胞はoil red OおよびNile blueで赤く染色された. またperiodic acid Schiff染色では筋線維は部分的に陽性を示し, アミラーゼ消化試験で陽性部は消失した. 電顕的には筋原線維間に腫大したミトコンドリアに近接して多量の脂肪滴が観察され, グリコーゲンの増加も認あられた. 肝には脂肪とグリコーゲンの蓄積が, 心には脂肪の蓄積が観察された例もみられた. 病原検索において, Aujeszky's disease virus, Japanese encephalitis virus, Porcine parvovirus, Toxoplasma gondiiおよびEscherichia coliは検出されなかった. 本例は非感染性の異常産新生子豚にみられた中性脂質およびグリコーゲンの異常蓄積によるミオパチーと考えられた. いっぽう, 生化学的にはこれらの子豚の血清中のフリーカルニチンの低下は認められなかった. 人における分類に従えば, 本例は全身型カルニチン欠損症および筋型カルニチン欠損症以外のミトコンドリア電子伝達系の異常による原因が推察された.
  • 阿部 伸司, 金井 久
    1991 年44 巻2 号 p. 104-107
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    健康ブロイラーの翼下皮膚から黄色ブドウ球菌を分離し, 18種類の主要抗菌剤に対する感受性を測定した.
    TC, SA, SMおよびマクロライド系薬剤に対して著しい感受性の低下がみられ, 野外で汎用されている薬剤に対する耐性化がここでも確認された.
    新鮮株と保存株のMIC値の分布を比較してみると, 著しい差がみられたのはTC, CM, SM, SPM, OL, EMであり, 類似した分布のみられたものはFOM, CEX, ABPC, DMPPC, KM, GM, AMK, NA, OA, NFLX, OFLX, SAであった.
  • 山田 明夫, 阿部 紀次, 曽田 浩一, 亀谷 勉
    1991 年44 巻2 号 p. 108-111
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    イネ科植物給与を主体に飼養されている健康乳用経産牛における腎石の存在状況を検索する目的で, 管理形式が異なる3群の健康乳用経産牛 [通年タイストール飼養牛 (A群), フリーストール飼養牛 (B群) および放牧牛 (C群;B群の放牧後の牛群)] の右側腎に対して超音波検査を行い, 以下の知見を得た.
    A群93.0%(Type IIが44.2%, Type IIIが48.8%), B群82.9%(Type IIが14.6%, Type IIIが68.3%), C群63.4%(Type IIが7.3%, Type IIIが56.1%) の症例に超音波映像所見で腎石が観察され, イネ科植物の給与を主体に飼養されている乳用牛における腎石の形成は, 宿命的ともいえることが明らかにされた. また, A群に比べてB群 (P<0.005), B群に比べてC群 (P<0.001) が腎石の存在率および量が有意に少なかったことから, 乳用経産牛の尿石症あるいは潜在性尿石症に対する治療・予防の一つとして十分な運動量の確保が有効であることが強く示唆された.
  • 樋口 良平, 河合 透, 種子野 章, 寺門 誠致
    1991 年44 巻2 号 p. 112-114
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1988年度中に全国22道府県で分離採集された豚の鼻腔由来Bordetella bronchiseptica合計90株 (1頭1株) の薬剤感受性試験を行い, 以下の成績を得た.
    薬剤の最小発育阻止濃度 (MIC) における二峯性分布から, スルファジメトキシンに対して供試株の88.9%が耐性 (MIC, 400μg/ml以上) と判定された. 同様に, トリメトプリム (91.1%), ストレプトマイシン (11.1%), クロラムフェニコール (3.3%), ナリジクス酸 (2.2%), テトラサイクリン (1.1%) 等に対しても耐性株が検出された.
    トリメトプリムとスルファドキシンを含むST合剤およびアンピシリンに対しては明瞭な二峯性分布は認められなかったが, MICで100μg/ml以上を示す耐性株がそれぞれ75.6%および13.3%存在した.
    その他の薬剤 (カナマイシン, ゲンタマイシン, コリスチン, リファンピシン, エンロフロキサシン) に対してはMICが25μg/ml以下の一峯性を示し, すべて感受性と判定された.
  • 1991 年44 巻2 号 p. 115-126
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 滝山 昭, 小谷 真紀, 日比 芳美, 柵木 利昭
    1991 年44 巻2 号 p. 132-136
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    9歳6カ月齢のシェトランドシープドッグが突然両眼失明し上診された. 初診時に硝子体内に多数の球形の微小物体が存在しており, 星状硝子体症と診断された. その後, 右眼に硝子体出血が観察され, 左眼には激しい網膜剥離が起こり一部に網膜出血がみられた. 病理組織学的には, 左右眼球の網膜および脈絡膜の細動脈は高度に硝子化し, 内腔は狭窄あるいは閉塞していた. その他, 腎臓では細動脈の硝子化ならびに糸球体硬化が広範に認められ, 肝臓の小葉間動脈ならびに脾臓の中心動脈や筆毛動脈も硝子化を示した. これら網膜および脈絡膜を含む全身の主要臓器にみられた血管変化は内膜の硝子化を主徴とする細動脈硬化と診断された. 本症例にみられた眼病変は網膜および脈絡膜の細動脈の動脈硬化による出血あるいは漏出によるものと思われる.
  • 佐々木 伸雄, 近藤 東一郎, 大橋 文人, 西村 亮平, 廉沢 剛, 竹内 啓, 三浦 研二, 花島 由佳, 尾澤 誠一郎
    1991 年44 巻2 号 p. 137-140
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 1991 年44 巻2 号 p. 141-145
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 荻野 博明, 中林 大, 渡辺 大成, 鍋谷 政広, 村山 仁一
    1991 年44 巻2 号 p. 148-152
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1989年8月, 新潟県内の酪農家でッベルクリン反応陽性牛が1頭摘発された. 当該牛はホルスタイン種4歳の雌で, 既往症は特に認められなかった. 剖検では陰門から約50cm下方の乳房皮膚および皮下織に小豆大-大豆大の結節が十数個散在性に認められた. 結節の割面は中心部がチーズ状で, 周囲に厚い結合織の形成がみられた. 乳房上リンパ節は腫大し出血が認められた. 組織学的には皮膚結節の中心部が乾酪壊死に陥り, 石灰沈着および抗酸菌が認められ, その周囲にラングハンス巨細胞, 類上皮細胞, リンパ球の浸潤がみられた. 乳房上リンパ節には炉胞の活性化, ラングハンス巨細胞および類上皮細胞の浸潤がみられたが, 諸臓器には結核病変は認められなかった. 細菌学的検査の結果, 皮膚結節から非定型抗酸菌が分離され, RUNYONのグループIVに群別された. また, 分離抗酸菌をモルモットに接種し皮内反応を実施したところ, 哺乳型ッベルクリンに対して発赤, 硬結を認め, ッベルクリン反応陽性を示した.
    以上のことから, 本症例は皮膚結核と診断され, さらに皮膚結節から分離された非定型抗酸菌の感染がッベルクリン反応陽性の1要因として考えられた.
  • 市川 隆, 近藤 東師, 山原 照生
    1991 年44 巻2 号 p. 153-157
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1985-1987年度の3年間に, 細菌性心内膜炎を呈する豚から分離されたレンサ球菌について血清群別および菌種の同定を行った.
    心内膜炎の認められた豚183頭中86頭 (47.0%) から88株のレンサ球菌が分離された. 86例のうち, Lancefield血清群のC群が分離されたものが最も多く40例46.5%(S. equisimilis 30, S. dysgalactiae 3, S.spp.7) を占め, 次いでD群24例27.9%(S. suis II 14, S.suis I 7, S.spp. 3), その他22例25.6%であった. しかし, このC群およびD群の分離される割合を年度別にみると, C群は1985年度64.3%(9/14), 1986年度50.0%(21/42), 1987年度33.3%(10/30) と減少しているのに対し, D群はそれぞれ7.1%(1/14), 23.8%(10/42), 43.3%(13/30) と年々増加し, 1987年度にはC群よりも高率に分離された. D群のS. suis IIが人への感染性を有していることから, 公衆衛生上注目すべき所見である.
    心内膜炎病巣の形成部位と分離菌株の血清群との関係を検討したところ, D群では83.3%(20/24) が左心に形成された例から分離されたのに対し, C群では35.0%(14/40) で, 両者間に差が認められた (P<0.01).
    菌の体内分布では, D群は平均2.7ヵ所の臓器, リンパ節から分離され, しかも心内膜炎病巣部のみから分離された例が41.7%(10/24) もあったのに対し, C群は平均4.4カ所から分離され, 心内膜炎病巣部だけでなく体内に広く分布する傾向が認められた.
  • 1991 年44 巻2 号 p. 158-161
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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