日本獣医師会雑誌
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44 巻, 7 号
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  • 勝部 泰次, 丸山 総一
    1991 年44 巻7 号 p. 681-689
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 更科 孝夫, 米道 裕彌
    1991 年44 巻7 号 p. 690-695
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    実験的に9-14カ月齢の未経産牛の乳房にActinomyces pyogenesPeptococcus indolicusの混合接種を行い, 26/46分房に化膿性乳房炎の発病が認められた. 接種部位別の発病率は, 乳腺実質内への接種で17/21分房, 乳管洞への接種で5/9分房, 乳頭の筋肉内と乳房の皮内ではいずれも同じ2/4分房を示し, 乳頭の皮内と乳房の皮下への接種では乳房炎の発病は認められなかった. 発病率はEstrogen投与群で13/21分房を示し, 無投与群では13/25分房を示した. 発病牛の全身症状は両菌の接種後1~3週以内に最も顕著であった. 下腹部の炎性浮腫は接種した1~2週後に3/8頭にみられた. 乳房の発赤, 熱感, 腫脹, 疼痛と膿汁の搾出は接種1週後にみられ, 8週間 (実験期間) にわたり持続した. 乳房の硬結と膿汁搾出停止はそれぞれ1, 2と3週後に認められた. 乳房皮膚の瘻管形成は3-4週以降に最も著しかった. 発病牛のA.pyogenesに対するProtease抗体価は8週間 (実験期間) にわたり高く推移した. 病理学的には, 乳管洞粘膜および乳腺部の化膿性融解と線維性の増生が著しく, 乳房皮膚の瘻管形成と乳管洞が閉塞する症例が多く, 夏季乳房炎の野外症例と同様の病像が実験的に再現された.
  • 村上 隆之, 萩尾 光美, 浜名 克己, 森友 靖生
    1991 年44 巻7 号 p. 696-699
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の奇形心 (卵円孔開存は含まない) 43例中44例に二次口欠損型心房中隔欠損 (ASD) が認められた. 欠損はすべて二次口または卵円窩に位置していた. 静脈洞欠損型, 冠状静脈洞欠損型および単心房型ASDは認められなかった. 44例中8例はASD単独心奇形, 36例は他の種々な心奇形との合併心奇形であった. 8例のASD単独心奇形の子牛は心外奇形, 腸炎または内臓破裂等のため, 58日齢までに死亡または剖検されていた. これらの子牛には剖検時にうっ血性心不全の所見は認められなかった. ASDの牛44例中22例には心外奇形が合併していた. ASDの発生率と牛の種および性との関係は明らかではなかった.
  • 一条 茂, 納 敏, 竹田 孝夫, 更科 孝夫
    1991 年44 巻7 号 p. 700-706
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    馬に対するセレニウム (Se) とトコフェロール (Toc) 投与後の血中濃度の変化を知るため, プレミックスA (50g中にSe 0.7mg, 酢酸α-Toc 1, 100mgを含有) とプレミックスB (25g中にSe 1.0mg, 酢酸α-Toc 2, 500mgを含有) の経口投与, またはE・SE剤 (1ml中にSe 2.5mg, 酢酸α-Toc 50mgを含有) の筋肉内投与を行った.
    成馬 (サラブレッド種) に日量50gのプレミックスA, または25gのプレミックスBを8週間経口投与したところ, 血清Se値は2週間後より増加したが, 血清Toc値と血液GSH-Px活性値の増加は不明瞭であった.
    成馬 (サラブレッド種とブルトン種) に日量2.0~2.5ml/100kgのE・SE剤を2~4週間間隔で2~4回, 筋肉内投与を行った. 血清Se値は1日後より著増して, 2~3週間高値を保ち, かつ2回目以降の注射で高値 (100ppb以上) が持続した.血清Toc値は1日後から増加し, 2~3週間にわたり投与前値を上回った. 血液GSH-Px活性値は6~8週後より軽度 (30e. u以下) な増加を示した.
    分娩前にE・SE剤の筋肉内投与を行った妊娠馬からの新生子馬では, 血清Se値, 血液GSH-Px活性値, 血清Toc値はすべて母馬より低値で, 特に血清Toc値の低下が目立った. しかし, 分娩直後の初乳のToc値は子馬の血清Toc値より高値で, 子馬は初乳を介して多量のTocを摂取することが示唆された.
  • 佐々木 武男, 小俣 久夫, 鈴木 敬夫, 天谷 裕次
    1991 年44 巻7 号 p. 707-710
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の帝王切開術の左側下脈部横切開法を2例の症例に応用して良好な成績が得られた. 症例は3歳の初産と, 5歳の3産で2例ともにホルスタイン種である. 1例は分娩予定日の6日前, 他の1例は分娩予定日より16日を経過して帝王切開術を行った. 子宮へのアプローチは起立位, 局所浸潤麻酔下で, 膝蓋骨と前腕骨中央部を結ぶ仮想線上で膝蓋骨の前方約15cmの部位を起点として25~30cmの横切開を行った. その結果, 本法では兼部縦切開法, 正中切開法あるいは傍正中切開法に比較して開腹操作ならびに子宮の切開や胎子の引き出しが容易であり, 胎水の腹腔内流入が認められなかった. また, 子宮壁の縫合が容易であり, 術後の回復は極めて良好で術者の疲労度はかなり軽減された. また, 2例ともに35日を経過して受胎した.
  • 1991 年44 巻7 号 p. 711-718
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 樋口 雅仁
    1991 年44 巻7 号 p. 722-727
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    獣医領域におけるX線撮影では, 1枚のX線写真上にX線吸収差が著しく異なるものが含まれる場合がある. このような場合, 1枚のX線写真に含まれる全ての部位の写真濃度を適正な範囲におさあることは困難になってくる.
    この問題を解決するために今回これらの部位の写真濃度を補正する目的で, 補償フィルターを製作し基礎実験と臨床応用を試みた.
    補償フィルターの材質はアルミニウムおよび塩化ビニールを使用し, フィルターの形状は臨床写真の写真濃度分布を測定することにより決定した.
    補償フィルター法と通常のX線撮影法による臨床比較を小動物の2, 3の部位で行った.
    補償フィルター法を用いたX線写真では, 常の撮影法にくらべ過透過になる部位の写真濃度が適正に保たれ, 臨床的に診断能の高い写真が得られることが明らかになった.
    補償フィルター法は獣医X線領域における放射線画像の画質改善に寄与することができ, 診断能の改善に役立つことが明らかになった.
  • 伊藤 直之, 伊藤 さや子
    1991 年44 巻7 号 p. 728-730
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    臨床的に健康な33頭の犬における好中球Nitroblue terazolium (NBT) 還元試験について組織化学的測定法により検索した.
    その結果, resting NBT還元試験の陽性率の平均は46.9%であり, 100μg/mlのエンドトキシンを添加したStimulated NBT還元試験の陽性率の平均は有意に増加して73.8%であった (p<0.001).
    今回, 著者らの実施した組織化学的測定法によるNBT還元試験は, 犬好中球の細胞機能を検索するうえで, 操作が簡単であること等から日常の診療におけるルーチンな検査の1つとして応用が可能であると考えられる.
  • 1991 年44 巻7 号 p. 731-738
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 水沢 馨, 大沢 浩一, 遠山 完, 井口 孝義, 小野 洋一, 野上 貞雄, 藤田 美恵, 石合 健, 井上 勇
    1991 年44 巻7 号 p. 741-744
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ラテックス凝集反応を用い埼玉県の猫のトキソプラズマ感染調査を行った. 調査期間は1988年6月から1989年5月までで, 検査総数は269例, 内訳は雄89例, 雌180例であった. 269例中, 陰性231例85.9%, 疑陽性5例1.9%, 陽性33例12.3%であった.
    この全体の陽性率 (12.3%) はこれまでの本県ならびに近県の調査成績とほぼ同様であった. 凝集反応陽性33例のうち24例についてマウス盲継代による原虫分離を試みた.
    その結果, 原虫が分離されたのは24例中10例であった. 分離された原虫は嚢子型原虫のみで, 増殖型原虫は検出されなかった. 抗体価と原虫分離率をみると, 抗体価64倍12.5%, 128倍0%, 256倍100%, 512倍83.3%, 1024倍50%の率で原虫が分離された. 陽性率を年齢 (月齢) を基準として区分を行うと, 加齢とともに陽性率が高くなる傾向が認められた.
  • 深瀬 徹, 秋浜 澄行, 板垣 博
    1991 年44 巻7 号 p. 745-749
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    豚舎内に発生する種々のハエに対するピペロニルブトキシド配合シフルトリンの防除効果を検討した. 1988年10月-1989年7月の期間に神奈川県相模原市内の数カ所の豚舎で採集したオオイエバエ, ヒメイエバエ, ケブカクロバエをそれぞれ, 6個の網カゴに30個体ずつ収容した. これらの網カゴの1個を無処置対照とし, 他の1個には水道水を50ml/m2噴霧した. また, 4個には, シフルトリン5%(W/W) 乳剤とピペロニルブトキシドの1: 5 (有効成分量換算) の混合液の100倍, 200倍, 400倍, 800倍稀釈液を50ml/m2噴霧した. その結果, 用量依存的に即効的な強い殺虫効果が認められ, シフルトリンがこれらのハエに対して有効であることが確認された. 次に, 1989年7月に種々のハエの発生が認められた養豚場の豚舎3棟に, 200倍, 400倍, 800倍稀釈液を50ml/m2噴霧したところ, 800倍稀釈液の効果はやや不十分であったが, 他の2つの濃度, 特に200倍稀釈液の噴霧は, そこに発生していたイエバエ, オオイエバエ, ヒメイエバエ, ケブカクロバエ, ミドリキンバエを良好に駆除することが可能であった. 以上の成績から, ピペロニルブトキシド配合シフルトリンは, 豚舎内に発生する種々のハエの防除に有効であることが明らかとなった.
  • 1991 年44 巻7 号 p. 750-755
    発行日: 1991/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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