畜産物中に残留する12種類のサルファ剤の高速液体クロマトグラフィー (HPLC) による定量法を検討した.12種類のサルファ剤は, スルファグアニシン (SGD), スルファジアジン (SDZ), スルファセタミド (SCA), スルファメラジン (SMR), スルファジミジン (SDD), スルファメトキシピリダジン (SMPD), スルファクロロピリダジン (SCPZ), スルファメトキサゾール (SMZ), スルフイソキサゾール (SIX), スルファジメトキシン (SDMX), スルファモノメトキシン (SMMX) とスルフイソミジン (SID) であり, 畜産物は豚筋肉・肝臓・尿・血清・腎臓, 鶏肉・鶏卵および牛乳である.
検体はトリクロロ酢酸で除蛋白処理し, 次にクロロホルムによりサルファ剤を抽出する. 抽出された検体はオルトフタルアルデヒドと反応させ, イナートシルC-8を装置したHPLCで測定した.
サルファ剤は溶離条件が0.1%酢酸水溶液とアセトニトリルにおいて解離し, 蛍光検出 (励起波長285nm, 蛍光波長445nm) により検出した.
サルファ剤を畜産物に1g (m
l) 当たり100ng添加後の回収率は70.0~168.0%を示していた. 検出限界値はSMPDで2ng/m
l, SIXとSCPDで1ng/m
l, 他の薬剤は0.1ng/m
lであった. HPLCを用いて分取されたSDDとSDMXの溶出ピークは, 酵素免疫学的検出法に反応した.
豚を用いたSDDの投与実験では, 豚筋肉のSDD残留量は尿からの検出量の約10%量を示した. よって, 尿中のSDDを測定することは豚筋肉中のSDDの残留量を推定する指標となることが判明した.
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