日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
45 巻, 7 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 天野 宏志, 竹島 由実子, 新田 正憲, 馬淵 司, 得地 豊治, 屋木 敏郁
    1992 年45 巻7 号 p. 467-470
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳牛のヘマトクリット値の変動と年齢, 分娩後の月数, 乳量, TDN, DCP充足率および気温 (高温期と低温期) との関係について検討したところ, DCPを除く他の項目に影響していることが認められた. 特に, 高温期のヘマトクリット値が低温期より有意 (P<0.01) に低かったが, これは水分摂取量が高温期に増加することも影響していると考えられた.そこで, 夏期における内的外的要因を考慮にいれたヘマトクリット値の標準値を作成するため上記の要因を変数とした重回帰式を求めたところ, 重相関係数は0.364 (p<0.01) であった.
    したがって, ヘマトクリット値の乳期と飼養管理による差をみいだすには年齢乳量および気温による補正が必要と思われた.
  • 大久 範幸, 高田 直和, 沼辺 孝, 吉村 格, 石川 勇志
    1992 年45 巻7 号 p. 471-475
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    供胚牛の過剰排卵処理効果に係る各種要因を究明するためホルスタイン種延べ39頭, 黒毛和種延べ313頭の計352頭を実験に用いた. 過剰排卵誘起のための性腺刺激ホルモンとして卵胞刺激ホルモン (FSH, 豚下垂体性製剤FSHP) と妊馬血清性性腺刺激ホルモン (PMSG) を用い, これらの投与量および反復使用の影響, 供胚牛の年齢および採卵季節について検討した. また, あわせて人工授精の回数および種雄牛が正常胚率に及ぼす影響について検討した. FSH-PとPMSG処置による回収卵数はそれぞれ8.7±7.8個 (S.D.) と8.6±7.7個, 正常胚数は5.1±5.8個と4.6±4.9個で両処理群の採卵および正常胚回収数に有意差 (P<0.05) は認められなかった. FSH-Pの投与量による回収卵数と正常胚数は黒毛和種の28mgと36mg投与ではそれぞれ5.5±6.5, 2.0±3.6と8.0±5.7, 4.1±3.8, ホルスタイン種の36mgと48mg投与量で7.7±6.6, 4.4±5.1と9.4±7.8, 5.2±4.9となり, FSH-Pの投与量の間に有意差 (P<0.05) は認められなかった。性腺刺激ホルモンを反復使用した場合の採卵成績はPMSGの3回目処理で回収卵数が1回目に比較して有意な減少 (10.6±5.4対4.3±4.2, P<0.05) を示したが, FSH-Pにおいては有意差 (P<0.05) は認められなかった. 人工授精回数による正常胚率は1, 2, 3, 4回授精でそれぞれ56.8, 48.4, 53.0, 48.8%となり, 授精回数と正常胚率との間に特に関係は認められなかった. 4頭の種雄牛別による正常胚率はそれぞれ61, 46, 51, および80%となり個体間で大きな変動がみられた. 年齢別にみると, 2歳以下と9歳以上の供胚牛では正常胚数および正常胚率がそれぞれ2.8個, 38.4%と2.6個, 30.8%であったのに対し, 3~4歳ではこれが5.9個, 57.5%となり有意な増加 (P<0.01, P<0.05) がみられた. 採卵季節別では各時期間に有意差 (P<0.05) はみられなかったが, 7~9月に回収卵数, 正常胚数の低下する傾向がみられた.
  • 大庭 千早, 一条 茂, 納 敏
    1992 年45 巻7 号 p. 476-479
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    子牛白筋症の原因とされるセレニウム (Se) とトコフェロール (Toc) の欠乏状態が胎子期に存在するか否かを検討した.
    SeとToc含量が多い飼料が給与された乳用子牛と母牛 (各8頭) の血清Seは35ppb以上, 母牛のToc値は150μg/100ml以上であった. SeとToc含量の低い乾草給与が主体の肉牛の流早産胎子と死亡新生子牛 (16頭) の血清Se値は87.5%が20ppb以下で, 臓器と骨格筋のSe値も低値であった. さらに, 母牛の血清Se値も87.5%が20ppb以下の欠乏値であった. また, 臓器のα-Toc値は肝臓が乳用子牛より低値であった. 死亡新生子牛1頭 (ヘレフォード種) に諸骨格筋の変性が確認された.
    以上の所見から, 供試した肉牛の流早産胎子と死亡新生子牛はSeとTocの欠乏状態を示し, その原因が母牛のSe, Tocの摂取不足によると考えられた.
  • 高木 久, 内藤 善久, 佐藤 れえ子, 村上 大蔵
    1992 年45 巻7 号 p. 480-483
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    本試験はカルシウム代謝の亢進が予測される妊娠末期および泌乳期におけるビタミンD3 (VD3) を投与した乳牛における影響について, 血漿のVD3代謝産物および無機成分濃度の変動を中心に検討した. その結果, 血漿25OHD濃度は泌乳期の投与前日, 投与後6時間および4日の各値が妊娠末期におけるそれらより有意に高い値を示した. また, 血漿1, 25 (OH) 2D濃度は泌乳期の投与後12時間および1日の各値が妊娠末期のそれらより有意に低い値を示した. さらに, 血漿Ca濃度は泌乳期の投与直前の値が妊娠末期のそれより有意に低い値を示した.
    以上により, 妊娠末期に投与されたVD3の影響によって泌乳期の腎臓における24, 25-dihydroxylase活性が亢進している可能性が示唆された以外には, 妊娠末期および泌乳期におけるVD3投与後の反応性の差は認められなかった.
  • 1992 年45 巻7 号 p. 484-489
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 古井 裕二, 茶谷 公一, 水村 芳弘, 北川 均, 佐々木 栄英
    1992 年45 巻7 号 p. 492-495
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬糸状虫抗原検出による寄生診断キット (ペットチェック・ハートワーム) の信頼性と犬糸状虫摘出後の抗原価の変化を検討した. 犬糸状虫寄生犬のうち末梢血ミクロフィラリア (mf) 陽性群25例では, 判定は全例で陽性であった (信頼度100%). mf陰性群25例では18例が陽性, 7例が陰性であった (信頼度72%). 犬糸状虫非寄生犬で犬回虫寄生群25頭と非寄生群25頭は全例で陰性であった (信頼度100%). 全試験犬100頭の信頼度は93%であった.犬糸状虫摘出率は6例で100%, 4例で65.5~86.7%であったが, 血中抗原価は摘出の完全, 不完全を問わず摘出後全例で低下した. 10例における平均抗原価は摘出前730±1238倍に対し4週後84±98倍, 8週後36±39倍, 12週後14±8倍となった. しかし, 血中抗原が完全に消失した例はなかった.
  • 1992 年45 巻7 号 p. 496-500
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 加藤 行男, 宜保 陽介, 森 守, 石橋 正彦, 金内 長司
    1992 年45 巻7 号 p. 503-506
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1990年7月から8月にかけてミクロネシア連邦ポナペ島の首都KOLONIAの病院で健康診断および各種の疾病の治療に訪れた人の血清80検体, および同時期に捕獲されたネズミの血清23検体 (Rattus rattus 19検体, R. norvegicus 3検体, R. exulans 1検体, Mus. musculus 1検体) のLeptospiraに対する抗体の保有状況を調査した. 抗原としてLeptospiraの14血清型を用い, 抗体価は顕微鏡的凝集試験によって測定した. 人血清の5検体 (6.3%) が陽性 (抗体価64倍以上) を示し, その血清型はicterohaemorrhagiae (128倍), autumnalis (128倍と64倍), cynopteri (64倍), wolffi (64倍) であった. 抗体陽性者はポナペ島全域に分布していた. ネズミ血清の3検体 (13.0%) が16倍以上の抗体価を示し, その血清型は, castellonis (64倍), hebdomadis (32倍), icterohaemorrhagiae (16倍) であった. また, 60匹のネズミの腎臓からLeptospiraの分離を試みたが分離できなかった.
  • 1992 年45 巻7 号 p. 513-516
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
feedback
Top