日本獣医師会雑誌
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46 巻, 1 号
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  • 山内 一也
    1993 年46 巻1 号 p. 1-5
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 和田 恭則, 武藤 眞, 松浦 健二
    1993 年46 巻1 号 p. 7-11
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    臨床獣医師が第四胃変位と診断し, 加療後重症と判断した乳牛 (ホルスタイン種) 47頭に補液を主とする治療を行った後, 大網右腹壁固定術を実施した.今回は消化器の捻転を伴った7頭を除いた40頭について調査し, 29頭が回復し11頭が予後不良であった.予後不良の原因や予後の指標を探るため臨床経過, 臨床検査および病理解剖所見を検討した.予後不良群は回復群に比べ初診時に臨床症状が重度であり, 血中尿素窒素, 総ビリルビン, 無機リンが高く, アルブミン, A/G, カリウムが低かった.予後不良群は手術後に好中球数, 血中尿素窒素, アルカリフォスファターゼが高く, リンパ球数, アルブミン, A/G, 総コレステロールが低かった.病理解剖所見では腹膜炎, 第三胃炎, 胸膜肺炎, 脂肪肝がみられた.以上の成績から初診時, 手術後のいくつかの臨床検査所見が予後の指標として示唆された.
  • 三宅 浩文, 大島 由美, 坪田 敏男, 喜多 功, 千葉 敏郎, 森本 英司
    1993 年46 巻1 号 p. 12-18
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    分娩後の繁殖機能の回復状況を把握する目的でホルスタイン種雌牛10例 (正常牛4例, 子宮内膜炎等6例) を供試し, 超音波断層検査およびP-EIAキットによる脱脂乳中プロジェステロン濃度の測定を行った.分娩後40日目を基点としその後のプロジェステロン濃度の経時的変化をI型 (正常型), II型 (遅延型), III型 (低値周期停止型) に区分した.正常牛は3例がII型, 1例が皿型に属した.子宮内膜炎の3例はそれぞれI型, II型および皿型に属した.その他の3例はいずれもII型に属した.超音波断層検査による子宮角断面積の変化を回帰曲線で表わした場合, この曲線の下降が収束する時点 (大部分においては分娩後30~46日) における断面積の値は受胎成立時の子宮角断面積と同水準にあることが分かった.このことから分娩後の繁殖機能の回復状況を把握するうえで超音波断層検査による子宮修復の観察は受胎率の向上につながることが示唆された.
  • 佐藤 良彦, G. S. PANDEY, Markus SCHNEEBELI, Henry CHIMANA, Henry SINSUNGWE
    1993 年46 巻1 号 p. 19-21
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ルサカ市近郊で飼養されていたブロイラーに大腸菌症の発生が認あられた.発生農場は開放鶏舎を12棟有する商業農場で, 発生当時7棟の鶏舎でひなが飼養されていた.今回の発生は第6鶏舎にみられ, 33日齢頃から呼吸器症状, 元気消失, 下痢等を呈し50日齢までに565羽が死亡した。病理学的検査で高度の気嚢炎, 心嚢炎, 肝包膜炎を認め, 細菌学的検査で主要臓器から多量の大腸菌が分離された.血清学的検査ではマイコプラズマ (MG, MS) は陰性であった.疫学的調査により, 発生鶏舎は3, 500羽飼養規模であるにもかかわらず4, 446羽のひなを入雛していたことが判明し, 飼養密度は18.3羽/m2に達していた.以上の成績から密飼いが本症例の発病誘因と推察された.
  • 北野 良夫, 古川 雅浩, 山口 浩, 山下 静馬, 佐々木 幸良
    1993 年46 巻1 号 p. 22-25
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2日齢の子牛が虚弱, 元気消失, 哺乳困難, 神経症状を呈して生後8日目に死亡した.大脳から純粋にEnterobacter cloacae (Ec) が分離され, 病理組織学的所見として血栓形成を伴う化膿性髄膜脳脊髄炎が認められた.また, 酵素抗体法, 間接蛍光抗体法および電顕で病変部と関連して抗原の存在が証明されたため, 本症例はEcによる化膿性髄膜脳脊髄炎と診断した.初乳の不十分な摂取が発症の誘因となることが示唆された.
  • 田口 清, 清水 秀仁, 飯田 八州司, 伊藤 篤, 森好 政晴, 中尾 敏彦, 河田 啓一郎, 石橋 正規
    1993 年46 巻1 号 p. 26-28
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 實, 七條 喜一郎, 竹内 崇, 小原 公成, 梅村 孝司, 島田 章則, 松橋 晧, 南 三郎, 岡本 芳晴
    1993 年46 巻1 号 p. 37-41
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    異なる臨床症状を呈する脳炎の犬の脳波を比較検討する目的でジステンパーに罹患した犬7頭の脳波を測定した.臨床症状にて痙攣発作を呈した4例の脳波は棘波の重畳した2~3Hzの高振幅徐波および棘・徐波複合が特徴的であった.いっぽう, 痙攣発作を呈しなかった3例の脳波には振幅の増大した速波および棘波が出現し, 経日的に測定した脳波ではその脳炎の後期において振幅低下が認められた.以上のように, 棘波の群発, 速波の増強および振幅の低下は脳炎の各ステージに特徴的であった.
  • 亘 敏広, 竹田 浩一, 後飯塚 僚, 長谷川 篤彦
    1993 年46 巻1 号 p. 42-45
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬糸状虫感染犬について種々の血小板凝集惹起剤に対する凝集能を健常対照犬とともに検討した. 健常犬より採取した血小板はアデノシン二リン酸 (ADP) 20μMに対して不可逆性の凝集を示し, ADP2.5μMに対しては一相性の可逆的凝集を示した. また, 2.5, 5および10μg/mlのコラーゲンに対しても血小板の凝集が認められた. 犬糸状虫感染犬より採取した血小板は, 健常犬において可逆的凝集のみしか認められない2.5μMのADPに対して二相性の不可逆的凝集を示した. また, 感染犬の血小板は最大凝集率および3分後凝集率においても健常犬に比較して著しい高値を示した. 次に, 犬糸状虫感染犬の2頭にアセチルサリチル酸を0.5mg/kg体重で5~8週間連日経口投与を行ったところ, 2.5μMのADPに対する血小板の最大凝集率は健常犬のそれと同程度にまで減少した.
  • 小出 和欣, 小出 由紀子, 山田 フキ, 鶴野 光興, 上月 茂和, 山根 義久, 野一色 泰晴
    1993 年46 巻1 号 p. 46-50
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    急性腎不全犬に対する新しい治療法を開発するため, Continuous Arteriovenous Hemofiltration (CAVH) を実験的急性腎不全犬を用いて検討した.実験には10頭の雑種犬を用い, 全身麻酔下で両側の腎動静脈および尿管を結紮して急性腎不全犬を作製した.このうち5頭で腎動静脈の結紮後24時間経過した時点より膜面積0.3m2のヘモフィルターを大腿動静脈間に接続して24時間のCAVHを施行した.他の5頭は対照群とし, それぞれ経時的に血液検査を行うとともに血行動態を観察した.その結果, CAVH施行例では対照群でみられた経時的な高窒素血症の進行は完全に抑制され, 血行動態も終始安定していた.今回の成績により, CAVH は犬の急性腎不全時における有用な新しい血液浄化法として期待できるものと思われた.
  • 須田 沖夫, 飯田 裕子, 安田 剛士, 清水 陽子, 飯田 和美
    1993 年46 巻1 号 p. 51-53
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    慢性腎不全で腎性貧血を発症した猫2例に人エリスロポイエチン製剤 (r-EPO) を100IU/kg週2回静脈内投与したところ, 低値を示していた赤血球容積, 赤血球数, 血色素量に著明な改善が認められた.さらに, r-EPO50~100IU/kgをその後週1回または隔週1回静脈内投与することにより25~85週間比較的良好な状態を維持させることができた.症例猫は貧血の改善にともない食欲増進, 体重増加, 毛づやが良くなり臨床症状の緩和が認められた.なお, r-EPOの長期投与において投与に伴う副作用は認められなかった.
  • 田村 幸生, 高橋 秀法, 大久保 隆行, 渡辺 晃宏
    1993 年46 巻1 号 p. 54-56
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    膿皮症発症犬62頭の病変部位から感染菌の分離と同定を行った.その結果, Staphylococcus aureus 20例 (32%), S.intermedius 19例 (31%), S.hominis 5例 (8%), S.epidermidis 5例 (8%), S.hyicus 3例 (4.8%), S.simulansS.saprophyticusがそれぞれ1例 (1.6%) 検出された.膿皮症の浸潤度による分類では表面性膿皮症が11例, 表層性膿皮症が34例, 深層性膿皮症が17例であった.このことから, 本症の治療では各種の抗生物質の投与により良好な効果が認められた.
  • 玉得 吉信, 津曲 洋明, 八木 利喬, 元日田 敏, 長友 英俊
    1993 年46 巻1 号 p. 67-70
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    下痢病原性大腸菌の中でVero毒素産生性大腸菌 (VTEC) の家畜における分布を知る目的で, 1990年10月から1991年6月まで宮崎県内のと畜場に搬入された牛169頭の盲腸内容物を材料として下痢病原性大腸菌の分離を試みた.その結果, 6頭の牛から5種類の下痢病原性大腸菌に該当する血清型株 (14株) が分離された.このうちVTEC該当血清型株 (5株) についてVT産生能を試験したところ, 国内産の黒毛和種の1頭より分離した大腸菌0157: H7株のみがVT2を産生した.本菌はエリスロマイシンを除く他の8薬剤に感受性を示し, 3.6Mdと2.2Mdのプラスミドを保有していた.
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