萎縮性鼻炎 (AR) 発生農場A~Dについて, 肥育豚 (2~12週齢) 14~20頭およびと畜場出荷豚10頭の鼻腔スワブから
Bordetella bronchisepticaおよび.
Pasteurella multocidaの分離を試みるとともに出荷豚の鼻甲介萎縮病変を調べ, さらに各農場からのと畜場出荷豚626~1075頭のAR発症率を6ヵ月間にわたり調査した.
B.bronchisepticaの分離率はそれぞれA, B, C, D農場では30, 25, 54.2および11.5%であり, 毒素産生
P.multocidaの分離率はそれぞれ23.3, 0, 25および61.5%, 毒素非産生P.
multocidaの分離率はそれぞれ26.7, 833, 66.7および53.8%であった.いっぽう, 各農場におけるAR発症率および鼻甲介病変値はいずれもB農場で最も低く, またD農場で最も高く, AR発症率および鼻甲介病変の強さは毒素産生
P.multocidaの分離率と関連した.
抄録全体を表示