1991年2月-9月に熊本県下の1肥育牧場の牛15頭に発熱, 発咳, 鼻汁漏出を主徴とする肺炎が発生して5頭が死亡, 死亡1例の肺か
らMycoplasma bovisおよび
Pastenrella multocidaが分離された. 死亡牛と同時期に導入され肺炎症状を呈した同居牛の鼻腔ぬぐい液からは
Mycoplasma alkalescens,
M. bovis, P. multocidaおよび
Pasteurella haemolytioaが分離された.
M. alkalescensおよび
M. bovisは肺炎発生後1ヵ月で導入された無症状牛の鼻腔ぬぐい液からも導入1ヵ月後に分離された.分離された
M. alkalescens 11株および.
M. bovis 15株はチアムリン, ジョサマイシン, リンコマイシンに高感受性, エリスロマイシンに耐性を示した. 同居牛および新規導入牛の牛伝染性鼻気管炎, 牛RS, パラインフルエンザ3型およびアデノ7型ウイルスに対する血清抗体価は低かった.
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