1994年3月-4月に, フリーストール牛舎のホルスタイン種成牛群 (75頭) が食欲不振, 元気消失, 発熱, 呼吸促迫, 乳量減少, 起立不能を示し, 2頭が死亡, 2頭が廃用となった.4例の剖検では, 共通して著明な線維素性胸膜肺炎が認められた.4例の肺から
Pasteurella haemolyticaが純粋に分離されたが, 抗
P. haemolytica1-16型特異血清のいずれにも反応しなかった.分離菌は, ペニシリン, ストレプトマイシン, テトラサイクリンに強い感受性を示した.分離
P. haemolyticaに対する抗体検査では, 死亡廃用になった成牛および同居成牛の血清抗体価は40-320倍を示した.
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