1986~1995年に山形県内で認められた肺炎罹患牛の鼻腔スワブを検査したところ, 329頭中271頭 (82.4%) からPasteurella属菌およびMycoplasmaを分離した.
Pasteurella multocida140株,
P.haenzolytica 23株,
Mycoplasma bovis 137株,
M.bovithinis 76株,
Ureaplasma diversum 104株が分離され, PasteurellaとMycoplasma または
U.diversumの混合感染が105頭 (38.7%) に認められた.Pasteurellaはエンロフロキサシン (ERFX), アンピシリンに高い感受性 (MIC
50:≤0.10μg/m
l) を示し, MycoplasmaはERFX, タイロシン, リンコマイシンに高い感受性 (MIC
50:≤0.78μg/m
l) を示した.チアンフェニコールおよびオキシテトラサイクリンの感受性は菌株によって異なり, 一部の菌株が耐性であることが示された.
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