90日齢以下の黒毛和種子牛について下痢症の発症状況と気象との関連性について検討した. 発症は年間3, 003件/4, 493頭 (66.9%) で, 平均気温17℃ であるが, 気温変化の大きい5月および10月にはそれぞれ28.6%および30.5%であったが, 7月には20.3%で, 重症例は夏が冬に比較して多かった. 日齢別発症割合は, 10日齢以下が最も高く (26.6%), 平均治療回数 (3.0±2.4回) が他の日齢に比較して有意に多く, 日齢が進むに従い発症割合, 平均治療回数とも低値であった.
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