日本獣医師会雑誌
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54 巻, 8 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 又吉 正直, 貝賀 眞俊, 大城 聡, 中澤 宗生
    2001 年54 巻8 号 p. 595-600
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1989~1998年に沖縄県内の22農場, 35頭の下痢症罹患子豚から分離された腸管毒素原性大腸菌 (ETEC) 79株について, 血清型別, 生化学的性状, 線毛, エンテロトキシンおよび病原遺伝子保有状況を調べた.O群型は分離頻度の高い順に0149が57株, 08が8株, 020が7株, 09が3株, 0141が3株, 064が1株であった.0149はすべてβ 型の溶血を示したのに対し, それ以外の0群では溶血は観察されなかった.腸内細菌同定キットによる生化学的性状検査では10タイプに区分され, 40株 (50.6%) が1つのタイプに属した.線毛遺伝子の保有状況はF4 (K88) acが64株 (81.0%), F5 (K99) が3株 (3.8%), F6 (987P) が11株 (13.9%), 線毛遺伝子を保有しない株が1株 (1.3%) であった.エンテロトキシン遺伝子はLTI・STI・STII・EAST1の4種類の遺伝子を保有するものが36株 (45.6%) で最も多く, 以下LTI・STH・EAST1が22株, STIが10株, STI・STHが5株, STI・STH・EAST1が4株, STI・EASTlが2株の順であった.以上の成績から, 沖縄県においては血清型0149に属し, F4ac線毛遺伝子と4種類のエンテロトキシン遺伝子を保有するETECが優勢な菌型であることが明らかになった.
  • 齋藤 俊哉, 高久 英徳, 東郷 真子, 今井 邦俊
    2001 年54 巻8 号 p. 601-604
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    パラフィン標本からpolymerase chain reaction (PCR) に用いる鋳型DNAを抽出する方法として, フェノール抽出法 (従来法) と市販キット (セパジーン, DNAアイソレーターPSキット, DEXPAT) について検討した.鶏貧血ウイルス (CAV) 感染鶏由来標本を用いて2ステップPCRにより抽出能を比較したところ, CAV接種後8, 14および22日の標本ではすべての抽出法で279bpのPCR産物が認められたが, 接種後31日の標本では従来法のみが陽性であった.また, 480bpを増幅領域とした1stPCRのステップでは, 従来法のみが接種後8, 14および22日の標本で陽性を示し抽出能が最も高かったが, 279bpを増幅領域にした場合は, 検出率にほとんど差が認められなかった.従来法には安全性の問題や作業の煩雑さ等の欠点があるので, 増幅領域を短く設定し, 2ステップPCRを行うことにより市販キットも応用可能と思われた.
  • 平澤 康伸, 奥田 宏健, 藏薗 光輝, 與名 理昇, 山下 信雄, 田中 宏一, 宮野 英喜, 青柳 高弘, 小木曽 正和, 樋口 明宏, ...
    2001 年54 巻8 号 p. 605-616
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 北川 均, 鬼頭 克也, 江口 徳洋, 桑原 康人, 大場 恵典, 近藤 昌弘, 中野 正和, 佐々木 栄英
    2001 年54 巻8 号 p. 619-624
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    片腎摘出と他方の腎動脈部分結紮により作成した腎機能低下状態の犬において, 作成前 (正常腎期間) と作製後 (1/4腎期間) に, 肝腎排泄性のアンジオテンシン変換酵素阻害薬であるベナゼプリルの常用量 (0.5mg/kg) と20倍量 (10mg/kg) を1日1回, 15日間経口投与した.正常腎期間には, 両投薬量とも異常な症状と検査所見を認めなかった.1/4腎作成後, 腎血漿流量と糸球体濾過量は約1/3に減少し, BUN濃度と血漿クレアチニン濃度は上昇した. 1/4腎期間においても, 0.5mg/kgおよび10mg/kg投薬群とも投薬と関係する異常症状は認められず, 腎血漿流量, 糸球体濾過量, BUN濃度, 血漿クレアチニン濃度等は変化しなかった.
  • 田中 宏, 中山 正成, 杉山 優子, 大和 修
    2001 年54 巻8 号 p. 625-627
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    8カ月齢の雄の柴犬が, 起立困難を主訴に来院した.来院時は失調性麻痺, 測定障害, 頭部企図振戦, 両眼の角膜混濁がみられ, 視力障害が認められたが, 一般神経学的検査の成績, 聴覚および嗅覚に異常は認められなかった.血清および脳脊髄液検査で犬ジステンパーウイルスの感染は否定され, X線検査および頭部X線CT検査でも異常は認められなかった.一般血液生化学検査値は正常範囲内であったが, 血液塗抹においてリンパ球の細胞質内に複数の大きな空胞が認められたため, リソソーム病を疑い, 白血球リソソーム酵素活性の測定を行った.その結果, 白血球β-ガラクトシダーゼ活性が欠損 (正常値の0.3%) しており, 本症例はGM1ガングリオシドーシスと診断された.
  • 宮本 忠, 宮田 育子, 久保 知章, 野村 紘一, 谷 浩行, 馬場 栄一郎, 上野 真由美, 桑村 充, 山手 丈至, 小谷 猛夫
    2001 年54 巻8 号 p. 629-632
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    7歳, 雄の雑種犬が1カ月にわたる食欲不振と元気消失を主訴に来院した.血液検査では軽度の貧血と重度の白血球増加症がみられた.末梢血と骨髄の塗抹では多数のリンパ芽球様細胞が認められ, 急性リンパ芽球性白血病と診断された.サイクロフォスファミド, ビンクリスチンおよびプレドニゾロンによる化学療法を行ったが, 第41病日に死の転帰をとった. 病理組織学的検査で, 肝臓, 脾臓, 心臓, 横隔膜, 膀胱およびリンパ節にCandida albicans感染を伴う巣状壊死病変がみられた.犬の急性白血病に合併した全身性カンジダ症の報告はこれまでないが, 今後増加するものと考えられる.
  • 内田 明彦, 内田 紀久枝, 川上 泰, 土井 陸雄, 神田 栄次, 二瓶 直子
    2001 年54 巻8 号 p. 635-638
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1997~1999年に神奈川, 山梨, 静岡, 長野各県および東京都に生息する野生ほ乳類1, 190頭を捕獲して, 蠕虫類の寄生状況を調査した.ホンドキツネVulpes vulpes japoncaからは犬回虫Tomcara canis, 犬鞭虫Trichuris vulpis, 串間鉤虫Ancylostoma kushimaense, Arthrostoma miyazakiense, 猫糞線虫Strongyloides planiceps, Molimuspatms, 高橋吸虫Metagonimus takahashii, Concinnum ten, 豆状条虫Taenia pisiformisの9種が検出された.また, クマネズミRattus rattusおよびアカネズミApodemus speciosusの肝且蔵に猫条虫Taenia tamiaeformisの嚢虫, アカネズミの腹腔にT.crassicepsの嚢虫, ヒミズUrotrichus talpoidesの皮下組織にマンソン裂頭条虫Spirometra erimceienropaeiのプレロセルコイドの寄生がみられた.しかしながら, いずれの検体からもエキノコックスEchinococcusの成虫あるいは幼虫は検出されなかった.
  • 小野 一晃, 斎藤 章暢, 大塚 佳代子, 土井 りえ, 正木 宏幸
    2001 年54 巻8 号 p. 639-642
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    埼玉県内のと畜場に搬入された5県・20農場の牛107頭の盲腸内容物からカンピロバクターの分離を行ったところ, 47株のCampylobacter fejuniが分離された.それらはRAPD法により27種類に型別され, 牛由来のC.fejuniの疫学的解析に本法が有効であることが示唆された.
  • 元井 葭子
    2001 年54 巻8 号 p. 650
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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