日本獣医師会雑誌
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55 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 田口 清, 大谷 昌之, 池滝 孝, 山田 明夫
    2002 年55 巻2 号 p. 69-72
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    64~72頭のホルスタイン種牛を搾乳していたフリーストール飼養乳牛群の蹄病 (蹄底潰瘍および白線病) 発生を2年間観察した. 1年目 (Z1), 各牛は任意の時期に1回削蹄され, 破行が発見されるたびに治療を行った. 2年目 (Z2) は毎月1回, 搾乳牛全頭の歩様と蹄壁形状をスクリーニングして異常牛を削蹄し, 蹄病があれば治療した.Z2の蹄病発生率はZ1より高かった (Z1: 19.3%, Z2: 25.6%) が, 蹄病による淘汰率は低かった (Z1: 3.1%, Z2: 0.7%). 蹄病発見後2週間ごとの3期間の泌乳量は, 蹄病が診断された前日以前2週間の泌乳量と比較してZlでそれぞれ3.1, 4.3および5.0kg/日, Z2で1.4, 1.5および2.5kg/日減少し, Z1ではZ2より泌乳量の減少が有意に多かった. Z2のフットケアプログラムは, 蹄病による泌乳量の減少を防いだ.
  • 佐久間 淳江, 宇佐美 佳秀, 深井 克彦, 鈴木 典子, 鶴渕 精一
    2002 年55 巻2 号 p. 73-76
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    栃木県内で飼養されているホルスタイン種搾乳牛および黒毛和種牛におけるNeospora caninum (Nc) の抗体保有状況を調査したところ, それぞれ市町別で60.0%(21/35) および20.0%(3/15), 農場別で, 32.4%(55/170) および21.7%(5/23), 個体別で6.1%(120/1, 962) および4.4%(13/294) から抗体が検出された. また, 受精卵移植 (embryo transfer: ET) 技術を導入し, レシピエントとして活用していた11戸中8戸の農場では, 個体別での陽性率が1.2~25.0%であった. 1年間追跡調査を実施した2農場 (搾乳および和牛一貫) では, 抗体価の上昇する個体および陽転する個体は確認されなかったが, その間に抗体陽性牛が分娩した子牛はNcに対する抗体を保有していた. また, 抗体陽性牛については, ホルスタイン種 (搾乳牛) では計画的淘汰, 黒毛和種 (繁殖雌牛) ではETの採卵牛または肥育牛とした.
  • 竹村 直行, 増田 弘行, 広瀬 昶, 多川 政弘
    2002 年55 巻2 号 p. 77-79
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    乳牛に消化管運動を賦活および調整するシサプリドを臨床応用する際の基礎データを得るため, 健康牛5頭を用いてこの薬物の薬物動態学的解析を実施した. シサプリド (0.1mg/kg) を頸静脈から単回投与し, 投与10, 20, 30, 40, 50, 60, 80, 100, 120, 150, 180, 240, 300および360分後に血清を採取した. 血1清シサプリド濃度はHPLC法により測定し, 2コンパートメント・モデルで解析した. その結果, 消失相の半減期は1.90±0.18 (平均値±標準偏差) 時間, 総クリアランスは23.17±1.05ml/kg/分, 定常状態における分布容は2. 95±0.45l/kg, そして平均滞留時間は2.11±0.29時間であった.
  • 高橋 健, 林 英幸, 清水 誠司, 藤江 三樹雄, 末松 弘彰, 田近 智彦, 三根 雄一郎, 山崎 寛治, 坂本 紘
    2002 年55 巻2 号 p. 83-87
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    膀胱内腫瘤の生検法として, 経尿道で挿入した内視鏡生検鉗子を超音波ガイド下で誘導する方法を開発し, 10例の症例に用いその有用性について検討した. 生検鉗子は外径1.8mmのものを8Frのカテーテルに通して使用した. その際, 尿道の局所麻酔または必要に応じて鎮静処置を行った. また, 超音波監視下で膀胱径が2~3cmになるよう, 尿吸引あるいは生理食塩水注入により調節した. 膀胱内の鉗子は高エコーで, 鉗子カップの開閉が明瞭に描出され, 組織把持も容易に行えた. 10例全例で約2mmの長さの組織材料が得られた. 病理組織学的検査で, 膀胱上皮および粘膜固有層の一部が観察された. 組織診断の結果は, 移行上皮癌が9例および線維肉腫が1例であった. 以上の結果から, 今回開発した方法による組織採取量は膀胱粘膜の病理組織学的診断に十分であり, 膀胱の生検法としての臨床応用が十分に期待できることが示唆された.
  • 相馬 武久, 安川 明男, 甲斐 一成
    2002 年55 巻2 号 p. 89-93
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    本邦の家庭猫における猫免疫不全ウイルス (FIV) 抗体, 猫白血病ウイルス (FeLV) 抗原および猫コロナウイルス (FCoV) 抗体の陽性率を検討した. 胸・腹水貯留により猫伝染性腹膜炎 (FIP) が疑われた症例でのFIVとFeLVの陽性率はそれぞれ26.3%, 36.8%で, 健康猫 (FIV9.3%, FeLV8.1%) に比べ高い値を示した. 上部気道炎を呈する症例でのFIVとFeLVの陽性率はそれぞれ35.7%, 21.4%で, 健康猫に比べ高い値を示した. 以上の成績から, FIVやFeLVの感染がFIPや呼吸器感染症の顕性化の一因である可能性が示された. 一方, 健康猫におけるFCoVの陽性率は47.7%と, FIV, FeLVに比べ高く, FCoVの野外での伝播力の強さがうかがわれた. また, 貧血症例が66.7%ときわめて高いFeLV陽性率を示したことから, 貧血を伴う症例においてFeLV検査は不可欠な診断手段であることが示された.
  • 山岡 佳代, 網本 昭輝, 八村 寿恵, 野口 道修, 中野 正司, 甲斐 千恵美, 松本 光晴
    2002 年55 巻2 号 p. 95-98
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    歯肉口内炎のため採食時の疼痛が著明で, 内科治療を行っていた猫14頭に対し臼歯部全抜歯を行った. 肉眼的に口腔内の炎症が消失したものは5/14頭 (35.7%), 採食時の疼痛が消失したものは6/14頭 (42.9%) であった. 症状の改善傾向がみられたものを含めると肉眼的には71.4%(10/14頭) で, 採食時の疼痛に対しては64.3%(9/14頭) で効果がみられた. しかし術前に歯肉口内炎が重度であったものや, 猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルス陽性のものでは治療効果が低い傾向がみられた.
  • 天草 努, 久保 勝己, 宮野 亜希子, 笠木 みどり, 中村 聡, 櫻田 フジト, 櫻井 光恵, 上野 一生
    2002 年55 巻2 号 p. 101-103
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 山縣 純次
    2002 年55 巻2 号 p. 111-112
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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