日本獣医師会雑誌
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55 巻, 6 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 蓮田 安信, 石井 正人, 桔梗 洋右
    2002 年55 巻6 号 p. 341-344
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    茨城県西地域の6農場の乳牛200頭について顕微鏡凝集反応法により, レプトスピラの抗体調査を実施した.陽性反応とした陽性限界値は抗体価128倍以上とした.その結果, 4農場由来の30頭が陽性 (陽性率15%) であった.調査に用いた3血清型のうちで, 抗体陽性牛数はL. autumnalisが10頭, L. hebdomadisが22頭であったがL.icterohaemorrhagiaeは検出されなかった.茨城県西地域における乳牛のレプトスピラ抗体の陽性率は信頼度95%で15%と推定され, 区間推定で10~20%となった.すべての抗体陽性牛はレプトスピラ症の臨床症状を示していなかった.これらの結果から本地域において乳牛のレプトスピラ感染が広く浸潤している可能性が示唆された.
  • 小木曽 正和, 鈴木 清示, 糟谷 淳, 芝原 友幸, 門田 耕一, 猪島 康雄, 泉對 博
    2002 年55 巻6 号 p. 345-348
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2000~2001年の冬期に, 丘疹性皮膚炎に罹患した2頭の野生ニホンカモシカが愛知県内で発見された.それらの口唇には丘疹性病変がみられ, 1頭では舌にも認められた.組織学的に丘疹性病変部の有棘細胞は空胞変性を呈し, 一部に好酸性細胞質内封入体が認められた.免疫組織化学的には病変部に一致してパラポックスウイルス抗原が検出され, 透過型電子顕微鏡学的には空胞化した有棘細胞の細胞質内に多数のパラポックスウイルス粒子が観察された.また, ウイルス分離を試みたところ, 牛胎子肺細胞に細胞変性効果 (CPE) が確認された.病変部生材料とCPEを示した培養細胞から, PCRによりパラポックスウイルスに特異的なDNA断片を検出した.
  • 樋口 徹, 井上 哲, 荒川 雄季, 市川 浩, 扇谷 学, 仙波 裕之
    2002 年55 巻6 号 p. 353-355
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    金属異物による馬の空腸穿孔2例に遭遇した.症例1は10歳のサラブレッド種の繁殖雌馬で, 疝痛症状により開腹手術を行ったところ, 空腸に大網が癒着し, この癒着部位に長さ3cmのワイヤーが含まれていた.癒着した大網を切除して小腸閉塞を解除し, 壊死していた空腸7mを切除し吻合術を行った.術後経過は良好であった.症例2は12カ月齢のアングロアラブ種の雄で, 元気がなく, 発熱し, 抗生物質投与等の治療を行ったが死亡した.剖検により, 空腸上部に穿孔創を認め, その中に長さ4cmのワイヤーが含まれていた.馬が誤って金属異物を採食したことが急性腹症の原因となった今回の2症例から, 馬の飼養管理においても金属異物の飼料への混入には十分な注意が必要と思われた.
  • 若松 勲, 政田 早苗, 久野 由博, 高島 一昭, 山根 義久
    2002 年55 巻6 号 p. 357-363
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    胃内毛球症と診断した兎24例について臨床的に検討した.発症年齢は2カ月齢~8歳 (平均2.34±2.19歳) で, うち1歳以下は24例中13例 (54.2%) を占め, 若齢においてもかなり高率に発症することが示唆された.症状は食欲不振, 排便量の減少, 数珠状の便あるいは排便の欠如などであった.単純X線検査による胃の所見は, 内容物とガス (亜急性~慢性期), ガスのみ (急性期), 内容物 (亜急性~慢性期) の3つのグループに区分された.ガスのみが認められる例では, 毛球が幽門で閉塞を引き起こしているため, 緊急に対処する必要があるものと思われた.24例中15例 (62.5%) がペレット主体の食餌であった.内科的治療に反応したのは24例中15例 (62.5%) であったが, 反応せず死亡したのは24例中5例 (20.8%) であった.ペレット主体型の食餌から, 繊維に富む乾草・野菜類に変更したところ, 89.5%(死亡した5例を除く19例中17例) が再発せず経過良好に推移した.内科的に改善が不可能と判断した24例中4例 (16.7%) に対して, 最終的に胃内の毛球を外科的に摘出した.加えて食餌内容の改善や飼育環境を改善することで再発は防止でき, 予後は良好であった.
  • 三好 宣彰, 安田 宣紘, 高山 健二, 亀山 和久, 藤木 誠, 三角 一浩, 大石 明広, 坂本 紘, 清水 孜
    2002 年55 巻6 号 p. 364-366
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ヒトの多剤耐性遺伝子の一つであるMDRIのcDNAを用いたサザンプロットハイブリダイゼイションを, 牛, 馬, 鶏の正常ゲノムDNAについて行い, ヒトMDR1と相同性がある関連遺伝子が存在していることを認めた.また, 犬乳腺腫瘍24例におけるMDR1の遺伝子産物であるP-糖タンパク質に対する免疫組織化学的検索では, ほとんどすべての腫瘍細胞にP-糖タンパク質が発現していた.したがって化学療法の感受性が低いとされる犬乳腺腫瘍においては, P-糖タンパク質が関与する多剤耐性機構がその原因の一つと考えられる.
  • 佐藤 淳, 安田 準, 村岡 登, 佐藤 れえ子, 冨澤 伸行, 三宅 陽一, 岡田 啓司, 内藤 善久
    2002 年55 巻6 号 p. 367-370
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    子宮蓄膿症犬17例について血清アルカリホスファターゼ (ALP) 活性値を観察したところ, 高値を示していたものが13例, 基準値範囲内のものが4例であった.これらを高ALP群と正常ALP群に分け, 臨床症状と血液検査所見の比較を行った.正常ALP群に比べ高ALP群では臨床症状はより重篤であったが, 血液検査では高総コレステロール血症以外には明瞭な違いは観察されなかった.次に高ALP群の8例について, 血清中ALPアイソザイム分析を行った.ALPアイソザイム分画は肝ALPの割合が最も高く, 総ALP活性値の平均88%を占めた.2例についてALP活性値の推移を観察したところ, 子宮卵巣全摘後に総ALP活性値は低下したが, その変動は肝ALP活性値の低下に由来していた.
  • 佐伯 晋吾, 稲田 一郎, 福水 章二, 岡畑 一幸, 越前 昌巳, 源田 健, 夫津木 幸寛, 福永 真治, 宇賀 昭二
    2002 年55 巻6 号 p. 371-374
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    兵庫県下の食肉センターおよび食鳥処理場各1カ所の排水のクリプトスポリジウム汚染実態を検査した.免疫磁気ビーズ法による11回の検査の結果, 食肉センターの処理前水検体の55%(6/11) および処理後水検体の36%(4/11), 食鳥処理場の処理前水検体の64%(7/11) および処理後水検体の45%(5/11) からオーシストが検出された.食肉センターからは大型, 食鳥処理場からは小型のオーシストが検出され, 形態的にはそれぞれCryptosporidium andersoni Cryptosporidium baileyiと考えられた.検出されたオーシスト数の幾何平均値は, 食肉センターでは処理前水で58個/l, 処理後水で5個/l, そして食鳥処理場では処理前水で515個/l, 処理後水で12個/lであった.処理後水のオーシスト検出個数は処理前水の10分の1以下であり, 排水中のオーシストの大半は除去されていた.しかし, 除去しきれなかったオーシストが処理後の放流水に含まれていたことより, 環境水汚染の一因となる可能性が示唆された.
  • 桑崎 俊昭
    2002 年55 巻6 号 p. 379
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 動物由来感染症サーベイランスの充実のために
    中嶋 建介
    2002 年55 巻6 号 p. 380-386
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 筒井 俊之, 坂本 研一, 村上 洋介, 吉田 和生, 志村 亀夫, 濱岡 隆文, 山根 逸郎
    2002 年55 巻6 号 p. 387-390
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 福岡県アメリカバイオ産業調査報告から
    藏内 勇夫
    2002 年55 巻6 号 p. 391-392
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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