日本獣医師会雑誌
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56 巻, 12 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 横尾 彰
    2003 年56 巻12 号 p. 753-754
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 葛城 粛仁, 仲村 和典, 笠原 香澄, 谷村 英俊, 西森 知子, 今井 邦俊
    2003 年56 巻12 号 p. 793-797
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    同一牛舎内に羊を飼養していた肉牛農家の繁殖用黒毛和種において羊型悪性カタル熱 (SA-MCF) を疑う症例が発生した.発症牛は発熱・食欲不振・発咳等の症状を示し, 5日後に死亡した.病理組織学的検査では全身諸臓器において血管炎が認められ, またそれらの臓器からPCR法により羊ヘルペスウイルス2型 (OVHV-2) 遺伝子が検出された.他のすべての同居牛は同様の症状を示さなかった.しかし同居牛の白血球を検査したところ, 25頭中10頭からOVHV-2遺伝子が検出され, 不顕性感染牛の存在が確認された.さらにほぼ2ヵ月間隔で検査を続けた結果, 10頭のうち2頭の同居牛の白血球から, それぞれ11および13ヵ月にわたりOVHV-2遺伝子が検出された.このことからこれら2頭の牛にはOVHV-2が持続感染していたことが明らかとなった.
  • 道前 喜子, 森田 剛仁, 澤田 倍美, 島田 章則, 明石 冴子, 佐藤 耕太, 日笠 喜朗
    2003 年56 巻12 号 p. 798-800
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    遺伝子型検査によりクローディン16 (CL-16) 欠損症1型ホモ接合体と診断され, 非常に早期に発症した, 1.5カ月齢の黒毛和種牛を病理学的に検索した.臨床的に水様性下痢および間代性痙攣発作を呈し, 血液検査では腎障害, 低マグネシウム血症, 低カルシウム血症が認められた.尿沈渣において多数の尿細管上皮細胞が確認された.肉眼的に両側の腎臓は小さく, 病理組織学的には腎尿細管上皮細胞の著明な変性, 壊死および脱落, ならびに尿細管基底膜の高度肥厚, 間質結合組織の増生が認められた.これらの病理所見は, CL-16欠損による腎尿細管上皮細胞間のタイトジャンクション形成異常に基づく変化と考えられた.
  • 鎌田 博志, 小桜 利恵, 平井 伸明, 田中 宏一, 亀山 衛, 津波 修, 長石 貞保, 高井 光, 甲斐 貴憲, 庄山 剛史, 安食 ...
    2003 年56 巻12 号 p. 801-806
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 長屋 好昭, 土井 収, 垂井 清治, 原田 淳子, 森田 直, 平田 暁大, 高橋 智香子
    2003 年56 巻12 号 p. 809-811
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    頭部外傷により神経症状を呈した犬に, X線検査およびX線CT検査を行ったところ, 頭蓋骨骨折と一部脳の脱出が認められた.治療として脱出し挫滅した脳を除去した後, 硬膜欠損部に代用硬膜として皮筋を使用したところ良好な結果が得られた.
  • 渕上 英一郎
    2003 年56 巻12 号 p. 812-816
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    レプトスピラ抗体陽性であった犬15頭の臨床所見を調査した.レプトスピラ抗体陽性犬は福岡市周辺部にて多く見られ, 感染犬種もシーズー, ミニチュアダックス, マルチーズ等の小型愛玩犬種が過半数を占めた.患畜の年齢分布は生後3カ月齢から14歳齢にわたり, 年齢によるかたよりはみられなかった.本疾患に典型的な症状とされる腎不全, 肝障害および黄疸等はあまり認められず, 3日以上持続する食欲低下, 嘔吐および軟便といった消化器症状がほとんどの症例で認められた.また体動に伴って見られる疹痛や破行, 全身性の強直性発作等の神経症状も一部の症例で認められた.今回抗体を測定したLeptospira hebdomadis, L. canicola, L. icterohaemorrhagiaeの3血清型において, 抗体価が高値を示したのはL. icterohaemorrhagiaeL. hebdomadisであった.また, 本病と診断された未避妊雌5頭中3頭では子宮蓄膿症を併発していたため, 子宮蓄膿症によりレプトスピラ感染が隠蔽化される可能性が示唆された.
  • 壁谷 英則, 丸山 総一, 山城 聖子, 佐多 辰, 黒木 俊郎, 森田 幸雄, 見上 彪
    2003 年56 巻12 号 p. 819-824
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2000年7月から2001年6月にかけて横浜市内の雑居ビルで捕獲されたクマネズミ157頭を対象に, 人の下痢症の原因菌であるArcobacterCampylobacterの保菌状況について調査した.Arcobacterは48頭 (30.6%) から検出された.Campylobacterはいずれの検体からも検出されなかったが, 季節別にみたArcobacter保菌率に有意差は認められなかった.菌種特異的PCR法により, 各ネズミから分離されたArcobacter合計148株のうち145株はA. butzleriと同定された.残りの3株は, 1頭のネズミから分離され, 既存の菌種とは異なる生化学性状および23SrRNA遺伝子の塩基配列を示し, A. butzleriに類縁の新種である可能性が示唆された.横浜市街地のビルに生息するクマネズミは高率にArcobacterを保菌していることが示唆された.
  • 佐藤 至, 辻本 恒徳, 世良 耕一郎, 二つ川 章二, 津田 修治
    2003 年56 巻12 号 p. 825-830
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    平成11年11月から平成14年8月までに狩猟等によって岩手県内で捕獲されたツキノワグマ計42頭 (雄24頭, 雌18頭) の肝臓, 腎臓および被毛についてPIXE分析を行い, 鉛等の重金属による汚染状況を調査した.その結果これらの組織からは, クロム, マンガン, 鉄, コバルト, 銅, 亜鉛, セレン, モリブデン, カドミウム, 鉛等が検出された.このうちコバルトは人などで知られている濃度の10倍以上の高値を示した.また2頭の亜鉛濃度が異常な高値を示し, 何らかの亜鉛暴露を受けていた可能性が考えられた.肝臓, 腎臓および被毛におけるカドミウムの平均濃度はそれぞれ0.20, 9.16, 2.10mg/kgであり, 日本人の正常範囲を超える個体はみられなかった.肝臓の鉛濃度の多くは1mg/kg未満であったが, 3頭が2mg/kgを超え, ツキノワグマにおいても鉛汚染が存在する可能性が示唆された.
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